1902年、フレッド・R・ハムリン版ミュージカルのポスター。『オズの魔法使い』のメジャーな演劇の最初の作品とされる。
オズの魔法使い (The Wonderful Wizard of Oz ) は、1900年にライマン・フランク・ボーム による小説。多くの派生作品を生み、最も有名なものは1939年の映画『オズの魔法使 』で、ジュディ・ガーランド が主演した。パントマイム やアマチュア演劇 などでも演じられている。
映画
The Fairylogue and Radio-Plays (1908年、アメリカ)
サイレント映画の若手女優ロモーラ・リーマス を起用した、L・フランク・ボームによるマルチメディア・プレゼンテーション。生の俳優による演技、カラーに着色されたスライドや映画を組み合わせた作品。この作品はフィルムが失われて現存していない。
The Wonderful Wizard of Oz (1910年、アメリカ)※
原作者のボーム自身が製作に携わったサイレント映画 。1902年のミュージカルを基にした15分の作品で、劇と映画が一体化したフィルムショーとして企画されたが、予想以上に莫大な財産を注ぎ込むことになったボームは翌年破産し、しばらくは『オズ』の続編に専念することを余儀なくされる。またドロシーを演じたビーブ・ダニエルズ は、後にサイレント映画 の人気スターとなった。監督のオーティス・ターナー によってこの作品に続いて3本の映画(Dorothy and the Scarecrow in Oz (ドロシーとオズのかかし)、The Land of Oz (オズの国)、ボームの同名小説 に基づくJohn Dough and the Cherub (ジョン・ドウと天使))が制作されたが、3本ともフィルムが現存していない。
The Patchwork Girl of Oz (1914年、アメリカ)
1914年、ボームは自前の映画会社オズ・フイルム・カンパニー を設立し、『オズ』シリーズを数作映画化した。しかしまだ子供向け映画というジャンルが確立していなかった時代でもあり、1年足らずで頓挫している。この映画は1913年にボームが出版した同名の小説 を原作としている。魔法の薬に必要な材料を探すオジョ、ナンキーのおじさん、パッチワーク・ガールの冒険を描く。フィルムは部分的に失われていて序盤のシーンが欠落している。
His Majesty, the Scarecrow of Oz (1914年、アメリカ)※
オズ・フイルム・カンパニーが制作した映画作品。ボームが脚本を書いた。翌年ボームが出版した小説The Scarecrow of Oz (オズのかかし、1915年)の原作にもなっている。
The Magic Cloak of Oz (1914年、アメリカ)※
オズ・フイルム・カンパニーが制作した映画作品。1904年から1905年にかけて雑誌に連載されたボーム作のQueen Zixi of Ix (イックスのジクシー女王)を原作とする映画。この時点で『オズ』とは無関係の内容だった。1914年にボーム自身が製作、監督はJ・ファレル・マクドナルド 。
『笑国万歳 』Wizard of Oz (1925年、アメリカ)※
1925年のサイレント映画。内容は監督のラリー・シモン の脚色によるところも大きく、シモンらが演じる2人の農夫が、成り行きからかかしとブリキ男に変装し、ドロシーをオズの国の女王に仕立てていくという、原作離れしたものになっている。
The Wizard of Oz (1933年、カナダ・アメリカ)※
1933年、テッド・エシュボーの作による短編アニメーション。法的な問題がクリアにならず未公開作品となったが、白黒映画がカラーに転じるという1939年版オズの演出を先駆けて行ったことで、映画史に名を残している。オズの国に飛ばされたドロシーが住民の歓迎を受け、かかしとブリキ男と一緒にオズの大魔王の魔法ショーを楽しむという内容。
※ を付けた5作品は2005年11月25日発売の『オズの魔法使い コレクターズ・エディション』(DVD3枚組、ワーナー・ホーム・ビデオ、品番:DL-67705)に映像特典として収録された。さらに2009年12月9日『オズの魔法使 70周年記念 コレクターズ・エディション』(DVD3枚組、ワーナー・ホーム・ビデオ、品番:DLX-Y23395)には The Patchwork Girl of Oz (1914年)を加えた6作品が特典映像として収録されている。
『オズの魔法使 』The Wizard of Oz (1939年、アメリカ)
ディズニー の『白雪姫 』の大ヒットに触発され、1939年にメトロ・ゴールドウィン・メイヤー 社が製作したファンタジー・ミュージカル。カンザスの物語をモノクロで描き、オズの国の物語をテクニカラー で描く演出が話題を呼んだ。エドガー・イップ・ハーバーグ (作詞)とハロルド・アーレン (作曲)による挿入歌『虹の彼方に 』がスタンダードナンバーとなるなど、現在も色あせない輝きを放っている。ヴィクター・フレミング 監督。
主役は本命のシャーリー・テンプル が起用されたが、MGMのプロデューサーのアーサー・フリード と面接をした際に当時11歳の国民的スターの彼女に対してセクハラ行為を行ったため20世紀フォックス社との関係が険悪になったが、この話は1988年にシャーリーが自伝で告白するまでは知られておらず、表向きの理由は20世紀フォックスの人気絶頂のグラマー女優のジーン・ハーロー の急死など映画会社間の調整がつかなかったとされた。そしてすでにアーサーと13歳のころから肉体関係を持っていた当時16歳の新人女優のジュディ・ガーランド が起用された。ガーランドは実年齢より下の少女を、得意の歌唱力を武器に魅力的に演じきった。ブリキ男役だったバディ・イブセン がアルミのメイクのために体調を崩して降板したのをはじめ、監督の交代が度重なるなど、製作は困難をきわめた。撮影の長引きで製作費は膨れ上がり、最終的に277万ドルに及んだ。
その割に興行成績は芳しくなかったが、これは大人料金の半額で観られる子供が観客層であったためであり、その後の再上映やテレビ放映を通じて、ファミリー映画の定番として大いにもてはやされることになった。
AFI's 100 Years... 100 Movies に6位、10周年記念版 に10位、AFI's 100 Years of Musicals の3位を獲得している。さらにOver the RainbowがAFI's 100 Years... 100 Songs の1位を獲得した。
The Wizard of Mars (1965年、アメリカ)
舞台を火星に移した低予算SF映画。デビッド・L・ヒューイット が共同脚本と監督を努めた。
Fantasía... 3 (1966年、スペイン)
スペインのファンタジー映画。アンデルセン の『人魚姫 』、グリム兄弟 の『金の毛が3本生えた鬼 』、そしてボームの『オズの魔法使い』を原作にしている。
The Wonderful Land of Oz ,(1969年、アメリカ)
バリー・マホーン 監督による『オズの虹の国』(1904年)の子供向け映画化。
Ayşecik ve Sihirli Cüceler Rüyalar Ülkesinde (1971年、トルコ)
トゥンチ・バシャラン 監督によるトルコ映画で、「トルコのオズの魔法使い」として知られている。
Journey Back to Oz (1972年、アメリカ)
ミュージカルアニメ映画。1962年に製作が開始され、1971年に完成。1972年から1974年にかけて公開された。ジュディ・ガーランド の娘ライザ・ミネリ がドロシーの声を演じている。
『美しい森の物語〜王子とマリア姫〜 』Maria d’Oro und Bello Blue (1973年、西ドイツ・イタリア)
西ドイツとイタリア合作のミュージカルアニメ映画。『オズの魔法使い』をゆるやかにベースにしており、またオマージュでもある。
Oz (1976年、オーストラリア)
オーストラリアのロック・ミュージカル映画で、Oz – A Rock 'n' Roll Road Movie または20th Century Oz としても知られる。1939年『オズの魔法使』の舞台を1970年代のオーストラリアに移したもの。
『ウィズ 』The Wiz (1978年、アメリカ)
1974年にブロードウェイ で上演され、トニー賞 7部門を受賞したミュージカルのシドニー・ルメット 監督による映画化。舞台は現実、オズともニューヨーク 市のイメージで構成され、マイケル・ジャクソン やレナ・ホーン をはじめオール黒人キャストで構成されるなど、内容は他の映画とは一線を画する。ドロシーの設定は11歳の女の子から24歳の女性教師となったが、演じたダイアナ・ロス はさらに年長で当時34歳であった。サウンドトラック は評価されたものの、映画は批評、興行の両面で惨敗に終わった。ちなみに、マイケル・ジャクソンは音楽を担当していたクインシー・ジョーンズとこの時に出会い、マイケルのプロデューサーとして「スリラー」などの世界的な大ヒット作を共に製作していくこととなった。
『オズの魔法使い 』(1982年、日本)
1982年の日本のアニメーション映画 、監督:高山文彦 、制作:東宝 。
『オズの魔法使い』(1983年、日本)
1983年に東映動画 が制作した世界名作童話 まんがシリーズ の短編アニメ。
Os Trapalhões e o Mágico de Oróz (1984年、ブラジル)
ブラジルの『オズの魔法使い』のパロディ映画。
『オズ 』Return to Oz (1985年、アメリカ)
ディズニー 映画。1939年の『オズの魔法使』の制作関係者の了解を取っていない非公式な続編(unofficial sequel )。『オズの虹の国』と『オズのオズマ姫』を原作にしている。ゲイリー・カーツ 製作総指揮、ウォルター・マーチ 監督、フェアルザ・バルク 主演。 アニマトロニクス やモーション・コントロール・カメラ 、ストップモーション・アニメーション など当時最新鋭のSFX 技術を駆使してオズの国の住人たちをリアルに再現したファンタジー大作。
Dorothy Meets Ozma of Oz (1987年、アメリカ)
『オズのオズマ姫』に基づくビデオスルー の短編アニメーション映画。
W krainie czarnoksiężnika Oza (1988年、ポーランド)
『オズの魔法使い』と『オズの虹の国』を脚色したポーランドの短編劇場アニメシリーズ。全13話。
Mamo, czy kury potrafią mówić? (1998年、ポーランド)[ 1]
『オズのオズマ姫』のポーランド版。現実の世界(現在のポーランド)を実写、オズの国を人形のストップモーションアニメーションで表現している。
Apocalypse Oz (2006年、アメリカ)
『オズの魔法使』(1939年)と『地獄の黙示録』(1979年)のパロディ短編映画。これらの映画のセリフのみを使用している。
After the Wizard (2011年、アメリカ)
『オズの魔法使い』の現代における半続編としての製作されたインディペンデント映画。DVDで発売 。
Tom and Jerry and the Wizard of Oz (2011年、アメリカ)
2011年8月13日にカートゥーン ネットワーク で公開されたトムとジェリー を主人公とするアニメーション映画。その後、2016年2月3日に続編 Tom and Jerry: Back to Oz が公開された。
Dorothy and the Witches of Oz (2012年、アメリカ)
2011年に放送されたテレビミニシリーズThe Witches of Oz を編集したもの。『オズの魔法使い』『オズのオズマ姫』『オズへつづく道』『オズの魔法くらべ』を原作とする。映画版では約1時間の映像が削除され、視覚効果が刷新された。
『オズ はじまりの戦い 』Oz the Great and Powerful (2013年、アメリカ)
2013年公開のサム・ライミ 監督による映像化作品。オズの大魔法使いの過去を描いた前日譚。配給はウォルト・ディズニー・ピクチャーズ 。
『オズ めざせ! エメラルドの国へ』Legends of Oz: Dorothy's Return (2014年、アメリカ・インド)
ミュージカルアニメ映画。監督はダニエル・サンピエールとウィル・フィン。配給はファインフィルムズ。ボームの曾孫であるロジャー・スタントン・ボーム の『ドロシー・オブ・オズ 』を原作にしている。
OzLand (2014年)
『オズの魔法使い』(1900年)の登場人物や出来事にインスパイアされたインディペンデント・ファンタジーSFドラマ映画。
Guardians of Oz (2015年、メキシコ・インド)
メキシコとインドの合作で、アルベルト・マール監督の3Dコンピュータ・アニメーション・アドベンチャー映画。オリジナルのストーリーと新しいキャラクターが特徴。
The Steam Engines of Oz (2018年、カナダ)
アルカナスタジオ 制作、ショーン・オライリー 監督のカナダのアニメーション映画。100年後のオズの物語を描いており、古いキャラクターだけでなく新しいキャラクターも登場する。
テレビ
テレビドラマ
『おとぎの国 「オズの魔法使い」』[ 2] The Land of Oz (1960年、アメリカ)
1960年にアメリカNBC で放映された『シャーリー・テンプル・シアター』(The Shirley Temple Show )[ 3] の第1回目のエピソードとして放映。アメリカで放映された最初期のカラー放送の一つである。日本でも1961年(昭和36年)にNHK でモノクロで放映された[ 2] 。シャーリー・テンプル がオズマ姫と少年チップを演じていた。
『オズの魔法使い 』(1974年 - 1975年、日本)
1974年10月5日から1975年3月29日(土曜19時30分 - 20時)に、日本テレビ系列 で放映されたテレビドラマ。全26話。一部のシーンがアナグリフ方式 (英語版 ) の立体映像 になっていた。
Tin Man (2007年12月、アメリカ)
RHI Entertainment がSF Channel でリリースした3部構成のミニシリーズ 。『オズの魔法使い』の未来版でヒロインのD.G.はドロシー・ゲイルの子孫という設定。
The Witches of Oz (2011年、アメリカ)
『オズの魔法使い』、『オズのオズマ姫』、『オズへつづく道』、『オズの魔法くらべ』を原作とした、リー・スコット 監督のテレビミニシリーズ。全2話。2011年にフランス、ドイツで放送された後、アメリカでは2012年2月17日にDorothy and the Witches of Oz のタイトルで劇場公開された。クリストファー・ロイド (オズの魔法使い)、ランス・ヘンリクセン (ドロシーの叔父)などが出演している。
The Wiz Live! (2015年、アメリカ)
2015年12月3日にアメリカNBC で生放送されたテレビスペシャル。『オズの魔法使い』をソウル /R&B で再解釈した1975年のブロードウェイ・ミュージカル『ザ・ウィズ 』のリメイク。このパフォーマンスはニューヨーク州ベスページ のグラマンスタジオ から生中継された。
Emerald City (2017年、アメリカ)
アメリカNBCで放送されたテレビドラマシリーズ。全10話
テレビ人形劇
『マペットのオズの魔法使い 』The Muppets' Wizard of Oz (2005年、アメリカ)
出演はアシャンティ 、クィーン・ラティファ 、そしてマペット たちが『オズの魔法使い』の登場人物を演じた。ミス・ピギー は魔女全員を演じ、ペペ はトトを、カーミット はかかしを、ゴンゾ はブリキ男を、そしてフォジー がライオンを演じた。
テレビアニメ
Tales of the Wizard of Oz (1961年9月 - 12月、カナダ・アメリカ)
オズのキャラクターを題材にした短編エピソードのアニメシリーズ。制作はCrawley Films 、Videocraft Productions(後のランキン/バス・プロダクション )。
Return to Oz (1964年2月9日、カナダ・アメリカ)
テレビアニメの1時間の特別番組。1961年のアニメシリーズのキャラクターをもとに1939年の映画の続編が制作された。脚本は後にDorothy in the Land of Oz (オズの国のドロシー)を執筆するロミオ・ミュラー 。
Off to See the Wizard (1967年 - 1968年、アメリカ)
アメリカABC で放送されたMGMの最新のファミリー映画を放映する番組だが、映画の前後に短いアニメーションパートが差し込まれ、オズのキャラクターはアニメーション部分に登場した。アニメーション制作はMGMアニメーション/ビジュアルアーツ 。
『まんが世界昔ばなし 』([1978年5月3日 - 5月24日、日本)
TBS系列 で放送された世界各地の民話や童話をアニメ化する番組。『オズの魔法使い』は4回に渡って放送された。
『オズの魔法使い 』The Wonderful Wizard of Oz (1986年 - 1987年、日本)
テレビ東京系列 ほかで放映されたテレビアニメ。全52話。第1話から第17話は『オズの魔法使い』、第18話から第30話は『オズの虹の国』、第31話から第41話は『オズのオズマ姫』、第42話から第52話は『オズのエメラルドの都』を原作としている。
The Wizard of Oz (1990年、アメリカ)
1939年の映画を基にしたテレビアニメシリーズで、1990年にアメリカABCで放送された。全13話。
『スペースオズの冒険 』The Wonderful Galaxy of Oz (1992年 - 1993年、日本)
ドロシーとその仲間たちが「オズの銀河」を旅する近未来的な設定の日本のアニメシリーズ。テレビ東京系列で放送された。全26話。アメリカでは序盤と終盤のエピソードを中心に76分に編集し、英語吹き替えされたものが単発アニメーションとして放送された。
『世界名作童話シリーズ ワ〜ォ!メルヘン王国 』World Fairy Tale Series (1995年、日本)
東映動画(現:東映アニメーション )が制作しフジテレビ系列で放送されたテレビアニメアンソロジー。全26話が制作され、第21話までが放送された。第21話が「オズの魔法使い」。
『オズ・キッズ 』The Oz Kids (1995年 - 1996年、アメリカ)
『オズの魔法使い』の登場人物の子供たちを主人公にしたアニメシリーズ。アニメーション制作はアメリカのハイペリオン・ピクチャーズ 。日本では1995年10月7日から1996年3月30日までTBS系列でテレビ放映されたが、アメリカでは1996年10月1日から1997年2月18日まで、パラマウント・ホーム・ビデオ から9つのエピソードがビデオ発売された。
Lost in Oz (2015年 - 2018年、アメリカ)
Amazon Prime Video で配信されたCGアニメシリーズ。全26話。2015年6月にパイロット版、2016年12月に第2話と第3話が配信され、2017年8月に改めて第1シーズン全13話、2018年6月に第2シーズン全13話が配信された。
『ドロシーとオズの魔法使い 』Dorothy and the Wizard of Oz
2017年から2020年までアメリカのブーメランで放送されている。日本ではブーメランで2019年1月から3月まで「声優タクシー旅」の中で特別配信され、2019年4月からブーメランで配信された[ 4] 。2020年1月18日からは、カートゥーンネットワークで放送されている。
舞台
日本では『ウィズ〜オズの魔法使い〜 』と題して、宮本亜門 が翻訳演出、増田セバスチャン が美術監修、仲宗根梨乃 が振付を担当し、2012年と2015年に公演[ 9] 。
1981年、ミュージカル『オズの虹の国 (ミュージカル) (英語版 ) 』がトーマス・W・オルソン脚本、ゲイリー・ブリグル作詞、リチャード・ドウォースキー作曲により上演された。ブリグルがカカシ役オリジナル・キャストに配役され、録画の上テレビ放送された。
1987年、小説および1939年版映画を基にしたミュージカル『オズの魔法使い 』がジョン・ケイン脚本によりロイヤル・シェイクスピア・カンパニー で上演された。1942年版よりも1939年版映画の脚本に近いものとなった。1989年まで上演は続き、その後も度々再演およびツアー公演が行なわれている[ 10] [ 11] 。
1987年、1939年版映画に沿ったエイズ啓蒙のための短編ミュージカル『The Wizard of A.I.D.S. 』が上演された。
1989年・1990年、1939年版映画50周年を祝し、アリーナ・ツアー『オズの魔法使いライヴ』が上演された。音声は録音のものを使用された。
1989年より新宿コマ劇場 ではファミリーミュージカル として、たびたび公演されれおり、1989年は『SFX-OZ 』、2000年は『新 オズの魔法使い 』として公演された。1939年版映画と同様の二役設定で「西の国の悪い魔女」とカンザスの隣人の意地悪なガルチ、他のオズの国の住人とガンザスの人々を同じ役者が演じている。
日本では劇団四季 によって『ウィキッド 』と題して2006年より上演されている。
ゲーム
ルングルング オズの魔法使い〜Another World〜
アフェクト 開発・販売のPlayStation 用アドベンチャーゲーム 。原作シリーズ14作の要素を、物語随所に散りばめている。
OZ -オズ-
コナミ 開発・販売のPlayStation 2 用アクションゲーム 。基本的な世界観やキャラクターなどの設定が本作品をモチーフにした物である。
RIZ-ZOAWD (リゾード)
メディア・ビジョンエンタテインメント 開発、ディースリー・パブリッシャー 販売のニンテンドーDS 用ロールプレイングゲーム 。本作品を原作としており、物語の大筋は原作同様であるが、オズと敵対する魔女の数が4人になったり、「方角」ではなく「季節」で魔女を分類したりと、一部に独自の解釈が加えられている。
月あかりランチ OZ sings, The last fairy tale.
EX-ONE 発売の18禁恋愛アドベンチャーゲーム 。登場キャラクターなどの設定が本作品をモチーフにしたものである。
イエロー・ブリック・ロード
シナジー幾何学 から発売されたパソコン用アドベンチャーゲームおよびアクレイムジャパン によるコンシューマ 移植 作品。
オズの国の歩き方
サンソフト からリリースされたスマートフォン向けテキストアドベンチャーゲームである。本作品を元にしており、ナイトメア・プロジェクト 初の「非ホラー作品」と銘打たれている。
二次創作
本作品を原案として、他作の登場人物の世界に置き換えたり全く別の世界観を持つ物語が、前述以外にもいくつか作られている。ここでは比較的知名度の高いシリーズ作品に取り込まれた例を挙げるものとする。
トムとジェリー オズの魔法使い
2011年に作られた、トムとジェリー が児童文学などの世界で活躍するOVAシリーズの一つ。シリーズ同様にトムとジェリーがオズの世界の普通の存在としてドロシーたちと共に暮らす設定で、ドロシーたちの冒険において重要な役割を占めている。
魔法戦隊マジレンジャー
2005年に日本で作られた特撮テレビドラマ。キャラクター設定上主人公となる一家は本作品をモチーフ[ 17] としている。
メタフィクション的派生作品
未来惑星ザルドス
1974年、アイルランド・アメリカ合作映画。ジョン・ブアマン 監督、ショーン・コネリー 主演。メタフィクション 的派生作品であり題名がトリックになっている。
脚注
^ Mamo, czy kury potrafia mówic? - IMDb (英語)
^ a b “おとぎの国 「オズの魔法使い」 ”. NHKクロニクル | NHKアーカイブス . 日本放送協会 . 2024年1月1日 閲覧。
^ 『シャーリー・テンプル・ストーリーブック』(Shirley Temple's Storybook )の第2シーズン。
^ “オリジナル新番組『声優タクシー旅 浪川大輔』 2019年1月 dTVチャンネル®「ブーメラン」で初回配信!出演アニメ作品「ドロシーとオズの魔法使い」も特別配信! ”. PR TIMES. 2023年10月5日 閲覧。
^ Swartz, Before the Rainbow , pp 34, 47, 56
^ Raymond, Kurt. “We're Off To Stage The Wizard of Oz ”. Beyond the Rainbow to Oz website . 14 July 2007時点のオリジナル よりアーカイブ。2007年7月15日 閲覧。
^ “Wizard of Oz (R.S.C. 1988) ”. Tams–Witmark Music Library (2005年). 1 July 2007時点のオリジナル よりアーカイブ。2007年7月15日 閲覧。
^ “Vintage Holiday On Ice Show Programs ”. Ice Skating Accessories Galore Collectible Skating Programs . Lisa Ilona Hlavacek. 23 June 2012 閲覧。
^ “宮本亜門演出のミュージカル『ウィズ-オズの魔法使い-』が今秋上演 ドロシー役はAKBプロジェクト全メンバーからオーディションで選出 ”. シアターガイド (2012年5月24日). 2015年1月13日 閲覧。
^ [1] Archived June 12, 2008, at the Wayback Machine .
^ [2] [リンク切れ ]
^ Christie, Nicola (August 17, 2006). “Wicked: tales of the witches of Oz” . The Independent . オリジナル のFebruary 26, 2011時点におけるアーカイブ。. https://webcitation.org/5wmaaAAsD?url=http://www.independent.co.uk/arts-entertainment/theatre-dance/features/wicked--tales-of-the-witches-of-oz-412263.html February 26, 2011 閲覧。
^ “RNZB website ”. RNZB show page . Royal New Zealand Ballet. 30 April 2016 閲覧。
^ “Premijera mjuzikla Čarobnjak iz Oza ” [The Musical Premiere of the Wizard of Oz] (クロアチア語). Osnovna škola August Šenoa Osijek . 2018年5月16日 閲覧。
^ “田尾下哲×宮川彬良で「オズの魔法使い」ミュージカル化、主演は桜井玲香” . ステージナタリー (ナターシャ). (2022年4月11日). https://natalie.mu/stage/news/473339 2022年4月19日 閲覧。
^ “元乃木坂・桜井玲香、ミュージカル「DOROTHY~オズの魔法使い~」に単独初主演” . サンスポ (産経デジタル). (2022年4月11日). https://www.sanspo.com/article/20220411-OHBXB2O2HZLGDHDLZ6RZIZ5YYU/ 2022年4月19日 閲覧。
^ 主人公の一家の姓および一家の名前の一字目の縦読みの要素は本作品の題名に由来する。