株式会社クオン(英文名称:CUON inc.)は、東京都千代田区を拠点とする日本の出版社。韓国の作家による小説や詩集、ノンフィクション作品の翻訳書を出版している。
概要
日本の広告代理店での勤務経歴のある代表の金承福(キム・スンボク)が、「韓国の本を日本に紹介」することを目的に2007年に創業[2][3]。韓国文学の出版仲介業を経て、2011年に叢書『新しい韓国の文学』の出版を開始。第1作となる『菜食主義者』(ハン・ガン著)は、朝日新聞をはじめとする大手新聞の書評で紹介され[4][5][6]、2016年に同書がイギリス・ブッカー国際賞を受賞したことにより大きな話題を呼んだ[7][8][9]。2015年7月には、韓国書籍専門書店「チェッコリ」をオープンし、同書店でのイベントも開催している[10][11]。また、ECサイト「CHEKCCORI BOOK HOUSE」(チェッコリブックハウス)の運営も行っている他[12]、2020年より記事配信サイトnoteにてウェブマガジン「クオンの本のたね」を配信している[13]。
沿革
- 2007年7月:金承福により創業。当初の本社所在地は東京都中央区月島[14]。
- 2011年:叢書『新しい韓国の文学』出版開始。同年、代表取締役の金が「K-BOOK振興会」を発足[15][16]。
- 2014年:叢書『クオン人文・社会シリーズ』出版開始。
- 2015年7月:本社を現在の千代田区神田神保町に移転。同地に書店「チェッコリ」をオープン[17]。同年、叢書『日韓同時代人の対話シリーズ』出版開始。
- 2016年11月:小説『土地』(朴景利著)の完訳版の出版を開始。2024年までに全20巻を刊行[18][19]。
- 2018年:叢書『韓国文学ショートショート きむふなセレクション』出版開始。
- 2019年:叢書『CUON韓国文学の名作』出版開始。
- 2020年:noteにてウェブマガジン「クオンの本のたね」配信開始。同年、叢書『K-BOOK PASS』出版開始。
- 2022年:叢書『セレクション韓・詩』出版開始。
主な刊行物
同社サイト内の書籍情報を参照。
韓国文学
日本語文学
詩
エッセイ・ノンフィクション
人文書
その他
脚注
- 出典
外部リンク