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かつて存在した県級市については「伊州区」をご覧ください。 |
クムル市(クムルし、ウイグル語:قۇمۇل شەھىرى、中国語:哈密市)は、中華人民共和国新疆ウイグル自治区に位置する地級市(北緯42度50分19秒 東経93度30分15秒 / 北緯42.83861度 東経93.50417度 / 42.83861; 93.50417座標: 北緯42度50分19秒 東経93度30分15秒 / 北緯42.83861度 東経93.50417度 / 42.83861; 93.50417)。中国語では哈密市(ハミし)と呼ばれる。新疆東部に位置し、ハミ盆地にある。
概要
北と北東はモンゴルと国境を接している。北西は昌吉回族自治州と、南西はトルファン市と、南はバインゴリン・モンゴル自治州と、南東は甘粛省酒泉市とそれぞれ接している。天山山脈の東縁部にあり、バルクル山・カルリク山の山麓中部で、市境で南北を分けている。天山南麓はハミ盆地とゴビ砂漠になっており、間のオアシスである。北麓は広大な草原、河川は季節性の小河川で、湖はほとんどが塩湖となっている。全市総面積は137千平方キロメートル、人口約61.7万人、そのうち漢族が70%、ウイグル族が18%、カザフ族が9%、回族が3%となっている。市政府は伊州区にあり、哈密瓜(マスクメロン)の名産地である[1]。
語源
この天山山脈最東部南のオアシスは、ウイグル語でクムル (Kumul)、コムル (Qomul) という。モンゴル語ではハミル (Khamil) といい、「哈密」(Hami ハミ)はこの漢字転写である[2]。
歴史
人口統計
68.95%が漢族、18.42%がウイグル族、8.76%がカザフ族、2.97%が回族で占められる。
行政区画
1市轄区・1県・1自治県を管轄。
年表
この節の出典[3][4]
新疆省クムル専区
新疆ウイグル自治区クムル地区
- 1961年1月25日 - クムル県の一部が分立し、クムル市が発足。(1市2県1自治県)
- 1962年10月20日 - クムル市がクムル県に編入。(2県1自治県)
- 1970年11月25日 - ピチャン県を編入。(3県1自治県)
- 1975年1月30日 - クムル専区がクムル地区に改称。(2県1自治県)
- 1977年1月6日 - クムル県の一部が分立し、クムル市が発足。(1市2県1自治県)
- 1983年9月9日 - クムル県がクムル市に編入。(1市1県1自治県)
- 2016年1月7日 - クムル地区が地級市のクムル市に昇格。
クムル市
- 2016年1月7日 - クムル地区が地級市のクムル市に昇格。(1区1県1自治県)
- 2021年2月4日 - 伊州区の一部が分立し、自治区直轄県級行政区の新星市となる。(1区1県1自治県)
経済
鉱業が盛んで、石炭、鉄、銅、ニッケル、金を産出する。トルファン市とハミ市にまたがるトゥハ油田(吐哈油田)もある。農業も盛んで、ハミ市の名称を持つハミウリ(哈密瓜)が多く栽培されている[5]。北部のバルクル・カザフ自治県では、馬とラクダの飼育が盛んである。
軍事
2021年、アメリカ合衆国の民間シンクタンクは衛星写真を利用し、ハミ周辺から110基におよぶICBMミサイルサイトを見出している[6]。
交通
普通道路はG312国道(上海~甘粛省蘭州市~新疆ウイグル自治区ハミ市~ウルムチ市~コルガス市)があり、京新高速道路(北京~ハミ市~トルファン市~ウルムチ市)は建設中で、西隣りのトルファン市~ウルムチ市はすでに完成。
鉄道はハミ駅に蘭新線、蘭新線第二複線列車が停まる。空路には、ハミ空港がある。
観光地
ハミ地区博物館、ハミ郡王家(ウイグル人のイスラム教王国)の王墓群、ケイス廟などがある。[7][8]
出身人物
脚注
外部リンク
ウィキメディア・コモンズには、
クムル市に関連するメディアがあります。