クロコルージュ(Croco Rouge)[1]とはアイルランド生産、フランス調教の競走馬、種牡馬。主な勝ち鞍に1999年のイスパーン賞、1998年のリュパン賞、グレフュール賞。
概要
- 特記事項なき場合、本節の出典はRacing Post[2]
1997年10月9日、ロンシャン競馬場での未勝利競走サブロンヴィル賞でデビューし、1着。2戦目のクリテリウムドサンクルーは4着に終わる。3歳を迎え、初戦のグレフュール賞で重賞を初めて制すると、次走のリュパン賞も勝って2連勝とする。その後ジョッケクルブ賞はドリームウェルの2着[4]、パリ大賞典でもリンピドの3着に終わり、秋に入ってニエル賞、凱旋門賞と2戦続けてサガミックスの前に2着、4着という結果に終わった。
1999年、初戦のガネー賞でダークムーンダンサーの3着ののち、続くイスパーン賞では日本から遠征してきたエルコンドルパサーを下してG1競走2勝目を挙げた[4]。7月にサンダウン競馬場のエクリプスステークスに遠征するもコンプトンアドミラルの7着。秋はフォワ賞でエルコンドルパサーの3着、凱旋門賞もモンジュー、エルコンドルパサーに続く3着に入り[4]、これが最後の競馬となった。
競走成績
以下の内容は、Racing Post[2]の情報および記載法に基づく。
出走日 |
競馬場 |
競走名 |
格 |
距離(馬場) |
頭数 |
枠番 (Draw) |
馬番 (horse No.) |
着順 |
騎手 |
斤量(st./lb./kg換算) |
タイム |
着差 |
勝ち馬/(2着)馬
|
1997.10.09
|
ロンシャン
|
サブロンヴィル賞
|
|
芝1m1f(H)
|
10
|
|
|
1着
|
S. ギヨ
|
9-2(128/58)
|
1:59.20
|
クビ
|
(Genovese)
|
0000.11.01
|
サンクルー
|
クリテリウムドサンクルー
|
G1
|
芝1m2f(GS)
|
7
|
2
|
3
|
4着
|
S. ギヨ
|
9-0(126/57)
|
|
(1/2馬身)
|
Special Quest
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1998.04.19
|
ロンシャン
|
グレフュール賞
|
G2
|
芝1m2f110y(Hy)
|
5
|
|
|
1着
|
S. ギヨ
|
9-2(128/58)
|
2:25.30
|
2馬身
|
(Cantilever)
|
0000.05.10
|
ロンシャン
|
リュパン賞
|
G1
|
芝1m2f110y(Gd)
|
5
|
1
|
3
|
1着
|
S. ギヨ
|
9-2(128/58)
|
2:10.30
|
1/2馬身
|
(Daymarti)
|
0000.05.31
|
シャンティイ
|
ジョッケクルブ賞
|
G1
|
芝1m4f(Gd)
|
13
|
|
11
|
2着
|
S. ギヨ
|
9-2(128/58)
|
|
(クビ)
|
Dream Well
|
0000.06.21
|
ロンシャン
|
パリ大賞典
|
G1
|
芝1m2f(Gd)
|
7
|
3
|
3
|
3着
|
S. ギヨ
|
9-2(128/58)
|
|
(3馬身1/4)
|
Limpid
|
0000.09.18
|
ロンシャン
|
ニエル賞
|
G2
|
芝1m4f(Hy)
|
6
|
2
|
6
|
2着
|
S. ギヨ
|
9-2(128/58)
|
|
(1馬身1/2)
|
Sagamix
|
0000.10.04
|
ロンシャン
|
凱旋門賞
|
G1
|
芝1m4f(Sft)
|
14
|
13
|
10
|
4着
|
S. ギヨ
|
8-11(123/55.5)
|
|
(1馬身3/4)
|
Sagamix
|
1999.05.02
|
ロンシャン
|
ガネー賞
|
G1
|
芝1m2f110y(GS)
|
6
|
2
|
5
|
3着
|
T. ジャルネ
|
9-2(128/58)
|
|
(1馬身1/4)
|
Dark Moondancer
|
0000.05.23
|
ロンシャン
|
イスパーン賞
|
G1
|
芝1m1f55y(VSft)
|
8
|
2
|
3
|
1着
|
T. ジャルネ
|
9-2(128/58)
|
1:53.70
|
3/4馬身
|
(El Condor Pasa)
|
0000.07.03
|
サンダウン
|
エクリプスS
|
G1
|
芝1m2f(GF)
|
8
|
3
|
2
|
7着
|
T. ジャルネ
|
9-7(133/60)
|
|
(7馬身1/4)
|
Compton Admiral
|
0000.09.12
|
ロンシャン
|
フォワ賞
|
G2
|
芝1m4f(Gd)
|
3
|
1
|
2
|
3着
|
T. ジャルネ
|
9-2(128/58)
|
|
(1馬身3/4)
|
El Condor Pasa
|
0000.10.03
|
ロンシャン
|
凱旋門賞
|
G1
|
芝1m4f(Hy)
|
14
|
14
|
2
|
3着
|
T. ジャルネ
|
9-5(131/59.5)
|
|
(6馬身1/2)
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Montjeu
|
- 馬場状態: GF=Good to Firm, Gd=Good, GS=Good to Soft, YSft=Yielding to Soft, Sft=Soft, Hy=Heavy, H=Holding
引退後
引退後はアイルランドで種牡馬となり、2001年からは日本で供用[4]。2005年までの5シーズンの供用で血統登録頭数196頭、出走頭数はそのうちの173頭を記録した[5]。2005年のシーズン終了後、アイルランドのラスバリースタッドに輸出された[4]。
2007年にフィールドルージュが名古屋グランプリを制し、産駒が日本の重賞及びダートグレード競走初勝利を挙げ、2008年には川崎記念を制し、日本のGI・JpnIレース初勝利となった。
主な産駒
- 2001年産
- Crocodile Dundee(スカンディナヴィアオープン選手権(デンマーク))[6]
- 2002年産
- 2003年産
血統表
半姉Alidivaの産駒にオイロパ賞とローマ賞を連覇したTaipan、サセックスステークス勝ち馬Ali-Royal、1000ギニー勝ち馬Sleepytimeなどがいる[10]。
脚注
外部リンク