グランドトラバース湾(グランドトラバースわん、Grand Traverse Bay)は、アメリカ合衆国ミシガン州のロウアー半島北西部に位置する湾である。
地理
グランドトラバース湾は、ミシガン湖のうちリーラノー半島によって湖の他の部分と隔てられている部分にあたる。
湾の南側が、南北に細長いオールドミッション半島(英語版)によって西グランドトラバース湾と東グランドトラバース湾に二分されているのが特徴であり[2]、湾内にはノースポート湾、オメナ湾、サットンズ湾、バウワーズ湾、オールドミッション湾といった支湾がある。
ボードマン川(英語版)が流入する西グランドトラバース湾の湾奥には湾岸の最大都市であるトラバースシティがある。
湾の東にはトーチ湖(英語版)やエルク湖(英語版)などの湖が並んでいる。これらの湖は水路によって結ばれており、最終的にエルク川(英語版)として東グランドトラバース湾に流入する。
また、湾内と湾岸地域はグランドトラバース湾沖積層低地保護区(英語版)として保全されている。
歴史
先史時代のものと見られる岩の彫刻が水中から発見されている[3]。
17世紀には、イエズス会宣教師であるジャック・マルケットが付近を航行した。
その後、18世紀にフランス人探検家が、湾口を「ラ・グラン・トラバース」すなわち、湾口全長を横切ったことからグランドトラバース湾と名付けられた[4]。
フランス領、イギリス領ケベック州(英語版)を経て、1776年にアメリカ領となった。1839年に牧師のPeter Doughteryがオールドミッション半島の先端部に初めて入植し、「グランドトラバース」と名付けた(現在のペニンシュラ・タウンシップ(英語版) のオールドミッション地区)。なお、この地区に建つミッションポイント灯台(英語版)付近には、北緯45度線が通り、北極点と赤道の中間点として知られている。
経済
湾岸地域にはサクランボ(タルトチェリー)の果樹園が並び、サクランボの加工品を製造する企業が多数立地するなど、ミシガン州のサクランボ生産の中心地となっている。加えて、ミシガンワイン(英語版)の生産も盛んである[5]。
また、水泳やクルーズ、ボート、カヤック、釣りといったレジャーを楽しむことができ、人気の観光地となっている[5]。
湾岸にある都市・町
- 北西部
- 南西部(西グランドトラバース湾)
- 南東部(東グランドトラバース湾)
- 北東部
脚注
関連項目
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