コンティニュアス(Continuous、2020年3月5日 - )は、日本生産・アイルランド調教の競走馬。主な勝ち鞍は2023年のセントレジャーステークス、グレートヴォルティジュールステークス、2022年のトマブリヨン賞。
概要
生い立ち
クールモアスタッドの関係者がディープインパクトと種付けするために、母フラッフを日本に送り込んだ。しかしながらディープインパクトと種付けできなかったため、似ている血統のハーツクライが相手となり[2]、北海道新冠町のパカパカファームで生を受けた[3]。
2歳(2022年)
8月20日のカラ競馬場の未勝利戦をライアン・ムーアを背にデビューして、鮮やかに逃げ切り初勝利を挙げる[2]。
続く9月30日のトマブリヨン賞(G3)を勝利して2連勝でグループ競走初制覇を果たした[4]。
3歳(2023年)
5月18日のダンテステークス(G2)から始動して同着の3着[5]。
6月4日のジョッケクルブ賞(G1)では4番人気で出走[6]。3番手内を確保するも直線でズルズルと下がってしまいエースインパクトの8着に敗れた[7]。
6月23日のキングエドワード7世ステークス(G2)では直線入口で先頭を伺う体制となったが最後方で待機していたキングオブスティールに並ぶ間もなく交わされてしまい3馬身半差の2着となった[8]。
8月23日のグレートヴォルティジュールステークス(G2)では最後方で待機して、直線の半ばから進出を開始。2着に3馬身3/4差を付けて勝利し、グループ競走2勝目を挙げた[9]。
9月16日のセントレジャーステークス(G1)では2番人気で出走[10]。発馬してからムーア騎手が折り合いを優先して後方待機を選択。前にいるアレストを見ながら後方3番手で中間点を通過する。直線では内埒沿いに潜り込んで位置を押し上げていく。逃げるデンマークとその内の2番手のグレゴリーがいたため詰まりかけたが、デンマークが失速したことにより進路が開くと進出を開始。グレゴリーを並ぶまなく抜き去って先頭に立つと2馬身ほど後続との差を開き、そのまま寄せ付けずに勝利。大外を通った2着アレストに2馬身3/4差を付けて優勝した[11]。この勝利によりサンデーサイレンスの孫世代によるイギリスクラシック競走完全制覇が達成された[注 1][12]。
10月2日の凱旋門賞(G1)にJRAオッズ7番人気で出走[13]。スルーセブンシーズと併せるように伸びるもエースインパクトの5着に敗れた[14]。
その後はチャンピオンステークスに脚の感染症のため回避することになったルクセンブルクの代わりに出走する予定もあったが[15]、発熱のため回避した[16]。
11月のジャパンカップにも招待馬として選出され受諾したが、歩様が乱れたため大事を取って回避、来日中止となった[17][18]。
血統表
脚注
注釈
- ^ コンティニュアスの他は、1000ギニーステークスをナタゴラ、2000ギニーステークスをサクソンウォリアー、オークスステークスをスノーフォール、ダービーステークスをオーギュストロダンがそれぞれ制している。
出典
- ^ “The LONGINES World's Best Racehorse Rankings For 3yos and upwards which raced in 2023”. 国際競馬統括機関連盟. 2024年1月24日閲覧。
- ^ a b “愛のA・オブライエン厩舎から良血ハーツクライ産駒が鮮烈デビュー 次走はクラシック登竜門へ - 海外 | 競馬 : 日刊スポーツ”. nikkansports.com. 2023年9月16日閲覧。
- ^ “Continuous | 競走馬データ”. netkeiba.com. 2023年9月23日閲覧。
- ^ “ハーツクライ産駒コンティニュアス、仏2歳G3トーマスブライアン賞を制す | JRA-VAN World - 海外競馬情報サイト”. JRA-VAN Ver.World - 海外競馬. 2023年9月16日閲覧。
- ^ “英ダービー前哨戦のダンテSはザフォクシーズが競り勝ち、ハーツクライ産駒コンティニュアスは3着同着 | JRA-VAN World - 海外競馬情報サイト”. JRA-VAN Ver.World - 海外競馬. 2023年9月16日閲覧。
- ^ “仏ダービー(G1) 2023/6/4(日) | 日程・結果 | JRA-VAN World - 海外競馬情報サイト”. JRA-VAN Ver.World - 海外競馬. 2023年9月16日閲覧。
- ^ “仏ダービーはエースインパクトが豪快な追い込み勝ち、ハーツクライ産駒コンティニュアスは8着 | JRA-VAN World - 海外競馬情報サイト”. JRA-VAN Ver.World - 海外競馬. 2023年9月16日閲覧。
- ^ “ハーツクライ産駒コンティニュアス、G2キングエドワード7世Sで英ダービー2着馬に完敗 | JRA-VAN World - 海外競馬情報サイト”. JRA-VAN Ver.World - 海外競馬. 2023年9月16日閲覧。
- ^ “ハーツクライ産駒コンティニュアス、英G2快勝で英セントレジャー1番人気に | JRA-VAN World - 海外競馬情報サイト”. JRA-VAN Ver.World - 海外競馬. 2023年9月16日閲覧。
- ^ “英セントレジャー(G1) 2023/9/16(土) | 日程・結果 | JRA-VAN World - 海外競馬情報サイト”. JRA-VAN Ver.World - 海外競馬. 2023年9月16日閲覧。
- ^ “ハーツクライ産駒コンティニュアス、G1英セントレジャー完勝で凱旋門賞に電撃参戦も | JRA-VAN World - 海外競馬情報サイト”. JRA-VAN Ver.World - 海外競馬. 2023年9月17日閲覧。
- ^ “【英セントレジャー結果】ハーツクライ産駒コンティニュアスが勝利 次走は凱旋門賞参戦も | 競馬ニュース”. netkeiba.com. 2023年9月28日閲覧。
- ^ “出馬表 | 2023凱旋門賞 | JRA-VAN World - 海外競馬情報サイト”. JRA-VAN Ver.World. 2023年10月24日閲覧。
- ^ “【凱旋門賞】エースインパクトが無傷6連勝で頂点に! スルーセブンシーズは小差の4着に善戦 | JRA-VAN World - 海外競馬情報サイト”. JRA-VAN Ver.World - 海外競馬. 2023年10月24日閲覧。
- ^ “ルクセンブルクが英チャンピオンSを回避、コンティニュアスが代わりに出走か | JRA-VAN World - 海外競馬情報サイト”. JRA-VAN Ver.World - 海外競馬. 2023年10月24日閲覧。
- ^ 高木一成. “英セントレジャー制覇のコンティニュアスがJC参戦、日本生まれのハーツクライ産駒 - 競馬 : 日刊スポーツ”. nikkansports.com. 2023年10月24日閲覧。
- ^ (英語) Continuous misses out on the chance to be big in Japan. (2023-11-16). https://www.rte.ie/sport/racing/2023/1116/1416805-continuous-misses-out-on-the-chance-to-be-big-in-japan/.
- ^ “Continuous ruled out of Japan Cup” (英語). www.irishracing.com (2023年11月16日). 2024年1月9日閲覧。
- ^ a b c “5代血統表|血統情報|Continuous(JPN)|JBISサーチ(JBIS-Search)”. www.jbis.or.jp. 2023年9月16日閲覧。
- ^ “Continuousの血統表 | 競走馬データ”. netkeiba.com. 2023年9月16日閲覧。
- ^ a b “牝系情報|血統情報|Continuous(JPN)|JBISサーチ(JBIS-Search)”. www.jbis.or.jp. 2023年9月17日閲覧。
- ^ “メイビー(IRE)|JBISサーチ(JBIS-Search)”. www.jbis.or.jp. 2023年9月17日閲覧。
- ^ “Saxon Warrior(JPN)|JBISサーチ(JBIS-Search)”. www.jbis.or.jp. 2023年9月17日閲覧。
外部リンク