ゴロワーズ
フランスで販売されていたGAULOISES-CAPORAL。現在はGAULOISES-BRUNESにリニューアルされている。 |
種類 |
タバコ |
---|
所持会社 |
|
---|
使用開始国 |
フランス |
---|
使用開始 |
1910年 (115年前) (1910) |
---|
テンプレートを表示 |
ゴロワーズ(仏: Gauloises)は、アルタディス社が製造するタバコの銘柄。1910年にフランスで登場した銘柄で、ジタンと並びフランスでは現在もポピュラーなブランドである。
概要
gauloisesという語は直訳で「ゴール人の女」を意味する。「ゴール」とは現在のフランスにあたる地方の古名。形容詞でもあり、その場合は「陽気な」「好色な」「あけっぴろげな」という意味になる。パッケージには翼のついた兜のイラストがあしらわれている。この兜は古代ガリア人の騎士たちが用いた防具で、フランスの伝統的な兜である。このデザインになったのは1936年で、マルセル・ジャクノというグラフィックデザイナーの手によるもの。以来ゴロワーズはこの基本デザインを守り続けている。
「BRUNES」と表記されているパッケージは、タバコ葉を堆積発酵させた黒煙草(英語版)と呼ばれるタイプである。黒煙草特有の強い香りがあり、これがゴロワーズの最大の特徴となっている。「Blondes」と表記されているパッケージは一般的なアメリカンブレンドであるが、オリエント葉が比較的多めに使用されている。そのためこちらも、Brunesほどではないにせよ、やはり特徴的な香りを持つ。
2018年9月7日現在の日本で販売されている商品は、ポーランドに製造移管されている[1]。
ダカール・ラリーでは1999 - 2000年に四輪部門で優勝したフランス人のジャン=ルイ・シュレッサーのバギーや、二輪部門の2000年代前半のBMWやKTMのメインスポンサーであり、マシンがゴロワーズの青色に塗られた。また同時期MotoGPでもヤマハのファクトリーチームのタイトルスポンサーだったが、2005年にタバコのスポンサーを嫌がるバレンティーノ・ロッシの意向でヤマハが一方的に契約を打ち切ったため、法廷闘争に発展しかけた[2]。
2022年10月28日、紙巻きタバコブランド「ゴロワーズ」「ウエスト」「ダビドフ」「ジタン」の販売を終了すると発表[3]、取扱店の在庫をもって順次終了すると共に、インペリアル・ブランズ・ジャパン自体も市場から撤退すると発表した。
-
スペインで販売されているGAULOISES-Blondes FILTRE
-
オランダで2007年頃に販売されたGAULOISES-Blondes LIGHTSの限定パッケージ
製品一覧
販売終了製品
製品名
|
価格
|
本数
|
発売年月日
|
廃止年月
|
タール
|
ニコチン
|
販売地域
|
備考
|
GAULOISES-BRUNES
|
590円
|
20本
|
1964年9月
|
2022年10月
|
10mg
|
0.8mg
|
全国
|
黒煙草 (両切り) 2000年にCAPORALからBRUNESに変わり、それと共にパッケージ・巻きの変更もされた。
|
GAULOISES-Legeres
|
590円
|
20本
|
1987年7月
|
2022年10月
|
8mg
|
0.6mg
|
全国
|
黒煙草 (プレーンフィルター)
|
GAULOISES-Blondes FILTRE
|
590円
|
20本
|
2003年11月
|
2022年10月
|
10mg
|
0.9mg
|
全国
|
アメリカンブレンド (チャコールフィルター)
|
GAULOISES-Blondes LIGHTS
|
490円
|
20本
|
2004年5月
|
2018年
|
6mg
|
0.6mg
|
全国
|
アメリカンブレンド (チャコールフィルター)
|
脚注
関連項目
- かまやつひろし - 1975年(昭和50年)に「ゴロワーズを吸ったことがあるかい」という楽曲を発表している(シングル「我が良き友よ」のB面曲)。タイトル通りこのタバコを歌っている。自身が喫煙していた銘柄も、ゴロワーズ・カポラルである。
- サルトル - ゴロワーズを愛煙しており、現在残されている彼の写真の数々にその姿を見ることができる。
- ダイ・ハード - シリーズ1作品目でジョン・マクレーンが、倒したテロリストの持ち物の中から奪い、その後、テロリストの首領、ハンスに渡すタバコがゴロワーズ。このシーンを確認するとフィルターがあるので、恐らくプレーンフィルターかアメリカンブレンドのどちらかと思われるが、マクレーンが無線で警官のパウエルに、このタバコを持っているということはテロリストはヨーロピアンだろうと話していることから、プレーンフィルターの可能性が高い。
- レン・デイトン - 処女作「イプクレス・ファイル」(1961)をはじめとする初期のスパイ小説作品シリーズで主人公となる、労働者階級出で眼鏡をかけた名無しの偏屈スパイ(映画では「ハリー・パーマー」と名付けられ、マイケル・ケインが扮した)が愛飲。この煙草独特の臭気のため、喫煙が許容されていた1960年代でも周囲の英国人たちからは臭いがひどいと不評だが、主人公は意に介していない。
外部リンク
ウィキメディア・コモンズには、
ゴロワーズに関連するカテゴリがあります。