ジャックス・マネキン (Jack's Mannequin) はカリフォルニア州オレンジ郡出身のロックバンド。
アンドリュー・マクマホンによるソロ・プロジェクトとして2004年に活動を開始した。2005年6月、マクマホンは急性リンパ性白血病 (ALL) と診断されたが、完全に回復した後の同年8月にリリースされたデビューアルバム 「Everything in Transit」は、ファンと評論家によって好意的に受けとめられた。当初はマーヴェリック・レコード、後にサイアー・レコードと契約している。
バンドは「Wrecking Ball Heart」を最後の曲としてリリースし、2012年に解散をした。
略歴
アンドリュー・マクマホンは、カリフォルニアのロック・バンド「サムシング・コーポレイト (Something Corporate)」のリード・ヴォーカリスト兼ピアニストとして、商業音楽の世界に足を踏み入れた。
マクマホンのソロ・プロジェクトである「ジャックス・マネキン」を開始する最初の契機となったのは、2003年12月に録音した曲「ロックト・ドアズ (Locked Doors)」であった。マクマホンは、この曲がそれ以前のサムシング・コーポレイトによる曲とはあまりに異なっていると感じ、仮にリリースするのであれば、サムシング・コーポレイトとしてではなく、(個人名義での)ソロ・アルバムになるだろうと思った [1]。しばらくの間、このアイディアはとっぴな思いつきに過ぎなかったが、2004年の晩夏、マクマホンとバンド仲間たちが何ヶ月にも渡るツアーに疲れ切ったときに状況は変化した。いったん活動を休止しようということになり、空いた時間を利用して、マクマホンはHidden in Plain Viewの Life in Dreaming に1曲、トミー・リーの Tommyland: The Ride に2曲を書いた。
サムシング・コーポレイトにおける別の作曲者と、リード・ギタリストのジョシュ・パーティントンがファイアスケープ (Firescape) と呼ぶサイド・プロジェクトを開始する一方で、マクマホンも自分のための曲を書き始めたが、彼は曲を売りに出すつもりはなかった。「癒し」的なアプローチで書かれたこれらの曲は、個人的・私的な、自身の作曲の証とでもいうべきものであった。あるインタビューの中で、(もしも、アルバムEverything in Transitを小説として書くならばどうなるか、という問に対する答として)「究極的には、うちへ帰ってみたら覚えていたのと全然違っていた、っていうお話なんだ。[中略] ふだん、とっても密接に関係していた人や物から離れることで、自分を動かしてるものがいったいなんなのかってことを、自分自身の頭で考えて理解する機会を得られる。 [中略] 自分探しであり、今の自分でいいんだってことでもある。今の自分について言い訳をする必要はなくて、今ある自分を受け入れればいいんだってこと」と述べている(原文は英語) [2]。録音するかどうかについてマクマホン自身は考え中であったが、書かれた曲はまとまると形を成し始めた。彼はポケット・マネーからアルバムの製作費を捻出したが、後にはレコード会社との契約へと繋がることになる。
メンバー
ディスコグラフィ
アルバム
- Everything in Transit (2005年)- アメリカ最高37位
- The Glass Passenger (2008年)- アメリカ最高8位
- People and Things (2011年)- アメリカ最高9位
ライブアルバム
- Jack's Mannequin Live from The El Rey Theatre (2013年)
シングル
- The Mixed Tape (2005年)
- Dark Blue (2005年)
- The Lights and Buzz (2005年)
- La La Lie (2006年)
- The Resolution (2008年)
- Swim (2009年)
- Dear Jack (2009年)
- My Racing Thoughts (2011年)
- Release Me (2011年)
アルバム未収録曲
- "Lonely for Her" - iTunes Store版の Everything in Transit に収録(2005年)
- "The Lights and Buzz" - iTunes storeでダウンロード販売(2005年)
- "Meet Me at My Window" - Sound of Superman に収録(2006年)
- "Last Straw, AZ" - Everything in Transit の再発盤を予約購入の際に無料でダウンロードできた(2006年)
参考文献
- ^ “Interview with Andrew McMahon(英語)”. SoCo-Online. 2007年6月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2005年7月31日閲覧。
- ^ “Andrew McMahon (Jack's Mannequin)(英語)”. For The Sound. 2006年2月12日閲覧。
外部リンク