ジョン・チャールズ・ジュリアン・レノン(John Charles Julian Lennon、1963年4月8日 - )は、イギリスのミュージシャン。
生い立ち
ビートルズのジョン・レノンと最初の妻シンシア・レノンの長男として出生。ジョンの母で、祖母のジュリア・スタンリーに因み「ジュリアン」と命名される。シンシアの妊娠を知り責任を取るためにジョンは結婚したが、この時期のジョンは多忙を極めたこともあり家庭を顧みず、1968年に前衛芸術家である日本人のオノ・ヨーコと恋に落ちて、ジュリアンが5歳のときにジョンとシンシアは離婚して、ジュリアンは母の元で育った。
1970年代初頭まで父親との接触は全くなかったが、ジョンとヨーコの別居中に、ジョンと当時の愛人のメイ・パンに面会し、その後何度かはジョンとヨーコ、ショーンの新しい家庭にも遊びに行くようになった。
母シンシアの著書『ジョン・レノンに恋して』の序文においてジュリアンは以下の記述をしている -「僕が5歳のときに両親が離婚したあと、父には数えるほどしか会っていない。そして実際に会ったその貴重な時間のなかでも、目の前の父の心は遠く離れていて、僕を怯えさせることの方が多かった。……父の人生のなかでは、僕は取るに足らない存在で、拒絶されているようにすら感じていた」。一方、ジョンとヨーコの間の息子で、ジュリアンの異母弟でもあるショーンとは、幼少の頃から共に遊び、現在に至るまで親密な関係を保っている。
その一方で、ジュリアンはジョンの遺産相続人からは外されていた。もっとも彼向けの信託基金は作られていたが、ジュリアンには渡らず、遺産を管理するヨーコが支払いに同意したのは1996年になってからであった[1][2]。
両親が険悪である時期にポール・マッカートニーがジュリアン(5歳)を励ますため「ヘイ・ジュード」を作ったと言われている。「ヘイ・ジュード」のレコーディング用楽譜類譜がロンドンで1996年にオークションに掛けられた際「ポールが僕のために作ってくれた曲だから」とジュリアンが2万5千ポンドで落札している。
音楽活動
父・ジョンに影響されてか、音楽活動にも興味を持ち始めたジュリアンは、ジョンの1974年のアルバム『心の壁、愛の橋』に収録の「ヤ・ヤ」ではドラムを叩いている。1984年、ビリー・ジョエルなどを手がけたことで知られるフィル・ラモーンがプロデュースした『ヴァロッテ』でレコード・デビュー。チャートでもかなりの成功を収め「トゥー・レイト・フォー・グッドバイ」(1984年)「ソルトウォーター」(1991年)などの全米、全英トップテンの大ヒット曲を生んだ。1993年、日本のアニメーション映画『遠い海から来たCOO』にメインテーマ「CHILDREN OF THE WORLD」を提供。
ディスコグラフィ
アルバム
シングル
- 1984 "Valotte" 全米#7、メインストリームロックチャート全米#6、全英#55
- 1985 『Too Late For Goodbyes』 全米#5、メインストリームチャート全米#11、ホットアダルトコンテンポラリーチャート全米#1(2週)、全英#6(『ヴァロッテ』)
- 1985 『Say You're Wrong』 全米#21、メインストリームロックチャート全米#18、全英#75(『ヴァロッテ』)
- 1985 『Because』 全英#40(Dave Clark's Time Soundtrack)
- 1985 『Jesse』全米#54、全英#24(『ヴァロッテ』)
- 1986 『Stick Around』全米#32、メインストリームロックチャート全米#1(2 weeks)、全英#86(『デイドリーミング』)
- 1989 『Now You're in Heaven』全米#93、モダンロックチャート全米#27、メインストリームロックチャート全米#1(1 week)、全英#59(『イン・ヘヴン』)
- 1991 『ソルト・ウォーター』 全英#6、オーストラリア#1(4週間)(『ヘルプ・ユアセルフ』)
- 1991 『Help Yourself』全英#53(『ヘルプ・ユアセルフ)
- 1992 『Get A Life』 全英#56(『ヘルプ・ユアセルフ)
- 1995 『Cole's Song』(Mr. Holland's Opus Soundtrack)
- 1998 『Day After Day』 全英#66(『フォトグラフ・スマイル)
- 2009 『Lucy』
CM
脚注
関連項目
外部リンク
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シングル |
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死後 |
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1985年 (1985) | |
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1986年 (1986) |
- "Rock and Roll People" (promo)
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1998年 (1998) | |
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ライブ・アルバム | |
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関連項目 | |
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関連人物 | |
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