セサミストリートのテーマ
『セサミストリートのテーマ』(Sesame Street Theme)は、テレビ番組『セサミストリート』の主題歌。1969年11月の放送から使われており、全エピソードでも使われている[1]。なお、『セサミストリートのうた』という邦題もある[2]。 概要この番組の作曲を担当したのは、ジョー・ラポソ[3]。ラポソは、ジョン・ストーン、ブルース・ハートと共に作詞を書いた。ラポソは、ジャズ・ハーモニカ奏者のトゥーツ・シールマンスと子供の混声合唱団に参加し、オープニングとクロージングのテーマを録音した[4]。 TVシリーズオープニングテストショーでは、ボブ・マグラスがフルバージョンごと歌った。その後は子供たちがTVサイズとして歌っている。 第1シリーズから第23シリーズまでは、ニューヨークの様々な場所で遊んでいる映像が使われており、ビッグバードとバークレーもオープニングに登場したことがある。音楽はハーモニカ風で演奏されていた。 シーズン24からカリプソ版[注釈 1]、シーズン30から再びハーモニカ風で演奏されたものが採用された。 シーズン33から再び一新し、スーパーグローバーがオープニングに登場、シーズン37まで使用された。 シーズン38からはキディ・ポップとヒップホップのスタイルに変更、自動車に乗った[[オスカー・ザ・グラウチ ]]も登場した。 シーズン40からは、チョークでエピソード番号が書かれるようになった、手紙を送るマレー・モンスターと子羊のオベジータも登場。 シーズン46からは、クラシック・トーンに変更され、歌詞が1番のみの歌唱となった。 クロージング (エンディング)この歌はインストゥメンタルとして本編用とエンディング用に演奏されているが、今週の文字と数字・番組制作を伝えて終わる時にも使われていた。初期バージョンではハーモニカスタイルで演奏され、シーズン23まで使用された。 シーズン24からシーズン37まではカリプソ・レンディションのインストゥメンタルが使われ、この時からショーのクロージングシーンからクロージングクレジットが分離された。映像にビッグバードとエルモが登場しており、制作読みに関してはビッグバードが担当した(オリジナル版ではキャロル・スピニー、吹き替え版では真殿光昭(NHK版のみ))が、2001年に制作元のチルドレンズ・テレビジョン・ワークショップがセサミワークショップに改称したため、2002年・2003年には「セサミストリートの制作は、チルドレンズ・テレビジョン・ワークショップです」の制作読みが廃止された。 シーズン38と39ではメロディーが変更、シーズン40からリミックスされた。この楽曲はシーズン45まで使用された。 シーズン46からは本曲のエンディングでの使用が取りやめられ、代わって「Smarter, Stronger, Kinder(かしこく、たくましく、やさしく)」に変更、セサミストリートのマペットたちが歌っている。この3つの単語は、学校の教育目標としても使われており、セサミワークショップ(日本版とアメリカ版)でも教育目標として使われている(活動内容を参照)。 海外での主題歌この主題歌では、他の国では独自のテーマソングが使われており、オリジナル版をカバーしたものを異なる歌詞で歌唱したものが採用されている地域も存在する。 日本
このほか、セサミプレイス版や、他のアーティストたちによるカバー版が多数存在する。また、オーケストラ版も存在する。 日本語吹替版NHK教育で日本語主題歌が採用されたのは1999年4月(シーズン29『ようこそセサミストリートへ』)から、日本語吹替版が採用された時点(シーズン28)ではまだ英語主題歌だった。その後、 第3916話『ベビーベアの誕生日』で初めて日本語フルバージョンが披露された、NHK版では唯一のフルバージョンである。また、NHK版独自として開始冒頭に『SESAME STREET』のついたタイトルカードが挿入されていた、シーズン23までは『白色の背景』(使用開始時期は不明)、シーズン24 - シーズン29放送時は『クッキーモンスター、ビッグバード、エルモ、バートとアーニー』、シーズン30 - シーズン32放送時では『青空(前シーズンの映像を流用)』だったが、後期は不明。エンディングについては、『プラチナム・オールタイム・フェイバリッツ』というCDに収録されているレコードバージョンを1980年代に放送したことがあり、1988年にテレビ放送が復活した際にはシーズン1の主題歌が使用されたが、1990年代辺りから流れなくなり、1998年の放送から2004年まではセサミストリートのテーマをハーモニカでアレンジしたものが日本語版エンディングとして使用された。U-NEXTでシーズン50以降とシーズン48以降およびスペシャルが配信された際は、英語版主題歌に戻っている。ただしエンディングは日本語で歌っている。 Youtubeの公式では、アビー・カダビー(小桜エツコ)がジュリア(竹田佳央里)と一緒に歌っている(この時の歌詞はテレビ東京版から流用されたものだった)。 日本オリジナル版テレビ東京で日本語主題歌が採用されたのは2006年10月1日 (映像は後期のもの)、こちらも放送当初は英語主題歌だった。ただし、こちらはフルバージョンが存在せず、歌詞が日本独自のものだった。歌唱担当は東京少年少女合唱隊。 オープニング映像には3種類存在する。前期(2004年10月 - 2005年9月)では虹が出てきてクレヨンか何かで街が描かれた後、画面から家を覗いていくと部屋の中が映し出されてエルモがうたを歌った後に笑って窓を開けるという演出、中期(2005年10月 - 2006年9月)ではビッグバードが3人の子供に玩具の船をプレゼントし子供たちが船を追いかけるという演出があった。そしてリニューアル時代である後期(2006年10月 - 2007年9月)では、エルモ (松本健太)が「エブリバディ?」と言ってビッグバード (鶴岡聡)と仲間たちが「イッツ、セサミストリート!」という言って、歌が始まると同時にそのマペットらがダンスをする。このバージョンに限り、キャラクターの名前や出演者の名前がオープニングでも表記されている。 音楽教科書への掲載この主題歌は1994年以後、日本の高等学校の音楽教科書に何度か掲載されている[6]。 リミックス版1992年にはこの主題歌をリミックスしたSmart E'sの「Sesame's Treet」が全英シングルチャートで最高2位、Billboard Hot 100で最高60位を獲得するなど世界的なヒット曲になった。 「Sesame's Treet」の更なるリミックス版が、2000年に日本で発売されたアルバム『Dancemania SPEED 5』に収録された(アーティスト名義は「Smart E's 2000」)。 脚注注釈出典
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