セーシェル は27の地区(District)に分かれている[ 1] 。地区は地方政府 として機能し、管轄区域の発展を推進する義務を負う。議会は地区コミュニティ評議会(District community council)と呼ばれ、2か月ごとに開かれる。評議会議員の任期は2年、定員は12名で、地方自治を担当する社会問題・コミュニティ開発・スポーツ省の大臣が任命する[ 2] 。また地区は国民議会 選挙および大統領 選挙の選挙区 としても用いられる。
島・諸島別の地区数
上記に含まれない離島は一括りにされアウター諸島 と呼ばれている。アウター諸島はどの地区にも所属しておらず、単独の選挙区は割り当てられていない。また議会を持っておらず、地区として扱われていない。パーシヴィアランス島は2002年より埋め立てが始まった島で、2011年に最初の住居の割り当てが始まり[ 3] 、2016年6月に選挙区として承認された[ 4] 。2つの地区が設置されているが、2020年総選挙ではパーシヴィアランス島は一つの選挙区として扱われた[ 5] 。
一覧
セーシェルの地区
地区の一覧。アウター諸島は地区ではないが、便宜上一覧に含めている。面積値は小数点第2位を四捨五入しているため、多少の誤差がある。
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名称
原語名
面積[ 6] (km2 )
人口[ 6] (2021年推計)
所属島
1
グラシ
Glacis
6.9
4,081
北マヘ
2
アンス・エトワール
Anse Etoile
6.0
5,015
北マヘ
3
ラ・リヴィエール・アングレーズ (イングリッシュ・リバー)
La Rivière Anglaise (English River)
1.4
3,797
中央マヘ
4
ベル・エール
Bel Air
4.4
3,010
中央マヘ
5
モン・フルリー
Mont Fleuri
5.6
3,473
中央マヘ
6
ロッシュ・カイマン
Roche Caïman
1.5
2,952
中央マヘ
7
レス・マメール
Les Mamelles
1.7
2,765
中央マヘ
8
カスカード
Cascade
11.0
3,871
東マヘ
9
ポワント・ラ・リュ
Pointe La Rue
3.4
3,267
東マヘ
10
アンス=オー=パン
Anse-aux-Pins
2.5
4,304
東マヘ
11
オー・カップ
Au Cap
8.3
4,382
東マヘ
12
アンス・ロイヤル
Anse Royale
7.2
4,741
南マヘ
13
タカマカ
Takamaka
14.2
2,896
南マヘ
14
ベ・ラザール
Baie Lazare
12.1
4,015
南マヘ
15
アンス・ボワロー
Anse Boileau
12.0
4,159
西マヘ
16
グラン・アンス・マーヘ
Grand'Anse Mahé
15.6
3,626
西マヘ
17
プレザンス
Plaisance
3.4
4,039
中央マヘ
18
ポール・グロー
Port Glaund
25.2
3,132
西マヘ
19
ベル・オンブ
Bel Ombre
9.4
4,061
西マヘ
20
サン・ルイ
Saint Louis
1.4
3,293
中央マヘ
21
モン・バクストン
Mont Buxton
1.2
3,220
中央マヘ
22
ボー・ヴァロン
Beau Vallon
4.5
4,085
北マヘ
23
ラ・ディーグ島およびインナー諸島
La Digue and Inner Islands
41.8
2,973[ 7]
ラ・ディーグ島 インナー諸島
24
グランド・アンセ・プラスリン
Grand'Anse Praslin
15.4
3,939
プララン島
25
バイエ・セント・アンセ
Baie Sainte Anne
25.8
4,863
プララン島
26
アウター諸島
Outer Islands
211.8
583
アウター諸島
-
第一パーシヴィアランス島 (英語版 )
Île Persévérance I
0.9
4,660
パーシヴィアランス島
-
第二パーシヴィアランス島 (英語版 )
Île Persévérance II
変遷
1938年まで -
5つの地区が存在した。
中央マヘ(Central Mahé)
北マヘ(North Mahé)
離島(Outlying Islands)
プララン(Praslin)
南マヘ(South Mahé)
1947年
1947年に行われた国勢調査 では以下の地区に分けられていた[ 8] 。
ラ・ディーグ(La Digue) - 1,412人
マヘ北(Mahé North) - 22,206人
マヘ南(Mahé South) - 5,991人
その他(All others) - 2,130人
プララン(Praslin) - 2,893人
1977年
1977年の国勢調査では以下の5地区となっていた[ 9] 。
地区
人口 (1977年国勢調査)
面積 (km2 )
ラ・ディーグ(La Digue)
1,900
14
マヘ(Mahé)
54,600
154
アウター諸島(Outer islands)
700
215
プララン(Praslin)
4,300
45
シルエット(Silhouette)
400
16
1979年
1979年 、セーシェルは23地区に再編された。なお、インナー諸島とアウター諸島については割り当てがされなかったと思われる。
地区
ISO コード
アンス・オー・パン(Anse aux Pins)
01
アンス・ボワロー(Anse Boileau)
02
アンス・エトワール(Anse Étoile)
03
アンス・ルイ(Anse Louis)
04
アンス・ロイヤル(Anse Royale)
05
ベ・ラザール(Baie Lazare)
06
バイエ・サント・アンス(Baie Sainte Anne)
07
ボー・ヴァロン(Beau Vallon)
08
ベル・エール(Bel Air)
09
ベル・オンブル(Bel Ombre)
10
カスカード(Cascade)
11
グラシ(Glacis)
12
グラン・アンス(マーヘ)(Grand' Anse (Mahé))
13
グラン・アンス(プララン)(Grand' Anse (Praslin))
14
ラ・ディーグ(La Digue)
15
ラ・リヴィエール・アングレーズ(La Rivière Anglaise)
16
モン・バクストン(Mont Buxton)
17
モン・フルリー(Mont Fleuri)
18
プレザンス(Plaisance)
19
ポワント・ラ・リュ(Pointe la Rue)
20
ポール・グロー(Port Glaud)
21
サン・ルイ(Saint Louis)
22
タカマカ(Takamaka)
23
1998年
1998年にアンス・ルイはオー・カップに改名し、レス・マメールとロッシュ・カイマンが新たに設置された。「The Virtual Seychelles」のウェブサイトによれば3つすべてが埋め立て地であるとされているが、地図上ではオー・カップは旧アンス・ルイ地区を含んでいる。また、連邦情報処理標準 (FIPS)ではアンス・ルイが3地区に分割されたとしているが、確かな情報ではないとされている。
脚注
関連項目
外部リンク