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ソリハシシギ

ソリハシシギ
休息中のソリハシシギ(愛知県豊橋市にて、2016年8月23日撮影)
休息中のソリハシシギ Xenus cinereus
保全状況評価[1]
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: チドリ目 Charadriiformes
: シギ科 Scolopacidae
: ソリハシシギ属 Xenus
: ソリハシシギ X. cinereus
学名
Xenus cinereus (Güldenstädt, 1775)
和名
ソリハシシギ
英名
Terek Sandpiper

ソリハシシギ(反嘴鴫、学名Xenus cinereus (Güldenstädt, 1775) )は、チドリ目シギ科ソリハシシギ属に分類される鳥類の一[2]

分布

ユーラシア大陸の高緯度地方で繁殖し、アフリカ大陸から、インド東南アジアオーストラリアの沿岸部で冬を越す。

日本で見られる数は多くないが旅鳥として各地に現れる。春は4-5月ごろ北へ渡る途中に渡来し、秋は8-10月ごろ南へ渡る途中渡来する。秋の方が個体数が多い。

形態

シギの中では小型で体長22-25cmほどである。翼開長は57-59cm。

体に対して長く、上に反ったくちばしを持つ。くちばしの色はで基部は黄褐色。

成鳥夏羽は体上面が灰褐色、下面が白色で胸に灰褐色の斑がある。足は短く橙黄色。冬羽になると胸の斑が無くなって体下面がより白くなり、足の色が淡くなる。次列風切の羽先が白く、飛翔時には白い帯のように見えてよく目立つ。

雌雄同色である[3]

生態

干潟でゴカイを採食中のソリハシシギ

非繁殖期には、主に海岸地方の干潟、浅瀬、砂浜、河口や海岸近くの水田に生息する。内陸部の湿地で見られることはまれである。非繁殖期は、単独か小群で生活する。繁殖期は湿地、草原、ツンドラ地帯などに生息する。

砂泥地を活発に動き回り餌を探し、昆虫や小型の甲殻類を食べる。

繁殖期は5-7月で、地上の窪みに営巣し、普通4卵を産む。抱卵期間は22-24日である。

ピリピリッ、ピーイピーイと口笛のような声で鳴く。

脚注

参考文献

  • 叶内拓哉、安部直哉『山溪ハンディ図鑑7 日本の野鳥』(第2版)山と溪谷社、2006年10月1日。ISBN 4635070077 
  • 真木広造他 『日本の野鳥590』、平凡社2000年
  • 桐原政志 『日本の鳥550 水辺の鳥』、文一総合出版2000年

関連項目

外部リンク

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