クーリンガイ・チェイス国立公園 (英語版 ) [ 1] にあるダラマランの彫刻画[ 2]
ダラマラン (英語 :Daramulum , アボリジニ の言葉で「一本足」 の意)とは、オーストラリア 南東部のアボリジニ のウィラジュリ (Wiradjuri ) 、カミラロイ (Kamilaroi ) 、エオラ (Eora ) 、ダーキンジャン (Darkinjung ) 、クーリンガイ (Kuringgai ) などの部族 に伝わる神話 に登場する神的存在で、バイアメ (Baiame ) という神と、彼の妻であるエミュー のビラングヌル (Birrahgnooloo ) の息子である。
彼はしばしばシドニーの岩盤彫刻画 (Sydney rock engravings ) に、隻腕 、エミューのような(つまり、臀部 が尖っている)背中、棍棒 のような足をもった姿で描かれている。彼はしばしばエミューのように見えるが、これは彼のトーテム がエミューであることを示しているのか、あるいは彼の先祖がエミューであることに関係しているのかもしれない。彼は自身の姿を大きな巨人から小さな動物や鳥にまで変えることができる。
彼の声は、うなり板 (bullroarer ) 、通過儀礼 の儀式に用いられる楽器で、空中で振り回して音を出す)が鳴る中でも聞くことができた。彼は奥地の木、特に木の幹にみられる節 (burls ) や成長点 (growths) に住み、儀式の時にだけそこを離れた。うなり板がその役割を果たせるようにするためには、うなり板を彼の魂が宿る木から切り出さなければならない。
脚注
出典
参考文献
"Footprints on Rock" , 1997, Sydney: Metropolitan Local Aboriginal Land Council. ISBN 0 7313 1002 0
Matthews, R.H.,"The Burbung of the Darkinung Tribes" , 1897, Proceedings of the Royal Society of Victoria 10, 1: 1-12