チョイバルサン(モンゴル語: Чойбалсан)は、モンゴル国東部の都市。
概要
名称
1941年に革命家のホルローギーン・チョイバルサンをたたえて、それまでのバヤン・トゥメン (Баян Түмэн) から改称された。清代には中前旗や克魯倫とも呼ばれた。ドルノド県の県都で、行政上の正式名称はヘルレン郡(ソム)である。総面積281平方キロ。ヘルレン川河畔の標高747m地点に位置する。
地理
地形
市の中心部にヘルレン川が流れている。
河川
- 主な川
気候
ケッペンの気候区分でいうステップ気候 (BSk) で、夏は冷涼湿潤だが冬には乾燥と極寒が襲う。
チョイバルサンの気候
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月 |
1月 |
2月 |
3月 |
4月 |
5月 |
6月 |
7月 |
8月 |
9月 |
10月 |
11月 |
12月 |
年
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平均最高気温 °C (°F)
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−14.4 (6.1)
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−10.7 (12.7)
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−0.5 (31.1)
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10.5 (50.9)
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19.0 (66.2)
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24.9 (76.8)
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26.6 (79.9)
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24.4 (75.9)
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18.0 (64.4)
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8.8 (47.8)
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−3.4 (25.9)
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−11.8 (10.8)
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7.62 (45.71)
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日平均気温 °C (°F)
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−20.5 (−4.9)
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−17.7 (0.1)
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−7.8 (18)
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2.6 (36.7)
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11.3 (52.3)
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17.6 (63.7)
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19.8 (67.6)
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17.9 (64.2)
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10.6 (51.1)
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1.5 (34.7)
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−9.8 (14.4)
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−17.6 (0.3)
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0.66 (33.18)
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平均最低気温 °C (°F)
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−25.5 (−13.9)
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−23.9 (−11)
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−14.8 (5.4)
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−4.1 (24.6)
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3.8 (38.8)
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10.8 (51.4)
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14.4 (57.9)
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12.1 (53.8)
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4.9 (40.8)
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−4.2 (24.4)
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−15.2 (4.6)
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−22.7 (−8.9)
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−5.37 (22.33)
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降水量 mm (inch)
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1.6 (0.063)
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1.9 (0.075)
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2.9 (0.114)
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6.3 (0.248)
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14.4 (0.567)
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39.0 (1.535)
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57.4 (2.26)
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43.3 (1.705)
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27.2 (1.071)
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7.7 (0.303)
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3.3 (0.13)
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2.6 (0.102)
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207.6 (8.173)
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平均降水日数 (≥1.0 mm)
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0.6
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1.0
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0.7
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1.6
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3.2
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5.7
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8.7
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8.1
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4.6
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1.6
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1.1
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0.9
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37.8
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平均月間日照時間
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198.4
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214.7
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266.6
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264.0
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294.5
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306.0
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297.6
|
288.3
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258.0
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238.7
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201.0
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176.7
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3,004.5
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出典:香港天文台[1]
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人口
市の総人口は4万5490人(1994年)、4万1714人(2000年)、3万6142人(2003年)、3万9500人(2006年)[2]、3万9500人(2007年、県総人口の53.2%)[3]、3万8150人(2008年、県総人口の51.2%)[4]と推移している。都市としては国内第4位の人口規模をほこる。
民族構成
多数派をしめるのはハルハで、このほかブリヤート人、バルガ族、ウジュムチンがいる。中国の内モンゴル自治区からの移民も含まれる。
歴史
古来から交易の要衝であったこの地は19世紀に市になり、20世紀には東モンゴルの経済の中心に成長した。しかし1992年の民主化でロシア人労働者が流出すると経済は大きく衰退、いまでも国内最悪水準の失業率にあえいでいる。
ノモンハン事件の英雄のゲオルギー・ジューコフ将軍を記念した博物館がある。
対外関係
姉妹都市・提携都市
- 姉妹都市
交通
空港
- 国内線
- 国際線
鉄道
シベリア鉄道のボルジャ駅からの支線が国境を越え南下し、終着駅となっている(東部貨物線)。貨物専用(ただしモンゴル国内に限り客車併結により週2往復旅客輸送あり、2018年9月現在)。モンゴル国内のネットワークとは接続していない。
チョイバルサン[注釈 1]まではノモンハン事件直後の1939年に完成した。
道路
高速道路
観光
観光スポット
- 主な観光スポット
出身・関連著名人
関連項目
脚注
座標: 北緯48度04分42秒 東経114度32分06秒 / 北緯48.07833度 東経114.53500度 / 48.07833; 114.53500
注釈
- ^ チョイバルサンはソ連の巨大基地の町であり(サンベース基地)、その増強が目的だった。その後、さらにタムスク基地まで狭軌による軍用鉄道も建設された。