デニス・ウィリアム・クエイド(Dennis William Quaid, 1954年4月9日 - )は、アメリカ合衆国テキサス州ヒューストン出身の俳優。兄のランディ・クエイドも俳優。
来歴
ヒューストン大学で演技を学ぶが中退、俳優になるためにロサンゼルスに出てチャンスをうかがうようになる。テレビ・ラジオなどに出演するようになり、1979年の青春映画『ヤング・ゼネレーション』から注目されはじめ、実在した宇宙飛行士たちのノンフィクション・ドラマ『ライトスタッフ』で高い評価を得た。
2002年公開映画のトッド・ヘインズ監督作の『エデンより彼方に』で、主演のジュリアン・ムーアが演じるキャシー・ウィテカーの夫フランク・ウィテカー役で、ゲイに目覚める男を演じる。本作の演技でニューヨーク映画批評家協会賞 助演男優賞を受賞し、公開年度のゴールデングローブ賞 助演男優賞にもノミネートされた。
2010年にはHBOで放送されたテレビ映画『The Special Relationship 』でビル・クリントンを演じ、エミー賞やゴールデングローブ賞などにノミネートされた。
the Sharksというバンドでプレイするミュージシャンでもあり、また砂漠で不時着、遭難するという内容の映画『フライト・オブ・フェニックス』において演じたように、セスナ級を操縦できるパイロットの資格も持っている。
私生活
1978年に女優のP・J・ソールズと結婚するが、1983年に離婚した。1991年に女優のメグ・ライアンと結婚し、一人息子ジャック・クエイドを授かる。また、ライアンの助力によって麻薬中毒を克服した。しかし、2001年に離婚した[1]。その3年後、不動産仲介人と再婚し、2007年に双子をもうける[2][3]。この双子は生後10日目に、医療スタッフのミスにより通常の1000倍の量のヘパリンが投与された[4][5]。2人とも命は助かったが、クエイドは製薬会社に対して訴訟を起こした[6]。この女性とも2012年3月に離婚している[7]。親権は元妻がもち、デニスは養育費を払っている[8]。
出演作品
映画
テレビシリーズ
放映年 |
邦題 原題 |
役名 |
備考 |
日本語吹替
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2012年 - 2013年 |
VEGAS/ベガス Vegas |
ラルフ・ラム |
計21話出演 兼共同製作総指揮 |
菅生隆之
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2015年 - 2016年 |
アート・オブ・モア 美と欲望の果て The Art of More |
サム・ブルックナー |
計20話出演 兼製作総指揮 |
大塚明夫
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2019年 |
弁護士ビリー・マクブライド Goliath |
ウェイド・ブラックウッド |
計8話出演 |
山野井仁
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メリーハッピーとんでもホリデー Merry Happy Whatever |
ドン・クイン |
計8話出演 兼製作総指揮 |
内田直哉
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2023年 |
フル・サークル Full Circle |
ジェフ・マッカスカー |
Maxミニシリーズ |
(吹き替え版なし)
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日本語吹き替え
主に担当しているのは、以下の二人である。
- 大塚明夫
- 『ワイアット・アープ』(ソフト版)で初担当。以降、大半の作品を担当している。
- 大塚は自身が担当した作品の中でも『オーロラの彼方へ』(日本テレビ版)と『ドラゴンハート』(ソフト版・日本テレビ版)の二作品が特に思い入れ深いと公言しており、「忘れられないなあ」と語っている[9]。
- 原康義
- 『デイ・アフター・トゥモロー』(ソフト版)で初担当。以降、大塚の次に多く吹き替えている。
このほかにも、菅生隆之、磯部勉、谷口節、大塚芳忠、てらそままさきなども複数回、声を当てている。
参照
外部リンク