トレバー・ケーヒル
トレバー・ジョン・ケーヒル(Trevor John Cahill, 1988年3月1日 - )は、アメリカ合衆国カリフォルニア州オーシャンサイド出身のプロ野球選手(投手)。右投右打。現在は、フリーエージェント(FA)。 経歴プロ入りとアスレチックス時代2006年のMLBドラフト2巡目(全体66位)でオークランド・アスレチックスから指名され、プロ入り。 2007年にA級ケーンカウンティ・クーガーズで11勝4敗、防御率2.73を記録し、球団傘下の最優秀投手に選出された[1]。 2008年はオールスターフューチャーズゲームに選出された。シーズン中の8月に開催された北京オリンピックの野球アメリカ合衆国代表に選出され、銅メダルを獲得。マイナーでは同年、A+級ストックトン・ポーツとAA級ミッドランド・ロックハウンズの2球団合計で11勝5敗・防御率2.61を記録し、球団傘下の最優秀投手に選出された[1]。 2009年は先発ローテーション2番手としてメジャーで開幕を迎え[2]、4月7日のロサンゼルス・エンゼルス戦でメジャーデビュー。32試合に先発し、10勝13敗、防御率4.63でメジャー1年目を終えた。 2010年はチーム最多の18勝、防御率はリーグ5位の2.97と大ブレイク。オールスターにも初めて選ばれ、アスレチックスのエースに成長した。 2011年は開幕投手を任され、4月11日に2015年まで5年総額3050万ドル(2016年と2017年のオプションも含めると7年総額5700万ドル)で契約を延長した[3]。 ダイヤモンドバックス時代2011年12月9日にライアン・クック、コリン・カウギル、ジャロッド・パーカーとのトレードで、クレイグ・ブレスロウと共にアリゾナ・ダイヤモンドバックスへ移籍した。 ブレーブス時代2015年4月2日にジョシュ・エランダーとのトレードで、アトランタ・ブレーブスへ移籍した[4]。しかし15試合の登板で防御率7.52を喫して6月11日にDFAとなり[5]、19日にFAとなった[6]。 ドジャース傘下時代2015年6月30日にロサンゼルス・ドジャースとマイナー契約を結んだ。8月14日に契約破棄条項を行使してFAとなった。 カブス時代2015年8月18日にシカゴ・カブスとマイナー契約を結んだ。9月1日にメジャー契約となり、アクティブ・ロースター入りした。カブスでは、かつてのバッテリー相手であるミゲル・モンテロが在籍する事もあり、投球内容が飛躍的に向上[7]。11試合にリリーフ登板して、防御率2.12、1勝0敗、WHIP0.77、17.0イニングで22奪三振という、圧巻の成績を記録した。この移籍後の好投が効いて、通年では26試合の登板(うち3試合で先発登板)で防御率5.40、1勝3敗、WHIP1.39という成績にとどまった。11月2日にFAとなった[8]が、12月14日にカブスと1年の再契約を結んだ[9]。 2016年11月3日にFAとなった[6]。 パドレス時代2017年1月20日にサンディエゴ・パドレスと1年175万ドルで契約を結んだ[10]。 ロイヤルズ時代2017年7月24日にトラビス・ウッド、マット・ストラム、エステウリー・ルイーズ、金銭とのトレードで、ライアン・バクター、ブランドン・マウラーと共にカンザスシティ・ロイヤルズへ移籍した[11]。オフの11月2日にFAとなった[12]。 アスレチックス復帰2018年3月19日にアスレチックスと1年150万ドルで契約を結んだ[13]。同年は21試合登板(先発20試合)で7勝4敗、防御率3.76を記録した。 エンゼルス時代2018年12月20日にエンゼルスと1年900万ドル+出来高150万ドルで契約を結んだ[14]。 ジャイアンツ時代2020年2月11日にサンフランシスコ・ジャイアンツとマイナー契約を結んでスプリングトレーニングに招待選手として参加することになったと報じられ[16]、26日に正式公示された[6]。8月12日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした[17]。オフの10月28日にFAとなった[18]。 パイレーツ時代2021年3月12日にピッツバーグ・パイレーツと150万ドルの単年契約を結んだ[19]。オプションとして最大100万ドルの出来高が含まれる。この年は6月11日を最後に登板がなく、7月2日に左ふくらはぎの肉離れにより60日間の負傷者リストに入ってそのままシーズンを終了した[6]。 メッツ傘下時代2022年5月20日にニューヨーク・メッツとマイナー契約を結んだが、メジャーに昇格することなく8月5日に自由契約となった[6]。 選手としての特徴平均球速91.9mph(約147.8km/h)のツーシームが投球の約半分を占め、ゴロを打たせる。ほかには平均球速83.6mph(約134.5km/h)のチェンジアップ、さらにスライダー、ナックルカーブ、高速シンカーを投げる。また、カウントを整えるためにフォーシームも用いる。 ナックルカーブは2014年から投げ始め、それ以来、奪三振率8.00以上を記録するようなるなど、三振能力が大幅に向上した。しかし、それに合わせて与四球率は4.00以上と悪化している。なお、ナックルカーブ以前は、ほぼ同球速の普通のカーブを投げていた。 2017年からカットボールを新たに球種に加えた。既存のスライダーとほぼ同球速だが、変化量と変化するタイミングが異なる。 詳細情報年度別投手成績
年度別守備成績
記録
背番号
代表歴脚注
関連項目外部リンク
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