『バリエーション〈変奏曲〉』(-へんそうきょく)は、日本の歌手中森明菜の2枚目のスタジオ・アルバム。このアルバムは1982年10月27日にワーナー・パイオニア(現:ワーナーミュージック・ジャパン)よりリリースされた (LP: L-12550, CT: LKF-8050)。
背景
『バリエーション〈変奏曲〉』は、前作『プロローグ〈序幕〉』からおよそ4か月後となる1982年10月27日に、LP (L-12550)とCT (LKF-8050)の2形態で同時発売された1982年発表の2枚目となるスタジオ・アルバムである[5][6][2][7][3]。
このアルバムの初回盤特典アイテムには、1983年度版ポートレートカレンダー6枚が封入された[2]。
このアルバムの帯コピーは、「大ヒットアルバム「プロローグ」に続くセカンド・アルバム完成!!ファースト・アルバムとはまた違った、明菜の新しい魅力がここにあります。」であった[2]。本作のプロデュースは、前スタジオ・アルバム『プロローグ〈序幕〉』に引き続いて小田洋雄が担当した[8][2]。本作収録楽曲のうち3曲目の「脆い午後」では、京言葉の歌詞を取り入れている[9]。
このアルバムと前作『プロローグ〈序幕〉』、3枚目となるスタジオ・アルバム『ファンタジー〈幻想曲〉』を引っさげた中森にとって初の全国コンサート・ツアーAkina Milkyway '83 春の風を感じてが1983年2月より開催された[10]。
シングル
「少女A」が本作からの先行シングルとして1982年7月28日に発売された[2][11]。この楽曲は、1982年10月27日の本作発売直前となる1982年10月18日付のオリコン週間シングルチャートで最高順位5位を記録し、同曲で中森はブレイクを果たした[6][7][12]。
批評
『バリエーション〈変奏曲〉』について『Hotwax presents 歌謡曲 名曲名盤ガイド 1980's』の馬飼野元宏は、ファースト・アルバム『プロローグ〈序幕〉』を上回るほどの多様性のある作風と指摘した上で、「1枚目に比べヴォーカルも安定し、人懐っこい声質が全編通して魅力的だ。」と批評した[13]。
チャート成績
『バリエーション〈変奏曲〉』は、オリコン週間LPチャートの1982年11月8日付で初登場し、最高順位1位を記録した[7][3]。翌週の1982年11月15日付でも2週連続となる首位を獲得後、翌年の1983年1月24日付でも通算3週目となる1位を記録した[3]。同チャートには、計29週に渡ってランクインしている[3]。また、オリコンの週間カセットチャートでも最高順位1位を獲得し、同チャートには計34週に渡ってランクインした[3]。LP盤はおよそ44万枚を超える売り上げを獲得し、カセット盤ではおよそ30万枚の売り上げを獲得した[3]。1983年度のオリコン年間アルバムチャートでは、8位を記録した。自身のスタジオ・アルバム中、最大のセールスとなっている[3]。
収録曲
Side 2# | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 時間 |
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7. | 「メルヘン・ロケーション」 | 中里綴 | 三室のぼる | 萩田光雄 | |
8. | 「少女A」 | 売野雅勇 | 芹澤廣明 | 萩田光雄 | |
9. | 「第七感(セッティエーム・サンス)」 | 篠塚満由美 | 南佳孝 | 萩田光雄 | |
10. | 「X3ララバイ」 | 森雪之丞 | 小杉保夫 | 萩田光雄 | |
11. | 「カタストロフィの雨傘」 | 篠塚満由美 | 和泉常寛 | 若草恵 | |
12. | 「(エンディング)」 | | 若草恵 | 若草恵 | |
合計時間: | |
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2022ラッカーマスターサウンド# | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 時間 |
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13. | 「夢判断」(「少女A」B面) | 中里綴 | 三室のぼる | 萩田光雄 | |
合計時間: | |
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スタッフ
『バリエーション〈変奏曲〉』のライナ・ノーツより[2]
- プロデューサー: 小田洋雄
- ディレクター: 島田雄三
- ミキサー: 菊池功
- アシスタント・ミキサー: 草柳俊一
- フォトグラファー: 野村誠一
|
- スタイリスト: 東野邦子
- ヘア・メイク: 大沢紀夫
- アートディレクター: 林柾
- デザイン: 持田恭男
- セールス・プロモーター: 畠山政行
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リリース履歴
発売日 |
レーベル |
規格 |
品番 |
備考
|
1982年10月27日 |
リプリーズ・レコード/ ワーナー・パイオニア |
LP |
L-12550 |
|
CT |
LKF-8050 |
|
1983年5月28日 |
SD |
SDM-15004 |
|
1983年7月23日 |
CD |
35XL-6 |
銀色ビニール帯
|
1985年6月10日 |
32XL-79 |
廉価盤、色分けビニール帯
|
1991年8月17日
|
ワーナーミュージック・ジャパン |
WPCL-411 |
廉価盤、紙帯[14]
|
1996年4月25日 |
WPC6-8183 |
音泉1500シリーズ、Q盤[15]
|
2006年6月21日 |
CD、デジタル・ダウンロード |
WPCL-10277 |
紙ジャケット仕様完全生産限定盤[16][1]
|
2007年5月9日 |
デジタル・ダウンロード |
— |
[17]
|
2012年8月22日 |
SACD/CDハイブリッド |
WPCL-11135 |
紙ジャケット仕様完全生産限定盤[18]
|
2014年1月29日 |
CD |
WPCL-11723 |
廉価盤、赤帯
|
2018年5月2日
|
LP
|
WPJL-10084
|
初回生産限定盤、180g重量盤
|
2022年7月1日 |
2CD |
WPCL-13387~8 |
オリジナル・カラオケ付
2022ラッカーマスターサウンド
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関連項目
参照
外部リンク
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作品 · 公演 · 出演 · 受賞 |
シングル | |
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アルバム |
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スタジオ・アルバム | |
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カバー・アルバム | |
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EP | |
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ベスト・アルバム |
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