ビーディ・アイ (Beady Eye) は、イギリスのロックバンド。2009年にロンドンにてオアシスの元メンバーによって結成された。2014年解散。
来歴
2009年8月28日、オアシスのリーダーであるノエル・ギャラガーが脱退し、メインソングライターを失ったオアシスは解散した。そのため、ノエルの弟でボーカリストのリアム・ギャラガーはオアシスの残ったメンバーであるギタリストのゲム・アーチャー、ベーシストのアンディ・ベル(ビーディ・アイではギタリストへ回帰)[2]、ドラマーのクリス・シャーロックとの4人[3][4]、すなわちノエル以外の全員で「ビーディ・アイ」を結成し、ベーシストにジェフ・ウートンを加えて新しいバンドとして再出発した。オアシスの曲はほとんどノエルが作っていたが、ビーティ・アイではアンディ、ゲム、リアムの3人で曲を作っている。
2009年11月にレコーディングを開始し[5]、2010年11月に彼らのデビューシングルをリリースすることを発表した[3][6]。
2010年7月、サンデー・タイムズ上のインタビューで、リアムは「オアシスよりもビッグになるぜ」と述べ、加えてノエルについて「あいつはあっという間にすぐに這い戻ってくるだろうな」と述べた。また、アルバムは大半が完成しており、メンバーそれぞれが4曲を書いたと述べた[7]。
2010年11月10日、公式サイトにてデビュー・アルバムからの新曲「ブリング・ザ・ライト」(Bring the Light)の無料ダウンロードが開始され、YouTube公式ページでも公開された[8]。初日だけで35万回以上ものダウンロード・再生数に達した[9]。
2011年2月、スティーヴ・リリーホワイトによるプロデュースのデビュー・アルバム『ディファレント・ギア、スティル・スピーディング』(Different Gear, Still Speeding)が日本先行でリリースされた[3][9][10]。オリコン週間アルバムチャートにて5位、全英チャートでは3位を記録した。
同年4月、リアムの呼びかけで、東日本大震災による被災地復興ライブ「JAPAN DISASTER BENEFIT」をロンドン・ブリクストン・アカデミーで行う。ザ・コーラル、グレアム・コクソン、ポール・ウェラー、ケリー・ジョーンズ、プライマル・スクリーム、リチャード・アシュクロフトと共に参加。
同年8月、サマーソニックに出演。ビーディ・アイとしては初の来日。その2週間後に単独での来日公演を果たす。
2012年、フジロック・フェスティバルに出演。グリーン・ステージの準ヘッドライナーを務める。同年8月12日、ロンドンオリンピックの閉会式に出演し、オアシスの曲「ワンダーウォール」(Wonderwall)を演奏した[11]。
2013年3月、ジェフ・ウートンが離脱。新たにジェイ・メーラーが加入。6月、アルバム「ビー」(BE)を発売。イギリスでは2位、日本のオリコン洋楽チャートでは2連続で1位を記録する。同月にはグラストンベリー・フェスティバルに出演。
8月、自宅の階段から落ち、頭蓋骨骨折と診断されたゲムの怪我により、ベルギーのローケレン・フェスティヴァル、サマーソニック、V・フェスティバルの公演をキャンセル。また、サマーソニックの前夜祭である「NANIWA SONIC」は中止になった。
10月、ザ・シャーラタンズのジョン・ブルックスの追悼コンサートに出演。ゲムの代わりに元オアシスのボーンヘッドが参加。「リヴ・フォーエヴァー」(live forever)、「コロンビア」(Colombia)と言ったオアシスの曲を演奏した。
2014年3月、横浜アリーナ、Zepp Osakaで来日公演。同年10月、リアムとアンディがTwitterにて解散を発表[12][13][14][15]した。
その後、リアムは沈黙期間を経てソロデビュー(ジェイと前述のボーンヘッドはリアムのツアーメンバーとなる)、ゲムとクリスはオアシス脱退後にノエルが結成したバンドのハイ・フライング・バーズへ加入、アンディは再結成したライドへ戻っていった。
メンバー
- 公式メンバー
- ライブメンバー
ディスコグラフィー
スタジオ・アルバム
- ディファレント・ギア、スティル・スピーディング (Different Gear, Still Speeding)
- ビー (BE)
シングル
日本公演
- 2011年
- 2012年
- 2013年
- 2014年
脚注
- ^ a b c d Monger, James Christopher. Beady Eye Biography, Songs & Albums - オールミュージック. 2021年10月30日閲覧。
- ^ “Andy Bell to return to guitar for Liam Gallagher's new band”. NME. (December 4, 2009). http://www.nme.com/news/oasis/48716 May 25, 2010閲覧。
- ^ a b c “Liam keeps Beady Eye on new band”. The Guardian. (May 25, 2010). http://www.guardian.co.uk/music/2010/may/25/liam-gallagher-beady-eye-band May 25, 2010閲覧。
- ^ “Liam Gallagher reveals his post-Oasis band name”. NME. (May 25, 2010). http://www.nme.com/news/oasis/51231 May 25, 2010閲覧。
- ^ “Liam Gallagher outlines solo LP plan”. BBC. (November 19, 2009). http://news.bbc.co.uk/newsbeat/hi/music/newsid_10000000/newsid_10003000/10003070.stm June 19, 2010閲覧。
- ^ “Liam Gallagher's post-Oasis band planning October single and gigs”. NME. (April 8, 2010). http://www.nme.com/news/oasis/50562 May 25, 2010閲覧。
- ^ “Liam Gallagher: 'Beady Eye will be bigger than Oasis'”. NME. (July 18, 2010). http://www.nme.com/news/oasis/52100 July 24, 2010閲覧。
- ^ http://www.youtube.com/user/beadyeyemusic
- ^ a b “BEADY EYE ANNOUNCE ALBUM DETAILS!”. Beady Eye. (December 6, 2010). オリジナルの2010年12月10日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20101210040837/http://www.beadyeyemusic.com/news.php?id=187 December 7, 2010閲覧。
- ^ “ビーディ・アイのデビュー・アルバム発売日/アルバム・タイトル/アートワーク/収録曲が発表!”. Sony Music. (December 6, 2010). http://www.sonymusic.co.jp/beadyeye/ December 7, 2010閲覧。
- ^ “Beady Eye, Muse, The Who perform at Olympics closing ceremony”. NME. (August 13, 2012). http://www.nme.com/news/beady-eye/65469 2012年9月4日閲覧。
- ^ liamgallagherのツイート(526017717460299776)
- ^ Andybebopのツイート(526036116886257664)
- ^ “「ビーディ・アイは終わり」とリアム・ギャラガーがツイート。解散か (2014/10/26)”. ロッキング・オン. 2015年4月12日閲覧。
- ^ “NME News Liam Gallagher says Beady Eye are 'no longer'” (英語). ニュー・ミュージカル・エクスプレス. 2015年4月12日閲覧。
- ^ カサビアンのギタリスト、ジェイ・メーラーがビーディ・アイに移籍するため脱退 ro69.jp 2013年3月9日
- ^ “Liam Gallagher lays into Bombay Bicycle Club and Bloc Party”. NME. (March 30, 2010). http://www.nme.com/news/oasis/50451 May 25, 2010閲覧。
- ^ 5月に公演予定であったが、東日本大震災の影響により延期となったため振替公演として開催された。
外部リンク