ピート・ヘグセス

アメリカ合衆国の政治家 ピート・ヘグセス Pete Hegseth
ファイル:Confirmation portrait of Pete Hegseth (cropped).jpg 公式肖像（2025年）
生年月日	(1980-06-06) 1980年6月6日（44歳）
出生地	アメリカ合衆国 ミネソタ州ミネアポリス
出身校	プリンストン大学（BA） ハーバード大学（MPP）
所属政党	共和党
配偶者	Meredith Schwarz （結婚 2004年、離婚 2009年） Samantha Deering （結婚 2010年、離婚 2017年） Jennifer Rauchet（結婚 2019年）
子女	7人
アメリカ合衆国 第29代 国防長官
在任期間	2025年1月25日 - 現職
大統領	ドナルド・トランプ
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ピート・ヘグセス Pete Hegseth
左端がヘグセス（2005年・イラク）
生誕	(1980-06-06) 1980年6月6日（44歳） アメリカ合衆国 ミネソタ州ミネアポリス
所属組織	アメリカ陸軍
軍歴	2003 - 2014 2019 - 2021（予備役）
最終階級	少佐（Major）
戦闘	イラク戦争 アフガニスタン紛争
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ピーター・ブライアン・ヘグセス（英語: Peter Brian Hegseth, 1980年6月6日 - ）は、アメリカ合衆国のテレビ司会者、作家、陸軍州兵である。現在、第2次トランプ政権における国防長官（第29代）^[1][2]。2014年からFOXニュースのコメンテーターを務め、2017年から2024年までにFox & Friends週末版の司会者を務めた^[3][4]。

ヘグセスはミネソタ州ミネアポリスに生まれ^[5]、両親はノルウェー系アメリカ人である^[6]。ヘグゼスは2003年にプリンストン大学で文学士号を取得し^[7]、2013年にハーバード・ジョン・F・ケネディ行政大学院で公共政策修士課程を修了した^[8]。

また2003年の大学卒業後、ミネソタ州兵に入隊した^[9]。その後、キューバのグァンタナモ米軍基地、イラク^[10]、アフガニスタンに派遣されたことがある^[11]。2014年にFOXニュースに参加した^[12]。

2024年11月、再選したドナルド・トランプは次期国防長官にヘグセスを指名した^[2]。国防長官に就任するため、ヘグゼスは2024年11月をもってFOXニュースとの契約を終了した^[13]。他方、ヘグセスは過去に女性への性的暴行や過度の飲酒癖があるとの疑惑が取りざたされ、また歴代の国防長官に比べ経験不足も指摘されており上院で承認を得られるかが焦点となった^[14]。2025年1月14日、連邦議会上院軍事委員会に出席、2017年にカリフォルニア州で発生した性的暴行に関する質問については、起訴されておらず、告発者との間で秘密保持契約が成立していると主張した^[15]。1月24日に行われた採決では共和党からミッチ・マコーネル元上院院内総務、リーサ・マーカウスキー、スーザン・コリンズの3議員が反対に回ったため賛成・反対共に50票となり、上院議長であるJ・D・ヴァンス副大統領が賛成票を投じて賛成51票、反対50票となりかろうじて承認された^[16]。採決にあたっては共和党のトム・ティリス（英語版）議員も反対票を投じる可能性が取り沙汰されたものの、投票前にヘグセスと2時間ほど面会し、賛成すると決めた。ティリスまで反対に回っていれば、最初の投票で賛成少数となり国防長官就任への道筋が閉ざされるところであった^[17]。1月25日に就任宣誓を行い、正式に着任した^[18]。

ヘグセスは、その言動から「キリスト教ナショナリスト」と呼ばれてきた^[19][20][21]。国防長官候補として臨んだ公聴会では、ヘグセスの過去の親イスラエルの発言から「クリスチャン・シオニスト」と呼んで抗議する者があらわれて中断する一幕もあった^[22]。また、「イスラエルがハマスの最後のメンバーを一人残らず破壊し、殺害することを支持する」とも公聴会では発言している^[22]。

自らの著書『アメリカン・クルセイド（英語版）』の中で、イスラエルへの支持をクルセイド（十字軍）になぞらえ、「千年前の我々キリスト教徒の仲間たちのように、我々は戦わなければならない。私たちにはアメリカの十字軍が必要である」「アメリカを愛するならばイスラエルを愛することも学ぶべき」と主張した^[23]。また、ユダヤ・キリスト教の価値観（英語版）を守る十字軍を立ち上げるべきとしてトランスジェンダーの採用など軍で多様性を推進する動きやイスラム教に反対する姿勢を示した^[24]。2016年のインタビューで、ヘグセスはイスラエル人を「神に選ばれた民」と呼んだ^[25]。2018年にエルサレムで開催されたアルーツ・シェバ（英語版）の会議で講演を行い、「神殿の丘に神殿が再建されるという奇跡が不可能な理由はない」と述べた^[26][27]。同年、ニューヨーク市で開催された米イスラエル青年評議会の祝賀会では、「シオニズムとアメリカニズムは、今日の我々の世界における西洋文明と自由の最前線である」と述べた^[28]。パレスチナ問題においては二国家解決に反対し、ヨルダン川西岸地区に対するイスラエルの主権を支持した^[29]。

ヘグセスは、NATOの他の同盟国に対して批判的であり^[30]、NATOを作り直す、もしくはNATOに加盟するヨーロッパ諸国がより負担を増やすことを主張している。トルコのNATO加盟も批判しており、トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領を「公然とオスマン帝国の復活を夢見ているイスラム主義者」と評した^[31]。

ヘグセスはイラン政府を「悪の政権」と批判している。2020年1月、ヘグセスはトランプ大統領が命じたイランのガーセム・ソレイマーニー将軍の殺害に支持を表明した^[32][33]。また、トランプに、武器庫や文化遺産を含むイラン本土を爆撃するよう求めた^[34]。

ヘグセスはロシアのウラジーミル・プーチン大統領を「戦争犯罪人」としてソビエト連邦の復活を求めていると批判する一方で^[35][36]、ウクライナに対するアメリカの軍事援助に対しても批判的である^[37]。

2020年5月、ヘグセスは中国共産党が「私たちの文明を終わらせる」ことを望んでいるとし^[38]、中華人民共和国はアメリカを打ち負かすことに特化した軍隊をつくりあげていると述べた^[37]。

ヘグセスは自身も従軍したイラク戦争の支持者であり、2006年の論説でイラク戦争の増派への支持を表明していた^[39][40]。

• Hegseth, Pete (2016). In the Arena. Threshold Editions. ISBN 978-1-4767-4934-1 ^[41]
• Hegseth, Pete (2020). American Crusade: Our Fight to Stay Free. Center Street. ISBN 978-1-5460-9874-4 
• Hegseth, Pete (2022). Battle for the American Mind: Uprooting a Century of Miseducation. Broadside Books. ISBN 978-0-06-321504-7.
• Hegseth, Pete (2024). The War on Warriors. Broadside Books. ISBN 978-0-0633-8942-7 

• Hegseth at the Princeton Tory
• ピート・ヘグセス - C-SPAN （英語）

表 話 編 歴 G7（G8）の防衛大臣
ピート・ヘグセス セバスティアン・ルコルニュ 中谷元 グイード・クロセット（英語版） ボリス・ピストリウス ビル・ブレア（英語版） ジョン・ヒーリー （ アンドレイ・ベロウソフ）

表 話 編 歴 アメリカ合衆国国防長官
ジェームズ・フォレスタル ルイス・A・ジョンソン ジョージ・マーシャル ロバート・ラヴット チャールズ・E・ウィルソン ニール・マッケロイ トーマス・ゲイツ ロバート・マクナマラ クラーク・クリフォード メルビン・ライアード エリオット・リチャードソン ジェームズ・R・シュレシンジャー ドナルド・ラムズフェルド ハロルド・ブラウン キャスパー・ワインバーガー フランク・カールッチ ディック・チェイニー レス・アスピン ウィリアム・ペリー ウィリアム・コーエン ドナルド・ラムズフェルド ロバート・ゲーツ レオン・パネッタ チャック・ヘーゲル アシュトン・カーター ジェームズ・マティス パトリック・シャナハン（代行) マーク・エスパー（代行) リチャード・V・スペンサー（英語版）（代行） マーク・エスパー | クリストファー・ C・ミラー（代行) ロイド・オースティン ロバート・G・サレッセス（英語版）（代行） ピート・ヘグセス
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