ファビオ・ルイージ(ルイジとも、Fabio Luisi、1959年1月17日 - )は、イタリアの指揮者[2]。
人物・来歴
イタリア・ジェノヴァ出身。
ニコロ・パガニーニ音楽院でピアノのディプロマを取得し、パリでアルド・チッコリーニに師事。グラーツ音楽院でミラン・ホルヴァートに師事し[3]、1983年、同音楽院を卒業。
1984年よりグラーツ歌劇場で活動を始める。1990年にはグラーツ交響楽団を創設し、1995年まで芸術監督を務めた。西ドイツおよびオーストリアの歌劇場を転々としながら経歴を重ねてきた。
1995年から2000年までウィーン・トーンキュンストラー管弦楽団首席指揮者、1996年から2007年までMDR交響楽団芸術監督、1997年から2002年までスイス・ロマンド管弦楽団の首席指揮者。2005年から2013年までウィーン交響楽団の首席指揮者を務めた。
また、2007年8月よりザクセン州立歌劇場(ゼンパー・オーパー)およびシュターツカペレ・ドレスデンの音楽監督を務めたが、楽団の管理中枢が音楽監督である自分に無断で2011年のニューイヤーコンサートの放映契約をZDFと結んでいたことを不服とし、2010年2月に任期途中で辞任した 。
2010年より2012年までパシフィック・ミュージック・フェスティバル芸術監督[6]、2011年より2017年までメトロポリタン歌劇場首席指揮者[7]、2012年より2021年までチューリッヒ歌劇場音楽総監督[7]。
2013年には、メトロポリタン歌劇場とのリヒャルト・ワーグナーの連作オペラ「ニーベルングの指環」の録音によりグラミー賞を受賞[8]。
2017年からデンマーク国立交響楽団(DR交響楽団)首席指揮者[9]。
2020年からダラス交響楽団音楽監督[10]。
2022年9月、NHK交響楽団の首席指揮者に就任[11][12]。
メディア出演
テレビ
脚注
出典
参考文献
- Fabio Luisi: Erst der halbe Weg. Autobiografie. Aufgezeichnet von Walter Dobner, Böhlau Verlag, Wien 2008, ISBN 978-3-205-77737-3
- ONTOMO MOOK『世界の指揮者名鑑866』音楽之友社、2010年。
- ONTOMO MOOK『世界の名門オーケストラ』音楽之友社、2020年。
- 上地 隆裕著『世界のオーケストラ(2)下 ~英、露、パン・ヨーロピアン 編~』株式会社 芸術現代社、2017年。ISBN 978-4-87463-207-9。
外部リンク