この項目では、現代の行政区画について説明しています。古代ギリシャの地域については「フォキス 」をご覧ください。
フォキダ県
Περιφερειακή ενότητα Φωκίδας 測地系 : 北緯38度30分 東経22度15分 / 北緯38.500度 東経22.250度 / 38.500; 22.250 座標 : 北緯38度30分 東経22度15分 / 北緯38.500度 東経22.250度 / 38.500; 22.250
フォキダ県 (フォキダけん、Φωκίδα / Phokida )は、ギリシャ共和国 の中央ギリシャ 地方を構成する行政区(ペリフェリアキ・エノティタ )のひとつ。県都はアンフィサ 。古代ギリシャでポーキス (フォキス)と呼ばれた地域の一部を含む行政区であり、神託で知られるデルポイ (現・デルフィ )がある。
名称
県名となっているフォキダ (Φωκίδα / Phokida )は、カサレヴサ でフォキス (Φωκίς / Phokis )と表記されるため、「フォキス県 」とも呼ばれる。
地理
位置・広がり
中央ギリシャ 地方西部に位置し、南にコリンティアコス湾 に面した行政区である。県都アンフィサ は、州都ラミア から南へ約42km、ティーヴァ から西北西へ約85km、首都アテネ から西北へ約134km、パトラ から東北へ約64kmの距離にある。
北にはフティオティダ県 、東にはヴィオティア県 と接する。西はモルノス川を境界としてエトリア=アカルナニア県 に接している。
古代ギリシャのポーキス に加え、ロクリス とドリス (Doris (Greece) ) を含んだ地域である。
地勢
フォキダ県は山国であり、県の面積 2120 km² のうち、36 km² の平地、560 km²の森林を除くすべてが山岳である。県東部はパルナッソス山 から続く山並みが聳え、県西部はヴァルズーシア山をはじめとする山岳に占められている。南部と東部の大部分は木々のない岩がちな山々が広がっており、西部・中部・北部には緑が広がる。
県西部には、モルノス川を堰き止めたダムによってできたモルノス湖(面積3 km²)が広がっている。
主要な都市・集落
人口1000人以上の都市・集落には以下がある(人口はいずれも2001年国勢調査)。
2010年以前の広域自治体(ノモス)としてのフォキダ県は、全ギリシャの県の中で最も人口の少ない県の一つであり、もっとも人口密度の稀薄な県であった。人口は県東南部のアンフィサやイテアの周辺に集中しており、このほか沿岸部に大きな町がある。北部および東部のは人口は少ない。
歴史
フォキダ県は、1948年にフティオティダ・フォキダ県 (Phthiotis and Phocis Prefecture ) が分割されてできた。
1960年代にはモルノス・ダムが完成した。
社会
夏期には観光客の殺到で人口は2倍近くになる。
現代のフォキス県には古代以来のさまざまなギリシャ人種族が居住している。主な種族は、フォキス人、ロクリス人(en:Locrians )、ドーリア人 で、そうした種族が混ざり合って、しばしばRoumeliotesとして言及される独特の言語学的・文化的遺産を持った現在のフォキス人を構成している。
行政区画
フォキダ県
市(ディモス)
フォキダ県は、以下の自治体(ディモス)から構成される。人口は2001年国勢調査時点。
旧自治体(ディモティキ・エノティタ)
フォキダ県の旧自治体(2010年まで)
カリクラティス改革(2010年)以前の広域自治体(ノモス)としてのフォキダ県は、以下の基礎自治体(ディモス)から構成されていた。改革後、旧自治体は新自治体(ディモス)を構成する行政区(ディモティキ・エノティタ)となっている。
下表の番号は右図と対応している。「旧自治体名」欄で※印を付したものはキノティタ、それ以外はディモス。「政庁所在地」欄で太字になっているものは、新自治体の政庁所在地となったものを示す。
交通
イテア港
道路
欧州自動車道路
E65号線 : 〔… - ラミア〕 - アンフィサ - デルフィ - イテア - エラティニ - 〔アンディリオ - …〕
主要な自動車道路
港湾
外部リンク
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