ブルーム郡 (ニューヨーク州)
ブルーム郡(英: Broome County)は、アメリカ合衆国ニューヨーク州の南部中央に位置する郡である。人口は19万8683人(2020年)[1]。郡庁所在地はビンガムトンであり、同郡で人口最大の都市である。郡名はブルーム郡が設立された1806年にニューヨーク州副知事を務めていたジョン・ブルームに因んで名づけられた。郡内には、ニューヨーク州立大学システムの中でも主要な4大学の1つであるビンガムトン大学がある。 ブルーム郡はビンガムトン大都市圏に属している。 歴史1683年にニューヨーク植民地で郡が作られたとき、現在のブルーム郡地域はオールバニ郡に属していた。これは巨大な郡であり、ニューヨーク州北部とバーモント州の全てを含んでおり、さらに理論的には西の太平洋岸まで広がっていた。1766年7月3日に、カンバーランド郡を分離し、1770年3月16日にグロスター郡を分離したが、どちらも現在はバーモント州に含まれている。 1772年3月12日、オールバニ郡の残りが3つに分割され、1つはオールバニ郡の名前で残った。1つは西部に作られたトライアン郡だった。トライアン郡の東部境界は現在のスケネクタディ市の西約5マイル (8 km) にあり、アディロンダック山地の西側と、デラウェア川西支流より西の領域を含んでいた。トライオン郡に指定された地域には現在のニューヨーク州37郡が入っている。ニューヨーク植民地総督のウィリアム・トライアンに因んで名付けられた。 1776年に先立つ年に、トライアン郡のロイヤリストは大半がカナダに逃亡した。オノンダガ族は、アメリカ人開拓者による侵略を止めることを期待して、イギリスと同盟したイロコイ連邦4部族の1つだった。戦後、ニューヨーク州内にあった領土の大半を譲渡させられた。オノンダガ族の多くはジョセフ・ブラントや他の部族と共にカナダに移動し、補償のための土地を与えられ、グランド川ファースト・ネーションの6部族を結成した。 1789年、モンゴメリー郡からオンタリオ郡が分離した。このときのオンタリオ郡は現在の領域よりもかなり広かった。現在のアリゲイニー郡、カタラウガス郡、シャトークア郡、エリー郡、ジェネシー郡、モンロー郡、ナイアガラ郡、オーリンズ郡、スチューベン郡、ワイオミング郡、イェーツ郡の全体と、スカイラー郡、ウェイン郡の一部が含まれていた。 1791年、モンゴメリー郡からタイオガ郡が、ハーキマー郡やオチゴ郡と共に分離した。当時のタイオガ郡は現在のブルーム郡とシェマング郡およびシェナンゴ郡とスカイラー郡の一部を含んでいた。 1789年、タイオガ郡からシェマング郡が分離された。シェマング郡の領域にはスカイラー郡も含まれていた。またタイオガ郡の一部とハーキマー郡の一部を合わせてシェナンゴ郡が作られた。 1806年、ブルーム郡がタイオガ郡から分離して設立された。 地理ブルーム郡はニューヨーク州南部中央にあり、ペンシルベニア州境に接している。州内でサザン・ティアと呼ばれる地域に入っている。シェナンゴ川とサスケハナ川が合流し、郡内を流れている。 郡の西半分は丘陵が多いが、ビンガムトンとその郊外部を収める広いバレーがある。北部では州間高速道路81号線が氷河に侵食された別のバレーを通っている。その東の地形は岩がちであり、キャッツキル山地に向かって標高を上げている。 郡内最高地点は、サンフォードの町にある無名丘陵の頂上であり、スローソンと呼ばれる全米測地局のベンチマークがある。標高は2,087フィート (636 m) である[2]。その東、デラウェア郡との郡境にあるオクアガクリーク州立公園も同じ等高線にある。最低地点はペンシルベニア州境のサスケハナ川沿いで、標高864フィート (263 m) である。 アメリカ合衆国国勢調査局に拠れば、郡域全面積は715平方マイル (1,851.8 km2)であり、このうち陸地707平方マイル (1,831.1 km2)、水域は9平方マイル (23.3 km2)で水域率は1.21%である[3]。 主要高規格道路
隣接する郡
人口動態
以下は2000年の国勢調査による人口統計データである。
郡政府ブルーム郡政府の事務所はビンガムトン中心街ホーリー通り60にあるガバメント・プラザのエドウィン・L・クロウフォード郡事務所ビルに入っている。 都市と町
教育
著名な出身者
脚注
外部リンク
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