プリピャチ川(プリピャチがわ、ベラルーシ語:Прыпяцьプルィーピャチ;ウクライナ語:Прип'ятьプルィーピヤチ;ロシア語:Припятьプリーピャチ)は、ベラルーシからウクライナへと流れている川である。ドニエプル川の支流の1つであり、チョルノブィリ下流でドニエプル川(キエフ貯水湖(英語版))に合流する。川の周辺は大規模な湿地帯(プリピャチ湿地(英語版)、ピンスク湿地(英語版))が形成されている。
流域は主にベラルーシであり、ベラルーシとウクライナの間に広がる湿地の多いポリーシャ地方の主要な河川である。
流域に湖、沼地、泥炭地、砂丘、湿潤草地、河畔林が多く、川とその周辺にはヨーロッパウナギ、ムジナモ、コチョウザメ、ハシボソヨシキリ(英語版)、カリガネ、オグロシギ、エリマキシギ、メジロガモなどが生息している。上流部のウクライナ領内のプリピャチ川氾濫原[1]とベラルーシのプリピャチ川・ストィル川のプロストィリ(ロシア語版)氾濫原[2]、中流部のベラルーシ領内の国立風景保護区[3]およびプリピャチ国立公園(英語版)[4]はラムサール条約登録地である。
チェルノブイリ原子力発電所のすぐ近くを流れており、1986年に同発電所で起こった事故より汚染された。
脚注
外部リンク