マーレン・エスパーザ(Marlen Esparza、1989年7月29日[1] - )は、アメリカ合衆国の女子プロボクサーである。テキサス州ヒューストン出身。元WBC・WBA・WBO女子世界フライ級統一王者。
来歴
アマチュア時代
2006年世界選手権ライトフライ級で銅メダル獲得[2]。
2012年ロンドンオリンピックにて女子ボクシングが初採用されると、アメリカ代表として初めて本大会出場を決め[3]、フライ級で銅メダルを獲得[4]。
2014年世界選手権では金メダル獲得。
2016年世界選手権ではライトフライ級で銅メダル獲得。
プロ時代
2016年12月、ゴールデンボーイ・プロモーションズと契約を交わしプロ転向。
2017年3月23日、Rachel Sazoff戦でプロデビューし、勝利[5]。
2019年11月2日、プロ8戦目でMGMグランド・ガーデン・アリーナにてセニエサ・エストラーダとのWBA女子世界フライ級暫定王座決定戦に臨むが、5回に偶然のバッティングが起こりエスパーダが負傷し、9回に試合停止となり0-3の負傷判定でプロ初黒星となった[6]。
2021年6月19日、テキサス州にてイベス・サモラが持つWBC女子世界フライ級王座に挑戦し、10回3-0判定で勝利し初の世界タイトル獲得[7]。
2021年12月18日、元WBA・WBC世界ミニマム級王者アナベル・オルティスを迎えてWBC王座の初防衛戦に臨み、3-0判定で初防衛に成功[8]。
2022年4月9日、テキサス州サンアントニオのアラモドームにてWBA同級王者である藤岡奈穂子を相手にWBC・WBA王座統一戦に挑み[9]、3-0の大差判定(97-93、100-90×2)で勝利しWBC王座の2度目の防衛とWBA王座の獲得に成功し王座統一、リングマガジン王座獲得に成功[10]。
2022年8月6日、エヴァ・グズマンとWBA・WBC王座の防衛戦に臨み、3-0(98-92×2、99-91)の判定勝ちでWBA王座は初防衛、WBC王座は3度目の防衛に成功した。
2023年7月8日、テキサス州サンアントニオのAT&TセンターにてWBO女子世界フライ級王者ガブリエラ・アラニスとの3団体王座統一戦に臨み、2-0(99-91、97-93、95-95)の判定で勝利しWBA王座は2度目、WBC王座は4度目の防衛、WBO王座の獲得に成功し3団体王座統一に成功[11]。
2024年1月6日、ネバダ州ラスベガスのヴァージン・ホテルズ・ラスベガスでバージル・オルティス・ジュニア対フレデリック・ローソンの前座のWBA・WBC・IBF・WBO女子世界フライ級4団体王座統一戦としてIBF女子世界同級王者のガブリエラ・フンドラと対戦する予定だったが、WBOがエスパーザに対しガブリエラ・アラニスとのダイレクトリマッチによる再戦を指令し、エスパーザがその指令に従いフンドラとの対戦を拒否したため4団体王座統一戦は白紙となった。
2024年3月16日、ネバダ州ラスベガスにてWBA・WBC・WBO女子世界フライ級タイトルマッチで前WBO女子世界同級王者のガブリエラ・アラニスと再戦予定だったが、アラニスが入国ビザの問題発生により入国不可となったため延期となった。
2024年4月27日、カリフォルニア州フレズノのセーブマート・センターにてホセ・ラミレス対ランセス・バルテレミーの前座のWBA・WBC・WBO女子世界フライ級タイトルマッチでガブリエラ・アラニスと延期となった仕切り直しの再戦を行った。しかし前日計量で挑戦者のアラニスがフライ級規定の112ポンド(50.80kg)を111.2ポンド(50.44kg)でパスしたのに対しエスパーザは規定より2ポンド(910g)超過し114ポンド(51.71kg)で計量失格となり王座を剥奪[12]、試合は挑戦者のアラニスが勝利した場合は王座獲得、エスパーザが勝利した場合は王座はそのまま空位となるという変則ルールとして行われることとなり、10回1-2(93-97、98-92、94-96)の判定負けで王座は空位にならなかったものの、体重超過という後味の悪い形で前回の借りを返される結果となった。
人物
獲得タイトル
- アマチュアボクシング
- プロボクシング
- WBC女子世界フライ級王座(防衛4=剥奪)
- WBA女子世界フライ級王座(防衛2=剥奪)
- 初代リングマガジン女子世界フライ級王座(防衛2=剥奪)
- WBO女子世界フライ級王座(防衛0=剥奪)
脚注
関連項目
外部リンク