メルセデス・ベンツ・SLS AMG
メルセデス・ベンツ・SLS AMG(メルセデス・ベンツ エスエルエス エイエムジー)は、ドイツの自動車メーカー、メルセデス・ベンツのAMG部門により開発されたスーパーカーである。 概要2009年9月に開催されたフランクフルトモーターショーで発表され、2009年11月16日にドイツ国内で[1]、翌2010年3月27日に欧州各国で販売が開始。日本国内へは同年6月10日に正式導入が発表され、同年9月28日から納車を開始した。それまでメルセデス・ベンツの各モデルのチューニングを手掛けていたAMGが初めて完全独自開発したモデルである。SLRマクラーレンの事実上の後継車ではあるが、カーボンモノコックボディの採用を見送るなどして、価格は大幅に抑えられている[2]。開発当初はダイムラーがまだクライスラーとの提携下であったために、初期のプロトタイプにはダッジ・バイパーのコンポーネンツが用いられていた。なおSLRマクラーレンとは違い右ハンドル仕様も製造されていたが、日本へは左ハンドル車のみが正規輸入販売された。 日本での販売価格は、2,490万円からであった。 デザインは1954年に発表されたメルセデス・ベンツのクーペ、300SLをモチーフとしており、300SLと同様にガルウィングドアが採用されている。 また、2010年~2014年までF1のセーフティカーに用いられていた。 2014年に生産終了。後継は同年秋に発表されたAMG GT[3]。 メカニズムAMGの63系モデルに搭載されるM156型エンジンをベースとし、ドライサンプ化など約120箇所に専用のチューニングがなされた乾燥重量205kgのV型8気筒DOHC32バルブ 6.2L M159型エンジンがフロントミッドシップに搭載される[4]。トランスミッションには新開発のゲトラグ製7速DCT「AMGスピードシフトDCT-7」が組み合わせられ[5]、トランスアクスルがとられる。 ボディにはマグナ・シュタイア製、総重量241kgのオールアルミのスペースフレームが採用され、前後重量配分は47:53としている。 なお、0-100km/h加速は3.8秒を、最高速は317km/hを記録している。 バリエーション
脚注関連項目
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