モーネガルム
モーネガルム (スウェーデン語: Månegarm)は、スウェーデン出身のヴァイキングメタル・バンド。 バンド名は、北欧神話に登場する狼・マーナガルム (古ノルド語:Mánagarm、スウェーデン語: Månegarm)に由来する[1]。 ヘヴィメタルバンドとしては珍しく、ドラマーのエリク・グラウシオがメインボーカルも兼任していた[注釈 1]。 略歴1995年の暮、スウェーデンの首都近くの街・ノルテリエで結成[2]。結成時のメンバーは、スヴェンネ・ルーセンダール (Vo)、ヨナス・アルムクイスト (G)、ピエール・ヴィルヘルムソン (B)の3名[1]。結成後間も無く、エリク・グラウシオ (Ds)、モールテン・マットソン (G)が加入5人体制となる[1]。結成当初のバンド名は、アンチクライスト (Antikrist)であったが、極短期間でモーネガルム (Månegarm)にバンド名を変更している[1]。1996年には1stデモ『Vargaresa』をリリース。しかし、間も無くスヴェンネ・ルーセンダールが脱退。イェオルイオス・カラリスというボーカリストを起用したりモールテン・マットソンがボーカルを兼任したりしたものの、上手くいかずモールテン・マットソンも極短期間で脱退。ヨニー・ラニング (Vo)とマルクス・アンデ (G)が加入して1997年に2ndデモ『Ur nattvindar』をリリース[1]。このデモがきっかけとなり、オランダのディスプリーズド・レコードと契約[1]。しかし、ボーカリストのヨニー・ラニングが脱退。ヴィクトル・ヘムグレン (Vo)が加入。1998年に1stアルバム『Nordstjärnans tidsålder』をリリースしデビューを飾った[1]。同アルバムはディスメンバーのプロデューサーとして知られるトーマス・スコグスベリを起用し、スコグスベリの所有するサンライト・スタジオでレコーディングを行っている。間をおかずして2ndアルバムのレコーディングに取り掛かるが、スタジオのトラブルに加えてボーカリストのヴィクトル・ヘムグレンともトラブルが起こり、レコーディングが数か月間ストップする[1]。結局、ヴィクトル・ヘムグレンが解雇され、ボーカルをエリク・グラウシオが兼任することになり、更にスタジオをアンダーグラウンド・スタジオに移すことになる。1stアルバムでゲスト参加していたヤンネ・リリェクヴィスト (Violin、Cello、Flute)が加入し、レコーディングを再開[1]。2000年に2ndアルバム『Havets vargar』をリリース。2003年に3rdアルバム『Dödsfärd』、2005年に4thアルバム『Vredens tid』をリリースする。2006年にはアコースティックEP『Urminnes hävd - The Forest Sessions』もリリースしている。 スウェーデンのブラック・ロッジ・レコードに移籍して、2007年に5thアルバム『Vargstenen』をリリース。更にリゲイン・レコードに移籍して2009年に6thアルバム『Nattväsen』をリリース。この後、専任ドラマーとしてヤコブ・ハレグレンを迎える[1]。ヤコブの加入でエリク・グラウシオがボーカル専任となるが、間もなく創設メンバーのピエール・ヴィルヘルムソンが脱退したため、エリク・グラウシオがベースを兼任することとなる[1]。2012年にヤンネ・リリェクヴィストが脱退し、これ以降のヴァイオリンパートなどはセッションメンバーを起用することとなる[1]。オーストリアのナパーム・レコードに移籍して2013年に7thアルバム『Legions of the North』をリリース。同アルバムは、モーネガルムのアルバムの中で初めて英語のタイトルが付いたものとなった[注釈 2]。2015年に8thアルバム『Månegarm』をリリース。同アルバムはルビコン・ミュージックから邦題『月喰狼』として日本盤がリリースされ、日本デビュー盤となった。また同年には、ディスプリーズド・レコードからリリースされたアルバムがブラック・ロッジ・レコードからリマスターの上再発されている。 2016年11月、長年にわたりバンドを支えてきたヨナス・アルムクイストの脱退が発表された[3]。脱退の理由は健康上の問題である[3]。バンドはサポートメンバーを加えてツアーを行うことを発表した[3]。後任は加入せず活動を継続し、2019年4月に9thアルバム『Fornaldarsagor』をリリースした。 メンバー現ラインナップ
旧メンバー
タイムラインディスコグラフィアルバム
EP・シングル
コンピレーション
デモ
DVD
注釈
脚注外部リンク
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