ユナイテッド・ワールド・カレッジユナイテッド・ワールド・カレッジ(United World Colleges、UWC)は、本部をロンドンに置く非営利の国際学校(インターナショナル・スクール)の集合体である。日本では経団連が支援している。 概要UWCは、異文化理解を目的として設立されたNPOの教育機関であり、運用資金は、その趣旨に賛同する企業と個人からの寄付に基づいている。日本を含め、世界約80の国と(国に準じる扱いの)地域で、高校生に対して選考試験を毎年行う。合格者には奨学金を提供し、世界14カ国にあるUWC校に2年間派遣する。日本では、日本経団連内のUWC日本協会が国内委員会を務め、イギリス、カナダ、アメリカ、イタリア、シンガポール、香港、ノルウェー、インド、コスタリカ、オランダ、アルメニア、中国の13カ国のUWC校に派遣している。UWCは、国際バカロレア資格を、ほぼすべての教育課程で全面的に採用しており、国際バカロレア資格の設立と発展に深く関与している。 各国から集まった生徒は、勉学、課外活動を2年間共にし、その過程で異文化理解を実践する。日本からの派遣のある13校は基本的に全寮制で、国籍の異なる4名前後と同じ部屋で暮らすことが多い。 チャールズ3世(当時皇太子)、ネルソン・マンデラ元大統領(ヌール王妃と共に)が会長を歴任。現在の会長はヨルダンのヌール王妃 (Queen Noor of Jordan)。 UWCの主要な設立者である教育者クルト・ハーンは、野外教育アウトワード・バウンドの設立者でもある。そのため、UWCでは、野外活動も活発に行われる。 運営校2016年10月には、UWC国際理事会より、UWC ISAK Japan(長野県)が、日本初のUWC加盟校として承認された。 これまでに下記のUWC校が運営されており、今後新たにガーナに開校する計画である。(2017年現在)
UWC日本協会経団連の支援を受けて、1972年9月に「UWC日本国内委員会」が設立され、1975年2月、社団法人格の取得とともに名称を「社団法人 ユナイテッド・ワールド・カレッジ日本協会」に改称、2012年4月1日には「公益社団法人 ユナイテッド・ワールド・カレッジ日本協会」(会長:藤田譲、朝日生命保険最高顧問)に移行した[1]。日本よりUWCカレッジに派遣される奨学生(高校生)の選考、奨学生に対する奨学金の支給、UWCプロジェクトの日本への紹介等の事業を行っている[1]。奨学金は全て、UWCプロジェクトの趣旨に賛同する経団連会員企業や個人による寄附金を原資とし、同協会の事務局業務は経団連が行なっている[1]。 出身者
脚注関連項目
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