リザード (アルバム)
『リザード』(英語: Lizard)は、キング・クリムゾンが1970年に発表した通算3作目のアルバムである。 解説キング・クリムゾンは、デビュー・アルバム『クリムゾン・キングの宮殿』(1969年)を発表した後のアメリカ・ツアー中にメンバー3名が脱退を決意。残されたロバート・フリップ(ギター、メロトロン)とピート・シンフィールド(作詞、コンセプト作り)は、脱退を表明したメンバーやゲストの助けを借りてセカンド・アルバム『ポセイドンのめざめ』(1970年)を完成させた。 その後、フリップとシンフィールドはメル・コリンズ(サックス、フルート)、ゴードン・ハスケル(リード・ボーカル、ベース・ギター)、アンドリュー・マカロック(ドラムス)を新メンバーに迎えた[注釈 1]。さらにフリー・ジャズ・ピアニストのキース・ティペットと彼のグループ、イエスのジョン・アンダーソン(ボーカル)、クラシック・ミュージシャンのロビン・ミラー(オーボエ、コーラングレ)らのゲストの協力も仰いで、同年12月、本作を発表した。 前作『ポセイドンのめざめ』にも参加したティペットは、本作では自分のバンドからマーク・チャリグ(コルネット)とニック・エヴァンス(トロンボーン)を引き連れて参加した。アンダーソンは「ルーパート王子のめざめ」のボーカルを担当。彼はフリップをイエスに誘った[注釈 2]ところ、「君がキング・クリムゾンに入れよ」と言われ、それに呼応するかたちでゲスト参加したという。 彼等は本作の発表直後にライブ活動のリハーサルを開始したが、その初日にハスケル[注釈 3]、引き続いてマカロックが脱退した[注釈 4]ので、本作のメンバーによるツアーの計画は全てキャンセルされた。彼等は急遽、新メンバーのオーディションを始めたが、ボズ・バレル[注釈 5](リード・ボーカル、ベース・ギター)とイアン・ウォーレス(ドラムス、バック・ボーカル)を加えて翌71年4月にツアーを開始するまで約半年間を要した[注釈 6]。本作収録曲のうち「サーカス」「レディ・オブ・ザ・ダンシング・ウォーター」は、ツアーのセット・リストに組み込まれた[注釈 7]。 収録曲作詞:ピート・シンフィールド、作曲:ロバート・フリップ
参加ミュージシャン
ゲスト・ミュージシャン
脚注注釈
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