ロケット・マン (エルトン・ジョンの曲)
「ロケット・マン」(Rocket Man (I Think It's Going to Be a Long, Long Time))は、エルトン・ジョンが1972年に発表した楽曲。全英シングルチャートで2位を記録した。 概要レイ・ブラッドベリの短編集『刺青の男』(1951年)に収録された短編「The Rocket Man」に影響を受けて書かれたと言われる。アメリカのサイケデリック・フォーク・グループ、パールズ・ビフォー・スワイン(Pearls Before Swine)が1970年に発表したアルバム『The Use of Ashes』に、ブラッドベリの短編を元にした「Rocket Man」という曲が収められており[6]、バーニー・トーピンはこの曲からも直接的な影響を受けたとビルボード誌のインタビューで答えている。また詞の内容は、ガス・ダッジョンがプロデュースしたデヴィッド・ボウイの1969年のシングル「スペイス・オディティ」のテーマとも呼応している。 火星に向けて一人で旅立った宇宙飛行士の複雑な心境が吐露されており、「火星は子供を育てるようなところじゃない/実際すさまじく寒いところだし/子供を育てようなんて考える者はここにはいない/科学を全部分かっているわけじゃないが/これが僕の仕事なんだ/週に5日の仕事/僕はロケット・マンさ/たった一人、宇宙でいつか燃え尽きてしまう」と歌われている。 シングル盤は、1972年3月3日に発売され、7月15日付のBillboard Hot 100で最高6位を記録し[4]、同誌の1974年の年間チャート40位を記録した[7]。イギリスでは2位[5]、カナダでは8位、アイルランドでは6位[8]を記録した。 本作は、エルトンのライブの定番曲となっている。1974年11月28日にニューヨーク市のマディソン・スクエア・ガーデンで開催されたライブ音源が、1976年に発売されたライブ・アルバム『ヒア・アンド・ゼア〜ライブ・イン・ロンドン&N.Y.』に収録されている。 「ローリング・ストーンの選ぶオールタイム・グレイテスト・ソング500」においては、2004年版で242位[9]、2010年版で245位[10]、2021年版で149位にランクされている[11]。 米国盤のシングル収録曲本国盤と米国盤のB面は異なる。
2003年よりユニバーサル ミュージック グループより12インチシングル盤(プロモーション用)とマキシシングルがリリースされた。
パーソネル
カバー版「ロケット・マン」は、多数のアーティストによってカバーされている。
メディアでの使用「ロケット・マン」は、多数の映画作品で使用されている。
脚注
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