ベニーとジェッツ
「ベニーとジェッツ」(Bennie and the Jets)は、エルトン・ジョンが1973年に発表した楽曲。「ベニーとジェッツ (やつらの演奏は最高)」と表記されることもある。翌1974年にアメリカでシングルカットされ、全米1位を記録した。 概要レコーディングは1973年5月、フランスのエルヴィル城にあるストロベリー・スタジオで行われた。録音後、ジョンとバンドのメンバーは曲の仕上がりが平板で独創性に欠けていることに悩んだ。アルバムのミックスの段階で、プロデューサーのガス・ダッジョンは「ロンドンのプレイハウス劇場で演奏しているような」ライブ・サウンドにするアイデアを思い付く。リバーブがかけられ、観衆の拍手や口笛がオーバーダビングされた。同年10月発売の2枚組のアルバム『黄昏のレンガ路』に収録。 ジョンはヒットするはずなどないと考え、「ベニーとジェッツ」をシングルカットすることを頑なに拒んでいた。ところがカナダのウィンザーにあるラジオ局、CKLWが頻繁にかけ始め、デトロイトの市場ではついに1位となった。この動きを察知したアメリカのMCAレコードは1974年2月4日にシングルとして発売した。B面は「ハーモニー」[1]。同年4月13日付のビルボード・Hot 100の1位を記録し[2]、ビルボードのソウル・チャートではジョンにとって初めてのTop 40入りをもたらした(最高15位)。ゴールドディスクを獲得し、ビルボードの1974年の年間チャート9位を記録した。 多くのソウル・ファンの支持を得て、ジョンはアメリカのダンス音楽番組『ソウル・トレイン』1975年5月17日放送の回に出演し、本作品と「フィラデルフィア・フリーダム」を歌った。 カバー・バージョン
サンプリングメアリー・J. ブライジの『メアリー』(Mary)からのシングル「ディープ・インサイド」(Deep Inside)に「ベニーとジェッツ」が取り入れられ、エルトン・ジョン自身もピアノ伴奏でフィーチャリング参加している。 グレゴリーポーターの「in fashion」にもサンプリングされている。 脚注関連項目
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