ヴィスワ・クラクフ

ヴィスワ・クラクフ
原語表記	Towarzystwo Sportowe Wisła Kraków Spółka Akcyjna
愛称	Biała Gwiazda (The White Star)
クラブカラー	白と赤
創設年	1906年
所属リーグ	Iリガ
ホームタウン	クラクフ
ホームスタジアム	スタディオン・ヘンリク・レイマン
収容人数	33,326人
運営法人	ヤロスワフ・クルレフスキ (53.69%); ヤクブ・ブワシュチコフスキ (15.30%); アダム・ワノシュカ (15,29%); ヴワディスワフ・ノヴァク (3,75%); アダム・アダムチク (3,75%); その他 (8,22%)
代表者	ヤロスワフ・クルレフスキ
監督	マリウシュ・ヨプ
公式サイト	公式サイト
	■テンプレート（■ノート）■サッカークラブPJ

TSヴィスワ・クラクフSA（Towarzystwo Sportowe Wisła Kraków Spółka Akcyjna、通称ヴィスワ・クラクフ（ポーランド語: Wisła Kraków、ポーランド語発音: [ˈvʲiswa ˈkrakuf]）は、ポーランド南部の都市クラクフを本拠地とするサッカークラブである。共産党政権崩壊後に勢力を伸ばし、21世紀に入ってからはリーグ三連覇を成し遂げるなどクラブの最盛期を迎えた。

歴史

1906年に前身となる2つのクラブが創設され、同年に催されたクラクフのサッカー大会に出場した。1907年に2つのクラブが合併し、ヴィスワと名付けられた。翌1908年9月20日、同じクラクフを本拠地とするKSクラコヴィアとの間で最初のダービーマッチが行われ、1対1で引き分けた^[5]。

1927年にヘンリク・レイマンを擁してリーグ初優勝。1978年にリーグ優勝を果たしたヴィスワ・クラクフは、ヨーロピアン・カップ（欧州チャンピオンズリーグの前身）への出場を果たした。この時、ヨーロッパ8強にまで勝ち上がったが、準々決勝でスウェーデンのマルメFFに敗れた。その後20年以上リーグ優勝から遠ざかっていたが、東欧革命後の1999年にリーグ優勝を果たし、21世紀に入ってからも好調を維持して2003年からリーグ3連覇を果たした。しかし、チャンピオンズリーグ本戦の出場は果たしていない。

2022年5月15日にラドミアク・ラドム戦に2-4で敗れ、Iリガへの降格が決まった^[6]。

スタジアム

スタディオン・ミェイスキ・クラクフは1953年に建設された。収容人数は33,326人。2010年に改装され、UEFAエリート基準に構築された。スタジアムはポーランドとウクライナで共同開催されたUEFA EURO 2012の予備会場として指定された。1976年9月29日、45,000人の観衆の前でセルティックを2-0で破った。

クラクフダービー

同じクラクフにあるKSクラコヴィアとのダービーマッチは聖戦と呼ばれる。聖戦は元々は戦前にクラクフに存在していたユダヤ人クラブのマッカビ・クラクフ対ユトルゼニカ・クラクフのダービーのことだったが、戦前にクラコヴィアに所属していたユダヤ人選手のルドウィッグ・ギンテルがヴィスワ・クラクフ対クラコヴィアのダービーマッチを聖戦に行こうと言ったことがきっかけで、それ以来このヴィスワ・クラクフ対クラコヴィアのことを試合のことを聖戦と呼ぶようになる。両者はスタジアムが近く、非常に熱狂的なダービーになる。

ギャラリー

ヴィスワ・スタジアム
ヴィスワ・スタジアム
ヴィスワ・スタジアム

タイトル

国内タイトル

エクストラクラサ:13回

1927, 1928, 1949, 1950, 1977-78, 1998-99, 2000-01, 2002-03, 2003-04, 2004-05, 2007-08, 2008-09, 2010-11

ポーランド・カップ:5回

1926, 1966-67, 2001-02, 2002-03, 2023-24

エクストラクラサ・カップ:1回

2000-01

ポーランド・スーパーカップ:1回

2001

国際タイトル

なし

過去の成績

シーズン	ディビジョン									ポーランド・カップ
シーズン	リーグ	試	勝	分	敗	得	失	点	順位	ポーランド・カップ
1964-65	IIリガ	30	20	6	4	62	25	46	1位	準々決勝敗退
1965-66	Iリガ	26	10	12	4	29	22	32	2位	ベスト32
1966-67	Iリガ	26	8	7	11	30	26	23	10位	優勝
1967-68	Iリガ	26	5	11	10	18	24	21	12位	ベスト32
1968-69	Iリガ	26	9	7	10	25	32	25	7位	ベスト16
1969-70	Iリガ	26	7	10	9	20	28	24	8位	ベスト32
1970-71	Iリガ	26	8	9	9	26	36	25	8位	ベスト16
1971-72	Iリガ	26	7	11	8	29	34	25	9位	ベスト16
1972-73	Iリガ	26	13	4	9	31	28	30	5位	ベスト32
1973-74	Iリガ	26	11	12	7	35	27	34	5位	ベスト16
1974-75	Iリガ	30	12	10	8	40	31	34	4位	ベスト16
1975-76	Iリガ	30	15	7	8	39	19	37	3位	ベスト32
1976-77	Iリガ	30	9	9	12	32	33	27	9位	準々決勝敗退
1977-78	Iリガ	30	13	13	4	35	23	39	1位	準々決勝敗退
1978-79	Iリガ	30	9	8	13	42	43	26	13位	準優勝
1979-80	Iリガ	30	15	4	11	58	37	34	5位	ベスト16
1980-81	Iリガ	30	15	7	8	51	30	37	2位	ベスト32
1981-82	Iリガ	30	9	11	10	41	32	29	8位	準々決勝敗退
1982-83	Iリガ	30	13	6	11	44	36	32	5位	準々決勝敗退
1983-84	Iリガ	30	8	11	11	33	38	27	11位	準優勝
1984-85	Iリガ	30	7	7	16	19	33	21	16位	4回戦敗退
1985-86	IIリガ	30	17	5	8	36	25	39	2位	4回戦敗退
1986-87	IIリガ	30	16	4	10	39	31	36	4位	準々決勝敗退
1987-88	IIリガ	32	15	9	8	45	25	40	2位	3回戦敗退
1988-89	Iリガ	30	10	6	14	35	48	23	12位	2回戦敗退
1989-90	Iリガ	30	8	12	10	32	33	31	9位	ベスト16
1990-91	Iリガ	30	13	14	3	52	26	40	3位	ベスト32
1991-92	Iリガ	34	10	14	10	39	35	34	7位	ベスト32
1992-93	Iリガ	33	12	10	11	49	37	34	10位	ベスト16
1993-94	Iリガ	34	6	13	15	30	46	22	15位	ベスト32
1994-95	IIリガ	34	18	11	5	65	34	47	3位	ベスト32
1995-96	IIリガ	34	22	6	6	69	29	72	2位	ベスト32
1996-97	Iリガ	34	11	9	14	33	42	42	12位	ベスト16
1997-98	Iリガ	34	18	7	9	50	30	61	3位	ベスト32
1998-99	Iリガ	30	23	4	3	75	23	73	1位	ベスト16
1999-2000	Iリガ	30	16	8	6	64	38	56	2位	準優勝
2000-01	Iリガ	30	19	5	6	66	27	62	1位	3回戦敗退
2001-02	Iリガ	28	17	4	7	50	29	41	2位	優勝
2002-03	Iリガ	30	21	5	4	75	28	68	1位	優勝
2003-04	Iリガ	26	21	2	3	73	30	65	1位	ベスト32
2004-05	Iリガ	26	19	5	2	70	23	62	1位	準決勝敗退
2005-06	Iリガ	30	19	7	4	50	20	64	2位	ベスト16
2006-07	Iリガ	30	10	16	4	41	25	46	8位	ベスト16
2007-08	Iリガ	30	24	5	1	68	18	77	1位	準優勝
2008-09	エクストラクラサ	30	19	7	4	53	21	64	1位	準々決勝敗退
2009-10	エクストラクラサ	30	19	5	6	48	20	62	2位	準々決勝敗退
2010-11	エクストラクラサ	30	17	5	8	44	29	56	1位	準々決勝敗退
2011-12	エクストラクラサ	30	12	7	11	27	26	43	7位	準決勝敗退
2012-13	エクストラクラサ	30	10	8	12	28	35	38	7位	準決勝敗退
2013-14	エクストラクラサ	37	14	11	12	51	46	31	5位	ベスト16
2014-15	エクストラクラサ	37	12	13	12	56	48	28	6位	ベスト32
2015-16	エクストラクラサ	37	12	15	10	61	45	32	9位	ベスト32
2016-17	エクストラクラサ	37	14	6	17	54	57	26	6位	準々決勝敗退
2017-18	エクストラクラサ	37	15	10	12	51	42	55	6位	ベスト16
2018-19	エクストラクラサ	37	14	7	16	67	63	49	9位	ベスト64
2019-20	エクストラクラサ	37	13	6	18	44	56	45	13位	ベスト64
2020-21	エクストラクラサ	30	8	9	13	39	42	33	13位	ベスト64
2021-22	エクストラクラサ	34	7	10	17	37	54	31	17位	準々決勝敗退
2022-23	Iリガ	34	18	6	10	61	38	60	4位	ベスト16
2023-24	Iリガ	34	13	11	10	62	50	50	10位	優勝
2024-25	Iリガ	34							位	ベスト16

欧州の成績

シーズン	大会	ラウンド	対戦相手	ホーム	アウェー	合計
2009-10	UEFAチャンピオンズリーグ	予選2回戦	レバディア・タリン	1-1	0-1	1-2
2010-11	UEFAヨーロッパリーグ	予選2回戦	シャウレイ	5-0	2-0	7-0
2010-11	UEFAヨーロッパリーグ	予選3回戦	カラバフ	0-1	2-3	2-4
2011-12	UEFAチャンピオンズリーグ	予選2回戦	スコント	2-0	1-0	3-0
		予選3回戦	リテックス・ロヴェチ	3-1	2-1	5-2
		プレーオフ	APOEL	1-0	1-3	2-3
	UEFAヨーロッパリーグ	グループK	トゥウェンテ	2-1	1-4	2位
			フラム	1-0	1-4
			OB	1-3	2-1
		ラウンド32	スタンダール・リエージュ	1-1	0-0	1-1 (a)

現所属メンバー

2023年7月20日現在^[7]

注：選手の国籍表記はFIFAの定めた代表資格ルールに基づく。


No.	Pos.	選手名
1	GK	カミル・ブロダ
5	DF	ジョセフ・コリー
6	DF	アラン・ウリガ
7	MF	イゴール・サパワ
8	MF	マルク・カルボ
9	FW	アンヘル・ロダード
10	MF	ミキ・ビジャル
11	MF	マテウシュ・ムウィニスキ
14	FW	ミハウ・ジロ
15	FW	マルチン・バルトン
17	FW	ヘスス・アルファロ
18	FW	バルトシュ・タラル
19	DF	エネコ・サトルステギ
21	MF	パトリク・ゴグウ
22	MF	ジョアン・ロマン
23	FW	シモン・ソブチャク


No.	Pos.	選手名
25	DF	バルトシュ・ヤロヒ
26	DF	イゴール・ワシツキ ()
28	DF	ダビド・フンカ
31	GK	ミコワイ・ビェガニスキ
33	GK	ドリアン・フロントチャク
41	MF	カツペル・ドゥダ
43	DF	ダヴィド・ショト
51	FW	カロル・トカルチク
52	DF	ヤクブ・クシジャノフスキ
66	MF	ヴルネト・バシャ
77	MF	アンヘル・バエナ
80	MF	ダヴィド・オレヤルカ
93	GK	アルバロ・ラトン
-	DF	ヤクブ・ニェヴィアドムスキ
-	MF	エニス・ファズラギッチ
-	MF	ヴィクトル・シヴァチ

歴代会長

出典^[8]

名前	就任	辞任
ボグダン・バサワイ	2000年6月	2004年3月1日
タデウシュ・チェルヴィンスキ	2004年3月1日	2004年11月25日
ヤヌシュ・バサワイ	2004年11月25日	2005年6月29日
ズジスワフ・カプカ	2005年6月30日	2005年11月1日
Ludwik Miętta-Mikołajewicz	2005年11月2日	2006年12月21日
マリウシュ・ヘレル	2006年12月27日	2007年6月20日
マレク・ヴィルチェク	2007年6月20日	2010年2月8日
イレネウシュ・レシュチンスキ	2010年2月8日	2010年6月7日
ボグダン・バサワイ	2010年6月7日	2012年3月13日
リシャルト・ピルフ	2012年3月13日	2013年2月5日
ヤツェク・ベドナジュ	2013年2月5日	2014年8月25日
Ludwik Miętta-Mikołajewicz	2014年9月1日	2014年12月31日
ロベルト・ガシンスキ	2015年1月5日	2015年12月21日
ピオトル・ドゥニン＝スリゴストフスキ	2015年12月21日	2016年6月24日
マジェナ・サラパタ	2016年8月26日	2018年12月22日
アダム・ピエトロフスキ	2018年12月22日	2019年1月4日
ラファウ・ヴィスウォツキ	2019年1月4日	2019年7月2日
ピオトル・オビジンスキ	2019年7月3日	2020年4月20日
ダヴィド・ブワシュチコフスキ	2020年4月20日	2022年7月31日
ヴワディスワフ・ノヴァク	2022年8月1日	2022年11月23日
ヤロスワフ・クルレフスキ	2022年11月23日

歴代所属選手

→詳細は「Category:ヴィスワ・クラクフの選手」を参照

歴代監督

脚注

^ “Towarzystwo Sportowe Wisła Kraków Spółka Akcyjna” (ポーランド語). Ministry of Justice's Krajowy Rejestr Sądowy. 26 March 2022時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年3月20日閲覧。
^ “Informacje - Wisła Kraków” (ポーランド語). Wisła Kraków. 26 March 2019時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年3月26日閲覧。
^ “Zarząd, akcjonariat i organizacja | TS Wisła Kraków SA” (ポーランド語). wislakrakow.com. 2024年4月26日閲覧。
^ “TS Wisła Kraków – Strona oficjalna – wislakrakow.com” (ポーランド語). wisla.krakow.pl. 2024年4月26日閲覧。
^ “"Walczący kibice dotarli pod siedzibę SS". Jak kiedyś wyglądały derby Krakowa?”. przegladsportowy.pl (2014年9月28日). 2018年10月24日閲覧。
^ “Spadamy z Ekstraklasy! Radomiak - Wisła 4-2” (ポーランド語). Wisła Portal (15 May 2022). 6 July 2022時点のオリジナルよりアーカイブ。17 July 2022閲覧。
^ “Drużyna - Wisła Kraków” (ポーランド語). Wisła Kraków. 26 March 2019時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年6月17日閲覧。
^ “Zarząd – Historia Wisły” (ポーランド語). pl/wiki/index.php?title=Zarz%C4%85d. 2024年4月26日閲覧。
^ “Jerzy Brzęczek nowym trenerem Białej Gwiazdy”. Wisła Kraków. (14 February 202). オリジナルの14 February 2022時点におけるアーカイブ。 14 February 2022閲覧。

外部リンク

[1] “Towarzystwo Sportowe Wisła Kraków Spółka Akcyjna” (ポーランド語). Ministry of Justice's Krajowy Rejestr Sądowy. 26 March 2022時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年3月20日閲覧。

[2] “Informacje - Wisła Kraków” (ポーランド語). Wisła Kraków. 26 March 2019時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年3月26日閲覧。

[3] “Zarząd, akcjonariat i organizacja | TS Wisła Kraków SA” (ポーランド語). wislakrakow.com. 2024年4月26日閲覧。

[4] “TS Wisła Kraków – Strona oficjalna – wislakrakow.com” (ポーランド語). wisla.krakow.pl. 2024年4月26日閲覧。

[5] “"Walczący kibice dotarli pod siedzibę SS". Jak kiedyś wyglądały derby Krakowa?”. przegladsportowy.pl (2014年9月28日). 2018年10月24日閲覧。

[6] “Spadamy z Ekstraklasy! Radomiak - Wisła 4-2” (ポーランド語). Wisła Portal (15 May 2022). 6 July 2022時点のオリジナルよりアーカイブ。17 July 2022閲覧。

[first_team-7] “Drużyna - Wisła Kraków” (ポーランド語). Wisła Kraków. 26 March 2019時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年6月17日閲覧。

[8] “Zarząd – Historia Wisły” (ポーランド語). pl/wiki/index.php?title=Zarz%C4%85d. 2024年4月26日閲覧。

[9] “Jerzy Brzęczek nowym trenerem Białej Gwiazdy”. Wisła Kraków. (14 February 202). オリジナルの14 February 2022時点におけるアーカイブ。 14 February 2022閲覧。

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