フラムFC
フラム・フットボール・クラブ(Fulham Football Club, イギリス英語発音:[ˈfuləm ˈfutˌbɔːl klʌb] )は、イングランドの首都ロンドン西部・フラム地区をホームタウンとする、プレミアリーグに所属するプロサッカークラブ。 日本ではしばしば「フルハム」、「フルアム」と紹介されることが多いが、ここでは「フラム」で統一する。 概要1879年に創立。ホームスタジアムは西ロンドン、テムズ川沿いに本拠を構えるクレイヴン・コテージ(収容人数25,700人)。 同じ西ロンドンに本拠を置くチェルシーFCとは距離にして数キロ、ロンドン地下鉄の駅で2駅しか離れていない。チェルシーとの縁は深く、1890年代に建設された現在のチェルシーの本拠地スタンフォード・ブリッジは元々はフラムの本拠地になる予定で竣工されたものであった。しかし金銭面で折り合いがつかず、使用は実現しなかった。その結果、宙に浮いたスタジアムの有効利用としてチェルシーが設立された。 前オーナーはイギリスのデパート『ハロッズ』のオーナーであったモハメド・アルファイド。 歴史1879年に教会のチームとして発足した「フラム・セント・アンドリューズ」が起源。その後、1888年に教会名を外し、フラムFCという名のプロクラブが設立された。 創立から多くの年月を下部リーグで過ごしていたが、1990年代後半に高級百貨店ハロッズの経営者であるモハメド・アルファイドがオーナーになり資金力を得るとチーム力を強化。その結果、2001-02シーズンにはジャン・ティガナ監督の下、記録的な勝ち点を積み重ね2部に相当するチャンピオンシップにおいて優勝をなしとげプレミアリーグへ昇格を果たした。 2002年にはUEFAインタートトカップを制したが、リーグではジャン・ティガナに代わってクリス・コールマンがシーズン途中で指揮を執った2003-04シーズンの9位以外は2桁順位であり、特に2006-07と2007-08は2シーズン続けて監督がシーズン途中で解任され、残留争いをするなど下位に低迷した。 2008-09シーズンは、大きな補強もなくほぼ変わらない戦力であった為に、開幕前には降格候補にも挙げられるほどであった。しかし、シーズンが始まると前シーズン途中から指揮を執り残留へ導いたロイ・ホジソンの下、得点力はないながらも堅い守備で勝ち点を重ね、7位で終えて、UEFAヨーロッパリーグへの出場権を得た。 2009-10シーズンはクラブ史上最高のシーズンとなる。リーグ戦の順位こそ12位だったものの、FAカップ準決勝進出。ヨーロッパリーグでは前年度王者のシャフタール・ドネツクをラウンド32で撃破。続くラウンド16ではイタリアの強豪ユヴェントスと対戦。アウェイの1stlegで3-1と敗れるが、ホームでの2ndlegでは相手に先制を許すものの、その後4ゴールを奪い4-1で逆転勝ち。トータルスコア5-4でベスト8への勝ち上がりを決めた。その後は前年度ブンデスリーガ王者のヴォルフスブルク、同じくブンデスリーガのハンブルガーSVを破り、決勝に進出。決勝ではアトレティコ・マドリードに延長戦の末に2-1で敗れたが、準優勝という結果を収めた。 2013年7月にNFL・ジャクソンビル・ジャガーズのオーナーであるシャヒド・カーンがフラムを買収。なおジャガーズは2013年シーズンから4年間ロンドンでホームゲームを行うことが決定しており、オーナーは買収と関連した動きであることを示唆している[3]。 2013-14シーズンは開幕13試合で勝ち点10しか獲得できず、[4]、2013年12月1日、マルティン・ヨル監督を解任し、レネ・ミューレンステーンが就任したが[4][5]、チームの調子は上向かず、シーズン3人目の監督としてフェリックス・マガトが就任した[6]。2014年5月3日にアウェーでのストーク戦に1-4で敗れ、最終的に19位となり、2000-01シーズン以来のチャンピオンシップへの降格が決まった。 2014-15シーズンは開幕7試合で勝ち点1しか獲得できず、2014年9月、マガト監督を解任し、キット・サイモンズが就任した[7]。最終的に17位となり、2季連続降格の危機を免れた。 2015-16シーズンは2015年11月7日にホームでバーミンガム・シティに2-5で敗れ[8]、12位となった時点でキット・サイモンズ監督を解任し、[9][10]12月27日にセルビア人のスラヴィシャ・ヨカノヴィッチが就任した。[11]しかし、昨シーズンより成績を下げて降格圏と勝ち点11差の20位で終えた。 スタジアム→詳細は「クレイヴン・コテージ」を参照
ロンドン郊外にあるクレイヴン・コテージを本拠地としている。当チームの愛称「コテッジャーズ(The Cottagers)」はクレイヴン・コテージにちなんだものといわれている。昇格時にプレミアリーグでは許可されていない立見席があったため、2002-03シーズンから2年間の予定で全面的な改修工事が施され、その間は当時下部リーグのFAディビジョン2(3部相当)に所属していたクイーンズ・パーク・レンジャーズ(QPR)のホームスタジアムロフタス・ロードを暫定本拠地として使用した。 当時の会長モハメド・アルファイドは、クレイヴン・コテージがテムズ川のほとりの住宅街という独特な立地にあるため、改修の規模が条例で制限されることや地域住民が改装に反対運動を起こすことを嫌い、この機を利用してスタジアムを売却して住宅地とし、本拠地を移すことを画策していた。しかし、古くからのファンの反対や新たな用地買収の失敗に見舞われ、結局移転を断念し、リーグのルールを最低限クリアする全席座席化や老朽箇所の補修などにとどめて(収容能力も22,000人程度に縮小)、2004-05シーズンにクレイヴン・コテージに復帰した。 タイトル国内タイトル
国際タイトル
過去の成績
記録
欧州での記録
欧州の成績
現所属メンバー
注:選手の国籍表記はFIFAの定めた代表資格ルールに基づく。
※括弧内の国旗はその他保有国籍、もしくは市民権、星印はEU圏外選手を示す。 ローン移籍
注:選手の国籍表記はFIFAの定めた代表資格ルールに基づく。
注:選手の国籍表記はFIFAの定めた代表資格ルールに基づく。
歴代監督
歴代所属選手→詳細は「Category:フラムFCの選手」を参照
脚注
外部リンク
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