FAコミュニティ・シールド
FAコミュニティ・シールド(The FA Community Shield)は、イングランドサッカー協会(FA)が主催する、イングランドにおけるサッカーのスーパーカップ戦である。 プレミアリーグの優勝クラブとFAカップの優勝クラブによって、シーズン開幕一週間前の週末に行われる。同一クラブが2冠を達成した場合、そのクラブはプレミアリーグの2位クラブと対戦する。 1908年に開始され、かつてはチャリティ・シールド(Charity Shield)と呼ばれていたが、2002年に現在の名称に改められた。 歴史当初は慈善事業への寄付金を集めるために開催された。1908年大会に出場したのは、フットボールリーグ優勝クラブのマンチェスター・ユナイテッドFCと、南部リーグ優勝クラブのクイーンズ・パーク・レンジャーズFCであった。大会方式はしばしば変更され、1913年にはアマチュア選抜対プロ選抜の試合が行われた。現在のようにリーグ優勝クラブとFAカップ優勝クラブが対戦する形式となったのは1928年からで、この年にはリーグ優勝クラブとしてエヴァートンFCが、カップ優勝クラブとしてブラックバーン・ローヴァーズFCが出場している。 1929年にはアマチュア選抜対プロ選抜の対戦に戻されたが、1930年からはほぼ一貫してリーグ優勝クラブとカップ優勝クラブの対戦が実施されている。例外は1950年の一度だけであり、1950 FIFAワールドカップに出場するイングランド代表チームと、カナダに遠征するイングランド選抜チームで試合が実施された1959年からは開催時期がリーグ戦開幕一週間前の週末に固定された。 1973年まではリーグ優勝クラブのホームスタジアムで試合が行われてきたが、1974年からは旧ウェンブリー・スタジアムで試合が行われるようになった。1992年にはプレミアリーグが新設されたため、1993年大会からはプレミアリーグ優勝クラブとFAカップ優勝クラブの試合形式に移行した。2002年にマクドナルドが大会スポンサーになり、名称がFAコミュニティ・シールドに変更された。 旧ウェンブリー・スタジアムが改修工事を行っていた2001年から2006年の間はウェールズのカーディフにあるミレニアム・スタジアムが使用されたが、2007年からは新ウェンブリー・スタジアムが使用されている。2012年は同時期にロンドン五輪が開催されるため、バーミンガムのヴィラ・パークで開催される[1] 。2022年もUEFA女子ユーロ決勝が開催されるため、レスターのキング・パワー・スタジアムで開催された。 歴代優勝クラブクラブ別優勝回数※クラブのみを記載し、代表や選抜チームは除外。優勝年の「*」は同時優勝[2]。
脚注
外部リンク
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