京王食品株式会社 (けいおうしょくひん)は、ベーカリー ショップ「ルパ 」(Le repas ) を経営する京王グループ の製パン 企業 [ 1] [ 5] 。京王電鉄 沿線でパン の製造販売 およびカフェ の運営を行う[ 1] 。
1976年 9月29日 会社設立[ 1] 。本社を東京都 多摩市 に置く[ 1] [ 2] 。2009年 3月26日 、一ノ宮 2丁目11-32から関戸 2丁目37-3のせいせきさくらゲート へ本社を移転した。「ルパ (repas)」はフランス語 で「食事 」の意味。
概要
京王電鉄 の駅ビル ・駅ナカ 商業施設を中心に、京王線 、京王高尾線 、京王相模原線 、京王井の頭線 沿線に、22店舗(2022年3月末現在)を展開している。
月ごとに季節 に合わせたパンフェアが行われ、毎月新製品が発売される[ 6] 。一度に焼くパンの量を抑え、常に焼き立てのパンが店頭に並ぶように作られている[ 7] 。敷島製パン (Pasco)製造の業務用冷凍パン生地 [ 8] を使用し[ 9] [ 10] 、各店舗内の電気コンベクションオーブン で焼き上げている。
2013年 9月1日 より「京王の電車・バス100周年」記念企画として、電車 型の紙箱に店内で焼いた電車型クッキー を詰めた「京王電鉄9000系 電車クッキー」を限定販売した[ 11] 。
なお「京王食品株式会社」の社名は、現在の株式会社京王ストア の旧社名(1959年 - 1968年 )と同名だが別の企業であり、同じ京王グループであること以外に事業上の関連はない。
業態
旧店名は「ベーカリーショップ ルパ 」であった。2022年3月現在、全店舗が、買ったパン を店内で食べられるイートイン カフェ スペースのある「ベーカリー&カフェ ルパ 」として営業している。
かつてはテイクアウト のみの「ベーカリー ルパ 」業態もあったが、最後まで「ベーカリー ルパ」業態で営業していた南大沢店が、2021年 3月24日 にリニューアルしてイートインカフェが設置され「ベーカリー&カフェ ルパ」に転換したことで消滅した。
また一時期は「ブレグラス Blegrace 」(Blead+grace)の店名で、テイクアウトのみの業態も展開していた。パンのメニュー内容はルパとほぼ同一で、イートインカフェを設置するスペースのない狭小な店舗に出店していた。「ブレグラス」ブランドの撤退に伴い2015年 までに全店閉店して現存せず、「ベーカリー ルパ」へ店名変更して営業継続した店舗もなかった。
現在の看板やロゴはグリーン系が基本だが、近年に新規開店・改装した店舗では白黒系の新ロゴ(カッティングボード に頭文字「R」をあしらったマーク)を使用する店舗が増えている。「ベーカリーショップ ルパ」時代の面影を残すオレンジ系の旧看板は、幡ヶ谷店で最後まで使用されていたが、2020年 4月6日 からの改装工事により消滅[ 12] した。
店舗
各店舗についての詳細は、公式サイト「店舗情報 」を参照。
営業時間は、特記なき店舗は7時から21時まで(イートインカフェの利用は20時まで)。閉店時間が異なる店舗が一部ある。閉店間際には割引セールが開催される。
店舗によりメニュー構成が一部異なり、各店舗オリジナルメニュー、店舗限定コラボメニュー(#アニメコラボ も参照)なども存在する。また吉祥寺店オリジナルの「吉祥寺カレーパン」のように、店舗限定メニューだったものが好評により他店舗でも販売されるようになったものもある。
京王線沿線
幡ヶ谷 店
路面店。京王新線 幡ヶ谷駅 南口地上「幡ヶ谷西店舗」1F[ 13]
「ベーカリーショップ ルパ」時代のオレンジ系の旧看板を、最後まで使用していた店舗だった。
2020年4月6日より改装工事のため一時休業[ 12] 。同年7月頃にリニューアルオープン予定[ 14] 。
閉店時間が20時30分と他店より早い。
笹塚 店
京王クラウン街 笹塚 Center1F
2010年 9月、リニューアル。
2018年 1月より営業時間変更、開店時間が朝7時となる。
2021年10月26日、京王クラウン街笹塚のリニューアルに伴い、笹塚駅改札前へ移転してリニューアルオープン[ 15] 。
府中 店
ぷらりと京王府中 (旧:京王府中ショッピングセンター)1F
京王ストア府中店(武蔵府中ル・シーニュ 地下1階へ移転前の旧店舗)酒類 売場隣にあった。
2013年 2月リニューアル。
2017年 6月、京王府中ショッピングセンターの改装工事開始。それに伴い、同年7月20日 をもって一時休業[ 28] 、工事のため旧店舗は閉鎖された。
2018年 3月頃に営業再開予定と案内されていたが[ 28] 、工事の都合により延期、夏頃に営業再開予定と案内された。
2018年7月19日 、1年ぶりにリニューアルオープン[ 29] 。京王ストア府中店の旧店舗があったスペースを使用し、改装前より広くなった。新店舗ではイートインスペースが拡大され、内装は調布店と同様の木目基調となり、調布店で導入されたカフェインレスコーヒーもメニューに加わった。また旧店舗では売場とレジカウンターの奥にあったイートインスペースが売場横のレイアウトになり、ガラス 張りの客席からは府中駅前のバスターミナル が見える。
京王高尾線沿線
京王相模原線沿線
永山 店
京王リトナード永山 2F(改札前)
2011年11月、京王リトナード永山の完成に伴い、2F改札階に開店。
南大沢 店
フレンテ南大沢 (旧館・駅ビル)1F
「ベーカリー ルパ」の店名を使用する唯一の店舗。
店内にイートインスペースがない、テイクアウトのみの「ベーカリー ルパ」業態で長年営業してきたが、2021年3月24日、店舗リニューアルでイートインカフェが設置され「ベーカリー&カフェ ルパ」へ店名変更。これにより「ベーカリー ルパ」業態の店舗が消滅した。この際に看板が新タイプの白黒ロゴへ変更された。
南大沢駅 改札 内から、厨房 でパンを焼く様子が見える。
橋本 店
京王クラウン街 橋本2F改札階
2012年8月リニューアル。
イートインカフェあり。
閉店時間が22時と他店より遅い。
2020年現在、同一駅に複数店舗があるのは橋本駅 のみ。
橋本店(京王相模原線駅ナカ)
京王相模原線 橋本駅 改札内
店名は「ベーカリー&カフェ ルパ」だが、テイクアウトのみ。
閉店時間も平日19時・日祝18時と他店舗より早く、駅 構内売店 のような扱いである。
京王井の頭線沿線
久我山 店
久我山駅 駅舎1F
2005年 に完成した久我山駅 の新駅舎1Fに開店。駅北口の商店街に面している。
2021年3月31日、リニューアル。看板が新タイプの白黒ロゴへ変更される。
閉店した店舗
ベーカリー&カフェ ルパ
ベーカリー ルパ吉祥寺店(フレンテ吉祥寺 内旧店舗)
京王吉祥寺駅ビル の改築前、フレンテ吉祥寺(旧・京王クラウン街吉祥寺)内にあった[ 34] 。
旧店舗の所在地は、武蔵野市 吉祥寺南町 2丁目1-31[ 34] 。
旧店名の「ベーカリーショップ ルパ」吉祥寺店として開店。イートインカフェもあった[ 34] 。
「ベーカリーショップ ルパ」仕様のオレンジ系の看板を掲げていた(現在の幡ヶ谷店と同デザイン)[ 34] 。
平日の閉店時間は22時30分と、吉祥寺 という場所柄もあり夜遅くまで営業していた[ 34] 。
吉祥寺駅 南口再開発 による駅改良工事と旧駅ビル解体のため、2010年 3月31日 のフレンテ吉祥寺営業終了と同時に閉店[ 34] 。
2014年4月23日のキラリナ京王吉祥寺開業と同時に、1Fに新店舗「ベーカリー&カフェ ルパ」吉祥寺店として開店し営業再開(新店舗については「店舗#京王井の頭線沿線 」を参照)。
千歳烏山 店
路面店。駅改良工事により2回移転、業態がイートインありの「ベーカリー&カフェ」から、最終的にテイクアウトのみの「ベーカリー」に変わった。
最初はイートインカフェのある「ベーカリー&カフェ ルパ」千歳烏山店として、京王線 千歳烏山駅 北口改札前に開店。
2010年に開始された千歳烏山駅改良工事(地下改札を南口・北口地上に移設しバリアフリー 化)[ 35] に伴い、南口の烏山駅前通り商店街 「えるもーる烏山」へ移転。この店舗はスーパーマーケット 「シミズヤ」烏山店[ 36] 向かいにあり、イートインカフェが存在した。
2011年3月、駅改良工事の進捗[ 37] に伴い、新設された南口改札前の三京ビル1階へ再移転。店舗スペースの縮小に伴いイートインカフェを廃止、テイクアウトのみの業態「ベーカリー ルパ」千歳烏山店となる。この場所で閉店まで営業する。
2016年 2月29日 閉店[ 38] 。
閉店時の店舗所在地は、東京都世田谷区 南烏山 5丁目15-6 三京ビル1F[ 39] 。
仙川 店
路面店。フレンテ仙川(駅ビル)隣。京王線の切通しの上に人工地盤を設置して建てられていた。
2013年 2月リニューアル、看板デザインや内装が変更となった。
2022年12月26日閉店。閉店後建物は取り壊され人工地盤も外された。
ブレグラス
ブレグラス府中 店
府中駅北口改札を出てすぐ、京王府中ショッピングセンター 2F「ぷらりと」(全館リニューアル前の旧「ぷらりと」)内にあった[ 46] 。
2012年1月、ブレグラス新宿南口店と同時に閉店[ 44] 。
跡地には、餃子 テイクアウト店「くりばやし」が出店[ 47] 。
なお、京王府中ショッピングセンター1Fにも「ルパ府中店」があった。ルパ府中店はリニューアル後の新「ぷらりと」で営業再開している(ルパ府中店については「店舗#京王線沿線 」を参照)。
アニメコラボ
一部店舗では、ご当地ゆかりの漫画 やアニメ のコラボ メニュー も販売されることがある。
『ちはやふる 』の舞台となった府中市 の府中店・東府中店では、作中に登場するあんパン を再現したコラボメニュー「ふあんパン」「麿んパン」が発売された(「麿んパン」は中身が栗 あん )。イベント「ちはやふるフェスティバル in 府中」の一環として2016年 11月12日 より期間限定販売、パッケージにも『ちはやふる』のイラスト入りシールが貼られていた[ 54] 。現在は販売終了している[ 55] 。
『一週間フレンズ。 』の舞台となった多摩市 の桜ヶ丘店では、作中に登場するパンを再現したコラボメニュー「たまコッペ」が2014年 4月26日 より発売された。コッペパン にたまごサラダ とコールスロー 、コーン を加えた具をはさんだもので、期間限定という形ではなく数年間にわたり店舗限定メニューとして販売されていた[ 7] [ 56] [ 57] 。桜ヶ丘店の店頭にも『一週間フレンズ。』の看板やPOPが展示されていた[ 57] 。またアニメの広告協力を京王電鉄 が行っており、エンディングのスタッフロール でも「宣伝協力 京王グループ 」としてクレジットされている。
出店する主な駅ナカ商業施設
脚注
注釈
出典
関連項目
ウィキメディア・コモンズには、
ルパ に関連するカテゴリがあります。
外部リンク