仁川空港磁気浮上鉄道
仁川空港磁気浮上鉄道(インチョンくうこうじきふじょうてつどう)は、大韓民国仁川広域市中区の仁川国際空港1ターミナル駅と龍遊駅を結ぶ磁気浮上式鉄道である。保有は仁川国際空港公社、運営は空港鉄道。 概要韓国でリニアモーターカーが最初に営業運転されたのは、1993年の大田国際博覧会の会場に設置された路線だった。 →詳細は「エキスポ科学公園 § リニアモーターカー」を参照
仁川空港磁気浮上鉄道は、都市型磁気浮上式鉄道実用化事業として建設された。開業は2013年9月を予定していたが、488箇所の瑕疵事項が発見され保守・整備が必要になり、計画が遅れて数ヶ月単位で何度か開業が延期された[1]。2014年9月末の営業運転開始を目指して2014年7月より2ヶ月間の試運転が行われたが[1]、前後して、軽微な事項を含めて信号・通信分野510件、車両分野56件、土建分野85件の合計651件の問題箇所が指摘された[1]。このため2014年9月28日に開業の無期限延期が決定された[2]。問題箇所の1/3程度は対策が行われ、事業を総括する振興院は残る箇所は安全性には問題ないとして営業開始可能という立場であるが、実際に営業運転・管理を行う仁川空港公社は、現状では安全な営業運転は不可能だとして意見が対立した。 2016年2月3日に開業した。7:30 - 20:30の間の運行であり、6駅間を15分間で走行する。現在全ての駅の自動改札は稼働しておらず無料で利用できるが、需要に伴い将来的に有料化する可能性も示唆されている[3]。 事業費は4149億ウォンである[3]。建設費は韓国政府が69%、仁川広域市が6%、仁川国際空港公社が25%負担しており、鉄道敷地は仁川国際空港公社が提供した。 長期的には、仁川国際空港、龍遊島、永宗島を一周する長大な路線とする構想もある[4]。 車両
路線データ
駅一覧
歴史
開業後の事故・不具合2016年2月3日の開業一番列車が運行開始8分後の龍遊駅手前300m付近で不意に急ブレーキがかかり突然浮上力を失って線路に落ちて一時運行を停止した[15]。同月23日には龍遊駅と車両基地を結ぶ区間の橋脚で電気ケーブルの火災があり全線で運行を中止した[16]。 脚注
関連項目 |