『全然大丈夫』(ぜんぜんだいじょうぶ、英語: Fine, Totally Fine)は、2008年公開の日本映画。
比較的社会適応力の弱い様々な人たちを、暖かいまなざしでコミカルに描く群像劇。コメディ。
あらすじ
古本屋を営む父と二人暮らしで、29歳になる遠山照男(荒川良々)は造園業の非正規社員として働いている。休日には同級生でサラリーマンをしている小森久信(岡田義徳)と、人を怖がらせる仕掛けを作り、人を驚かせて楽しんでいるが、小森は29歳になって少しあせりを感じている。ある時、照男の父親(蟹江敬三)がうつ病になり寝込んでしまい、照男は父の代わりに古本屋の店番をやることになる。それから、しばらく寝込んでいた父親は病気回復のため、放浪の旅に出ていった。
木下あかり(木村佳乃)は川原に住むホームレスの女性アーティスト(白石加代子)に興味を持ち、観察して絵にすることを趣味にしている不思議な女性である。ある日、小森の勤める、医療現場の清掃を受け持つ会社に就職の面接に彼女がやって来て、上司に頼まれて面接を受け持った小森は採用する。
あかりは驚くほど手先が不器用で仕事を覚えるのに苦労する。ある時、荷物用のエレベーターのスイッチを押すように頼まれるが、焦って指の骨を折ってしまう。その上、手術室の床の清掃中に血のりの上で滑ってしまい、医療器械を倒してしまう。そのため上司と相談の上で退職することになってしまう。あかりに対し恋心を寄せていた小森は彼女のことが気がかりで彼女のアパートを訪ねる。そして、照男の古本屋の店番の仕事を彼女に紹介することになる。
照男は店番を手伝うことになったあかりを気に入ってしまい、恋心を抱くようになるが、同時に小森も彼女に対し想いを募らせてゆく。あかりの方は照男の姉智子(伊勢志摩)の指導もあって、順調に古本屋の仕事を覚えてゆく。
いっぽう、旅に出て行った照男の父、英太郎には若い恋人(鳥居みゆき)ができ、旅先でウクレレを弾きながら彼女に自作の歌をうたう姿が旅番組で放映される。父英太郎は順調に病気から回復しているようだった。
ある日のこと、古本屋に立ち寄った骨董修復職人の湯原(田中直樹)は、店に飾ってあったあかりの絵が気に入って、売ってほしいとあかりに頼むが、彼女は売り物ではないので、と断ってしまう。その後、湯原のことばが気になったあかりは、ふらりと立ち寄った金物屋の栗田(きたろう)に店番を頼み、絵を持って湯原の後を追いかけ絵を湯原に差し出す。このことがきっかけとなり、あかりと湯原は付き合うようになる。
あかりは、奈良に行き仏像の修復技術を学ぶことにしていた湯原と一緒に奈良に移り住むことになる。照男と久信は休日に奈良に行き、あかりと湯原を訪ね、奈良の町で楽しいひと時を過ごす。
キャスト
スタッフ
サウンド・トラック
全然大丈夫 [1][2][3] |
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# | タイトル | 作詞・作曲 | 演奏・歌 |
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1. | 「Daydream ~Rain version~」 | 根岸和寿 | エコモマイ |
2. | 「陽だまりの午後」 | 鈴木祐輔 | エコモマイ |
3. | 「Daydream ~No Melody Ukulele version~」 | 根岸和寿 | エコモマイ |
4. | 「I Love You So」 | 浦本和宏 | エコモマイ |
5. | 「まどろみのミシェル」 | 根岸和寿 | エコモマイ |
6. | 「Daydream ~Vibraphone version~」 | 根岸和寿 | エコモマイ |
7. | 「まどろみのミシェル ~vibraphone version~」 | 根岸和寿 | エコモマイ |
8. | 「コメ」 | 藤田容介/朝日太一 | エコモマイ/蟹江敬三 |
9. | 「Daydream」 | 根岸和寿 | エコモマイ |
10. | 「雨」 | | |
出品・受賞歴
脚注
外部リンク