全豪オープン(ぜんごうオープン、英: Australian Open)は、毎年1月後半にオーストラリアのメルボルンで開催されるテニスのグランドスラム大会(4大大会)の一つである。主催および運営はテニス・オーストラリアが行う。
概要
会場のメルボルン・パークには開閉式の屋根付き競技場であるロッド・レーバー・アリーナを中心に、マーガレット・コート・アリーナを含む26面[要出典]ものコートが整備されている。2000年にはサブアリーナとしてボーダフォン・アリーナ(現在のジョン・ケイン・アリーナ)が建設され、2015年にはマーガレット・コート・アリーナに開閉式屋根を設置する改修工事が完了し、3つの開閉式の屋根付きスタジアムを設けることになった。会場に開閉式の屋根を設置した大会は全豪オープンが最初である[要出典]。
男子シングルス部門の優勝者にはノーマン・ブルックス・チャレンジ・カップが、女子シングルス部門の優勝者にはダフネ・アクハースト・メモリアル・カップが贈られる。
全豪オープンは、開催時期の変更も多い大会である。クーヨン・テニスクラブで開かれていた時代、1976年までは現在のような1月開催であったが、1977年には1月と12月の2回開催された。その後、1978年から1985年までは12月の年末に開催されていた。1987年から1月開催に戻り、1988年には会場がメルボルン・パークに移転して、現在に至っている。会場移転の決定による開催時期の変更により(1985年12月 → 1987年1月)、「1986年全豪オープン」は開催されなかった。
歴史
テレビ放送
オーストラリア国内ではナイン・ネットワークで放映され[6]、男女シングルス決勝は現地時間で夜間に開催される。
2022年現在、日本国内ではWOWOWで放送されている[7]。
衛星波については、WOWOWが開局直後の1992年より保有している[8]。過去においては、地上波ではテレビ東京による民放中継が2001年[9]まで男女シングルス決勝戦のみ行われていた[10]が、2002年以後は取りやめになった。さらにそれ以前は讀賣テレビ放送を制作局として日本テレビ系列向けに1988年から1991年まで放送していた[11]。2012年以降は日本放送協会(NHK)が一部試合の放送を行っていたが、2015年に地上波の放映権を獲得。原則としてミッドナイトチャンネル枠での録画中継となるが、錦織圭や大坂なおみなど日本人注目選手が出場する場合、生中継を実施している[12][13]。ただし、NHK総合のマルチ編成「サブチャンネル」を活用して錦織圭/大坂なおみ選手の試合を中継することもある。[注 2]その後も2021年まで放送していた。
過去10年のシングルス優勝者
記録
記録
|
時代
|
選手
|
数
|
年
|
男子 1905年以降
|
男子シングルス最多優勝
|
1967以前
|
ロイ・エマーソン
|
6
|
1961, 1963-1967
|
1968以後
|
ノバク・ジョコビッチ
|
10
|
2008, 2011-2013, 2015-2016, 2019-2021, 2023
|
男子シングルス連覇記録
|
1967以前
|
ロイ・エマーソン
|
5
|
1963-1967
|
1968以後
|
ノバク・ジョコビッチ
|
3
|
2011-2013、2019-2021
|
男子ダブルス最多優勝
|
1967以前
|
エイドリアン・クイスト
|
10
|
1936-1940, 1946-1950
|
1968以後
|
ボブ・ブライアン マイク・ブライアン
|
6
|
2006-2007, 2009-2011, 2013 2006-2007, 2009-2011, 2013
|
男子ダブルス連覇記録
|
1967以前
|
エイドリアン・クイスト
|
10
|
1936-1950
|
1968以後
|
ボブ・ブライアン マイク・ブライアン
|
3
|
2009-2011 2009-2011
|
男子混合ダブルス最多優勝
|
1967以前
|
ハリー・ホップマン コリン・ロング
|
4
|
1930, 1936-1937, 1939 1940, 1946-1948
|
1968以後
|
ジム・プー
|
3
|
1988-1990
|
男子最多優勝[注 3]
|
1967以前
|
エイドリアン・クイスト
|
13
|
1936-1950 (3シングルス, 10ダブルス, 0混合)
|
1968以後
|
ノバク・ジョコビッチ
|
10
|
2008-2023 (10シングルス, 0ダブルス, 0混合)
|
女子 1922年以降
|
女子シングルス最多優勝
|
全体
|
マーガレット・コート
|
11
|
1960-1966, 1969-1971, 1973
|
1967以前
|
マーガレット・コート
|
7
|
1960-1966
|
1968以後
|
セリーナ・ウィリアムズ
|
7
|
2003, 2005, 2007, 2009-2010, 2015,2017
|
女子シングルス連覇記録
|
1967以前
|
マーガレット・コート
|
7
|
1960-1966
|
1968以後
|
マーガレット・コート イボンヌ・グーラゴング シュテフィ・グラフ ユーゴスラビア モニカ・セレシュ マルチナ・ヒンギス
|
3
|
1969-1971 1974-1976 1988-1990 1991-1993 1997-1999
|
女子ダブルス最多優勝
|
1967以前
|
テルマ・コイン・ロング
|
12
|
1936-1940, 1947, 1948-1949, 1951-1952, 1956, 1958
|
1968以後
|
マルチナ・ナブラチロワ
|
8
|
1980, 1982-1985, 1987-1989
|
女子ダブルス連覇記録
|
1967以前
|
テルマ・コイン・ロング ナンシー・ウィン・ボルトン
|
5
|
1936-1940 1936-1940
|
1968以後
|
マルチナ・ナブラチロワ パム・シュライバー
|
7
|
1982-1985, 1987-1989 1982-1985, 1987-1989
|
女子混合ダブルス最多優勝
|
1967以前
|
ダフネ・アクハースト ネル・ホール・ホップマン ナンシー・ウィン・ボルトン テルマ・コイン・ロング
|
4
|
1924-1925, 1928-1929 1930, 1936-1937, 1939 1940, 1946-1948 1951-1952, 1954-1955
|
1968以後
|
ヤナ・ノボトナ ラリサ・ネーランド
|
2
|
1988-1989 1994-1996
|
女子最多優勝[注 3]
|
1967以前
|
ナンシー・ウィン・ボルトン
|
20
|
1936-1952 (6シングルス, 10ダブルス, 4混合)
|
1968以後
|
マルチナ・ナブラチロワ
|
12
|
1980-2003 (3シングルス, 8ダブルス, 1混合)
|
優勝回数ランキング
優勝者一覧
優勝賞金(男女シングルス)
脚注
注釈
- ^ リバウンドエース (1988–2007) — プレクシクッション (2008–19) — グリーンセット (2020–現在)
- ^ NHKが放映権を持っている。ウィンブルドン選手権も同じ形態で行っている。
- ^ a b シングルス・ダブルス・混合ダブルス合計。
出典
外部リンク
ウィキメディア・コモンズには、
全豪オープンに関連するカテゴリがあります。
|
---|
1900 - | |
---|
10 - | |
---|
20 - | |
---|
30 - | |
---|
40 - | |
---|
50 - | |
---|
60 - | |
---|
70 - | |
---|
80 - | |
---|
90 - | |
---|
2000 - | |
---|
10 - | |
---|
20 - | |
---|
|