刹奈
刹奈(せつな、1973年3月7日 - 2005年12月21日)は、日本の女性漫画家。 略歴共に同人活動をしていた作家の友人の挿絵で、1996年にデビュー。当初は葛城刹那というペンネームで、『ジャニー』・『秘密少年』・『コラージュ』・『楽園天使』などに、やおい系、ボーイズラブの漫画を描いていた[1][2]。 成人漫画家としては、編集者のすすめで、パチスロ系の雑誌(『パチスロBIG』など)に作品を発表。その後、『FANTASY COCKTAIL』、『COMICオレンジクラブ』で本格デビューし、表紙絵も担当する。さらに『COMIC Mate』、『comicキャンドール』、『ドキッ!Special』、『漫画ばんがいち』、『まぁるまん』などに作品を発表。 2004年には松尾スズキの監督映画『恋の門』の漫画指導を担当した。この映画がきっかけで、特殊メイクアーティストの原口智生と結婚する。 「愛っスよ、愛」がモットー。純愛をテーマにした作品が多数で、名実ともに『ファンタジィカクテル』誌の看板漫画家となりつつあった。「刹奈」というペンネームの由来も、「愛」を主題とした作家姿勢による「切ない」と、「刹那」[注 1]をかけたもので、画数計算で、「那」を「奈」の字に変更したものとのこと[1]。 初期(単行本『微熱』あたり迄)の絵柄にはBoys系の残滓が色濃く見られたものの、徐々に丸顔の、ぽっちゃりとした可憐なキャラクターを描くようになり、作風も美麗で華麗なものへと変貌していった。 2005年12月下旬に事故により急逝した。折りしも、結城稜の旧作『Distance』の合作によるリメイク企画が『comicキャンドール』誌で進行中で、『ドキッ!Special』誌連載中の読みきりシリーズ作品「ヒソカなお仕事」はあと数回で終了する、といった矢先の出来事でもあった。『漫画ばんがいち』誌上の読者コーナーのコラムでも、追悼の言葉が寄せられていた[3]。 作品リスト書籍
書籍未収録作品
合作
その他
脚注注釈出典
参考文献
関連項目外部リンク
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