『前科ありの女たち』(まえありのおんなたち)は、2014年11月28日にフジテレビ系列「赤と黒のゲキジョー」で放送されたテレビドラマ。元々は、前週の11月21日に放送予定だったが、高倉健の死去に伴い『南極物語』が追悼番組として放送されたため、順延となった[1]。
あらすじ
殺人罪で10年間服役していた石神由紀子は仮釈放となり、罪を犯す原因を作った元夫・秋山孝典への復讐心に燃えていた。自分が出所し、弱味を握っていることを秋山に悟らせ、少しずつ追いつめていく。
一方、由紀子と同じ日に刑期を終えて出所した逢坂みのりは、逮捕以来5年ぶりに田舎へ帰るが、心から喜んでくれたのは祖母だけで、みのりの逮捕で嫌がらせされ続けていた弟は怒りを、母は困惑を、近所の人は冷たい目を向けるばかりだった。このままでは、また家族に迷惑をかけてしまうと考えたみのりは、東京に戻り、仕事を探す。
みのりは勤めることになった仕出し弁当屋で由紀子と再会する。
キャスト
主要キャスト
- 石神 由紀子
- 演 - 安田成美[2]
- 夫の勤務先の社長を殺害した罪で服役していた。服役中に同房の囚人たちから囲碁やピッキングを教わった。殺人の元凶を作った元夫への復讐を目論んでいる。
- 父親に窃盗の前科があり、苦労の多い人生を送ってきた。孝典の情にほだされ結婚したが、暴力を振るわれ、犯罪者の娘と蔑まれる生活へと変貌していった。
- 逢坂みのり
- 演 - 相武紗季[3]
- 業務上横領罪で5年間服役していた。出所後に実家に戻ったが、服役中に家族がどんな目に合っていたかを初めて知り、また事情を知る近隣の人の目が厳しく、家族に迷惑をかけると思い、家を出た。横領した2000万円は付き合っていた男に貢いだが、取調べでは一切話さなかった。
- スナック「アルト」のママ
- 演 - 七瀬なつみ
- 由紀子がかつて働いていたことがある。出所した由紀子に脱税をバラすと脅され、孝典の居場所を教える。
- 秋山 俊
- 演 - 今井悠貴
- 由紀子の盲目の息子。児童養護施設「つばさ愛育園」で暮らす。母親は死んだと聞かされている。
- 秋山 孝典
- 演 - 渡辺いっけい
- 由紀子の元夫。由紀子や俊に暴力を振るっていた。
- 九十九食品の社長
- 演 - 村松利史
- 由紀子とみのりのパート先の仕出し弁当屋の社長。前科者も受け入れてくれる会社として保護司の間では有名だが、通常のパート従業員は午前4時からだが、前科ありの従業員は午前2時からの勤務で、他の従業員に分かるようになっている。
- 元山 竜二
- 演 - 竹財輝之助
- みのりが金を貢いだ男。何人もの女たちを騙している。
- 美沙子
- 演 - 木南晴夏
- 竜二に騙されている女の1人。実は由紀子の同房だった女で、みのりの目を覚まさせるために、由紀子に頼まれて竜二に近づく。
- 後藤
- 演 ‐ 有福正志
- 町内会長。囲碁が趣味。由紀子の鮮やかな打ち筋に惚れ込む。由紀子の正体を知らず、えんぴつ社長の別荘地を教える。
- 大衆食堂の店主
- 演 - 島田洋七
- 由紀子とみのりが出所後に最初に寄った食堂「めし処 黒がね」の店主。刑務所が近いため、度々出所者が立ち寄るが、みのりの身なりを見て前科者と見抜き、食事の提供を拒否した。
その他
- 逢坂芳恵 - 朝加真由美
- みのりの母。
- 逢坂サキ ‐ 五月晴子
- みのりの祖母。
- 逢坂久志 - 森廉
- みのりの弟。
- 花巻社長 ‐上杉祥三
- 柿沼 - 徳井優
- 信子 ‐ 恒吉梨絵
- スナック「メルヘン」のママ。
スタッフ
脚注
外部リンク