前胃 (ぜんい、英 : proventriculus )は鳥類 や、昆虫 などの節足動物 の消化器 系に見られる器官 の一つである[ 1] 。また一部の哺乳類 (反芻 を行うもの) においては、複数ある胃 の一部を前胃 と呼ぶ。
鳥類の前胃
鳥類のほとんどの種は前胃を持つ。これは胃の中の消化液を分泌する部位であり、食べたものを一時的に保持し、砂嚢 に向けて送りだすことで消化の過程の始まりとなる器官である[ 2] 。
マイクロソフト 社の百科事典 「エンカルタ 」 (2007年版) では前胃について以下のように説明している。
鳥類の胃の最初の部位で、食べたものと消化酵素が混合され、砂嚢に送り出される。昆虫や甲殻類 においては砂嚢とほぼ同じ機能を持つ[ 1] 。
また以下のような見解を持つ研究者もいる。
鳥類の胃は複数の器官から成る複合的な器官で、そのうち消化液を分泌する部位が前胃である。哺乳類には同様の構造は見られない[ 3] 。
鳥の消化器官の概略図。
脚注
^ a b Encarta World English Dictionary [North American Edition] (2007). Proventriculus . Source: “アーカイブされたコピー ”. 2008年1月7日時点のオリジナル よりアーカイブ。2007年12月18日 閲覧。 (2011年2月15日閲覧)
^ KidsWing Archived 2007年12月27日, at the Wayback Machine . (鳥類に関する教育を目的としたサイト、英語、2011年2月15日閲覧)
^ Caceci, Thomas (undated). Proventriculus . Source: “アーカイブされたコピー ”. 2007年12月10日時点のオリジナル よりアーカイブ。2007年12月18日 閲覧。 (2011年2月15日閲覧)
関連項目