北村 喜八(きたむら きはち、1898年11月17日 - 1960年12月27日)は、日本の演出家、劇作家、翻訳家。
略歴
石川県出身。東京帝国大学英文科卒。
1924年(大正13年)、築地小劇場に参加する。1937年(昭和12年)、村瀬と芸術小劇場を結成し主宰する。
第二次世界大戦後は新劇で活動。
1950年(昭和25年)8月18日、阿部知二とともに第22回国際ペンクラブ大会に戦後始めて代表として出席[1]。
1951年(昭和26年)、国際演劇協会日本センター初代理事長となる。
ドイツ・英米演劇を翻訳した。
妻は女優の村瀬幸子
著書
- 『こころの歌 歌集』(血櫧社) 1920
- 『表現主義の戯曲』(新詩壇社、芸術研究叢書) 1924
- 『新しい演劇へ』(原始社) 1926
- 『美しき家族』(文園社) 1942
- 『演出入門』(霞ケ関書房) 1946
- 『西洋演劇史概説』(白鯨書房) 1948
- 『ヨーロッパ演劇巡礼』(日本教文社) 1951
- 『戯曲作法』(同和春秋社、文芸教室 作り方編) 1955
共編
- 『海外名作戯曲鑑賞読本 巻1(古典上篇)3』(小山内薫共編、新詩壇社) 1926 - 1927
- 『世界戯曲舞台写真集』(世紀社) 1931
翻訳
- 『生と死の戯曲 表現派劇二曲』(桜田常久共訳、中央美術社) 1923
- 『独逸男ヒンケマン』(エルンスト・トルレル、新詩壇社) 1924
- 『朝から夜中まで / クラウデイウス』(ゲオルク・カイゼル、新潮社、泰西戯曲選集) 1924
- 『長い帰りの船路』(ユーヂン・オニイル、新潮社、海外文学新選) 1924
- 『みんな尤もだ 合唱的な幕合劇のある二幕或は三幕の喜劇』(ルイヂ・ピランデルロ、原始社) 1925
- 『虫の生活 昆虫喜劇』(チヤペク兄弟、原始社) 1925
- 『平和なき者』(ストリンドベルグ、原始社、原始社プレイレツト) 1926
- 『聖ジヨウン 戯曲的年代記』(シヨウ、原始社) 1926
- 『人生にひしがれて』(クヌウト・ハムスン、原始社) 1926
- 『横っ面をはられる彼』(レオニイド・アンドレエエフ、熊沢復六共訳、原姉社) 1926
- 「赤い粉砕機」「硝子の上靴」 / 「虫の生活」 /「マクロポウロス家の秘術」(モルナアル / チヤペク兄弟 / チヤペク、近代社、世界戯曲全集22(中欧篇)) 1927
- 『人と超人』(ショウ、新潮社、世界文学全集33) 1928
- 「銀の函」「脱走」(ゴオルズワアジ)、世界戯曲全集刊行会、世界戯曲全集7(英吉利篇5)) 1928
- 『マクドナウの妻』(グレゴリ夫人、世界戯曲全集刊行会、世界戯曲全集9(愛蘭篇)) 1928
- 「鯨」「地平線の彼方」「皇帝ジヨウンズ」「アンナ・クリステイ」「毛猿」「偉大な神ブラウン」 / 「自然の女」「二階の男」「地獄」 / 「何でもない事」 / 「郭公」(オニイル / シンクレア / グラスペル / マアクス、世界戯曲全集刊行会、世界戯曲全集10(亜米利加篇)) 1928
- 『ピムさん御通過』(ミルン)、世界戯曲全集刊行会、世界戯曲全集8(英吉利篇6) 1929
- 『緑の鸚鵡 / 山羊の唄 』(シュニッツレル / ヴェルフェル、世界戯曲全集刊行会、世界戯曲全集21(独墺篇11) 1929
- 『ロミオとジユリエツト』(シェイクスピア、世界戯曲全集刊行会、世界戯曲全集3(英吉利篇1) 1929
- 『ウオリン夫人の職業 / ブランコ・ボスネツトの暴露 / キヤンデイダ』(バーナード・ショー、世界戯曲全集刊行会、世界戯曲全集6(英国篇) 1929
- 『旅路の終り』(シェリフ、世界戯曲全集刊行会、世界戯曲全集5(英吉利篇3) 1930
- 『夜鳴る太鼓 / 一万二千』(ブレヒト / フランク、世界戯曲全集刊行会、世界戯曲全集19(独墺篇9) 1930
- 『モナ・リザの微笑』(ベナベンテ、世界戯曲全集刊行会、世界戯曲全集39(西班牙・猶太篇) 1930
- 「朝から夜中まで」「ガツツ」「クラウデイウス」「平行」(カイゼル、世界戯曲全集刊行会、世界戯曲全集17(独墺篇7) 1930
- 『十人十色』(ベン・ジヨンスン、世界戯曲全集刊行会、世界戯曲全集4(英吉利篇2) 1930
- 『現代の欧洲演劇 欧洲各国・ソヴイエト演劇見聞記』(ハリ・フラナガン、日日書房) 1931
- 『白い牙』(ジャック・ロンドン、新潮社、世界文学全集) 1931
- 『見世物』(ゴオルズワアジ、平凡社、新興文学全集11) 1928
- 『お蝶夫人』(ベラスコ、新潮社、新潮文庫) 1938
- 『あゝ荒野』(ユージン・オニール、文芸春秋社) 1948
- 『ピーター・パン / そら豆の煮えるまで』(J・M・バリー / ウォーカー、創元社、世界少年少女文学全集31) 1954
- 『オズの国』(フランク・バウム、創元社、世界少年少女文学全集50) 1956
脚注
参考