南相馬市立小高中学校 (みなみそうましりつ おだかちゅうがっこう、英 : Minami-soma municipal - Odaka Junior High School )は、福島県 南相馬市 小高区 にある公立中学校 。通称は「小高中 」(おだかちゅう)。
特徴
部活動 が盛ん。吹奏楽 部や女子バレーボール 部は過去に何度も全国大会に出場している。
制服 は男子は学生服 、女子は黒地に白ラインのセーラー服 。
東日本大震災前、約400人の生徒が在籍し、各学年4クラス程度の学級数であった。2011年 時点での卒業生は約8000人。
原発事故で、多数の生徒が校区外に避難してしまった。小高中学校自体が鹿島小学校 に避難し、仮設校舎で学校運営していた当時、避難先から帰ってきた生徒たちや新入生を合わせても、生徒数は震災前の3分の1程度にとどまっている。
毎年10月 下旬頃に行われる群青祭は生徒会 を中心に開催される文化祭 である。
「群青 」は、2012年度の卒業生が、1年生の3学期に遭遇した東日本大震災 と原発事故を通して、生徒たちの思いを綴ったものであり、2012年度の卒業生自身と音楽教諭の小田美樹によって制作された。この曲は、様々なメディアで取り上げられ、全国や世界に波及している。
東日本大震災 と原発事故によって罹災した、小高中学校本校舎は、校舎の修復・耐震工事、エアコン工事、エレベーター(乗用)工事が完了し、小高のシンボルとして、生徒たちの帰還に向けて徐々に準備が進められた。2016年 内に小高校区の避難指示解除に伴い、2017年 4月の新学期より、元の小高中学校本校舎での学校運営に復帰した。
沿革
旧小高中学校時代
新・小高中学校発足後
1972年 (昭和47年) - 旧・小高中学校、福浦中学校、金房中学校を統合し、新制の小高中学校として開校。新校舎移転まで、それぞれの校舎を小高・福浦・金房分室と称した。
1975年 (昭和50年) - 小高・福浦・金房分室を実質統合し、新校舎に移転。
1983年 (昭和58年) - 町村合併30年記念事業として、敷地内にタイムカプセルを埋設。
2006年 (平成 18年) - 市町合併に伴い、「南相馬市立小高中学校」に改称 。
2011年 (平成23年)
2013年 (平成25年)3月 - 「群青 」を、復興支援コンサートの「Harmony for JAPAN 2013」で発表。これが反響を呼び、後に信長貴富 の編曲で2013年8月にパナムジカから楽譜が発行される。また、2014年 9月1日、「群青」1期目の生徒らを始めとする、小高中特設合唱団のオリジナル・ヴァージョンを始めとする、「群青」CDが同じくパナムジカより発行される。
2014年 (平成26年)8月31日 - 第37回『24時間テレビ 「愛は地球を救う」 』で、「群青」完成までの道のりや、現在の小高中学校の生徒の活動の様子などがVTR放映された。また、「群青」1期目の平成24年度卒業生と、平成26年度の小高中学校の生徒ら、関ジャニ∞ の合同による合唱が、日本武道館 で生演奏された。
2015年 (平成27年)4月 - 平成23年度から運用されてきた旧ホームページに代わり、新たに新ホームページを開設。
2016年 (平成28年)7月12日 - 小高区の大部分の避難指示が解除となる。
2017年 (平成29年)4月 - 前年7月の避難指示解除に伴い、本年度より小高中学校本校舎での学校運営復帰。
2024年 (令和 6年)4月1日 - 3学期制 から2学期制 に移行[ 1] 。
施設
校舎は鉄筋コンクリート 3階建ての北校舎と南校舎があり、2007年 から2008年 にかけて校舎の耐震工事 が行われた。北校舎と南校舎を繋ぐ連絡通路がある。
校門前(2010年9月)
校歌
全3番。統合前の3中学校の各学区(小高(1番)・福浦(2番)・金房(3番))にちなんだ歌詞となっている。
生徒会
生徒会 本部役員には、会長(1名)、副会長(男女各1名)、書記(2名)、がある。役員は前期と後期の2期制で、9月 と2月 に総選挙 が行われる。立候補者が1人の場合は無投票当選となる。
部活動
運動部
文化部
廃部した部活動
運動部
文化部
主な学校行事
試験
定期テスト
前期中間テスト
前期期末テスト
後期中間テスト
学年末テスト
実力テスト
1学年 年3回
2学年 年3回
3学年 年8回
学区内の小学校
※2021年以前は以下の4校が所在していた。
南相馬市立小高小学校
南相馬市立福浦小学校
南相馬市立金房小学校
南相馬市立鳩原小学校
アクセス
周辺
著名な出身者
脚注
出典
関連項目
外部リンク