原田 ゆう(はらだ ゆう、1978年12月6日 - )は、日本の劇作家・脚本家・コンテンポラリーダンサー。劇団温泉ドラゴン所属。福岡県北九州市出身。血液型AB型。
経歴
玉川大学芸術学科卒業。大学卒業後、日本大学芸術学部大学院にて、演劇を専攻。 コンテンポラリー・ダンスのダンサーとして『APE(エイプ)』『Nibroll(ニブロール)』等、数々の舞台に出演する。また、2007年に同世代の振付家・演出家で結成したアーティスト集団『群々(むれ)』に参加。2008年より井手茂太主宰のダンスカンパニー『イデビアン・クルー』に参加する。ダンサーとして活動するとともに、並行して劇作活動もしており、『キッチュ』が第5回かながわ戯曲賞の最終候補に選出される。『見上る魚と目が合うか?』で第18回日本劇作家協会新人戯曲賞を受賞[1]。『君は即ち春を吸ひこんだのだ』が「日本の劇」戯曲賞2014・最優秀賞を受賞[2]。『浮いていく背中に』が平成27年度北海道戯曲賞の最終候補に選出される[3]。2016年に上演された、原田脚本の『君は即ち春を吸ひこんだのだ』にシライケイタ(温泉ドラゴン所属)が出演したことが縁となり、2016年8月より温泉ドラゴンに参加。2017年夏、温泉ドラゴンに参加して最初の脚本作品である『幸福な動物』が上演された。
脚本作品
- 『ふみきる』(2009年10月9日-10月11日、ホワイトスタジオ公演) - 脚本・演出[4]
- 『見上げる魚と目が合うか?』(2012年6月21日-6月24日・Atelierしつらえ、花とReと飛行の会公演) - 脚本[5]
- 『見上げる魚と目が合うか?』(2013年8月4日・座・高円寺2、劇作家協会公開講座 2013年夏・日本劇作家協会) - 脚本[6]
- 『浮いていく背中に』(2013年12月13日-12月15日・RAFT、Antikame?公演) - 脚本・演出[7]
- 『浮いていく背中に』(2014年4月4日-4月6日・北品川フリースペース楽間) - 脚本・演出[8]
- 『私、洗濯機をさらいにいくわ』(2016年1月30日・座・高円寺稽古場、日本劇作家協会) - 脚本[9][注釈 1]
- 『君は即ち春を吸ひこんだのだ』(2016年2月25日-3月1日・恵比寿・エコー劇場、公益社団法人日本劇団協議会) - 脚本[10]
- 『いつの間にかの、手』(2016年7月21日-7月24日・ワーサルシアター、cineman公演) - 脚本[11]
- 『空を仰ぐ』(2016年10月15日-10月16日・神楽坂セッションハウス、東京発ダンスブリッジ・インターナショナルPart2松本大樹ディレクションBOOK2) - 脚本・演出[12]
- 『幸福な動物』(2017年8月23日-9月3日・SPACE雑遊、温泉ドラゴン公演) - 脚本[13]
コンテンポラリー・ダンサーとしての主な出演
舞台
- 『One day, I woke up…』(2003年3月、APE公演)
- 『Check in/out?』(2003年8月、APE公演)
- 『Wanna catch you!』(2004年2月20日-2月22日、APE公演)
- 『NO DIRECTION』(2007年、Nibroll公演)[14]
- 『Romeo OR Juliet』(2008年1月18日-1月20日、Nibroll公演)[15]
- 『排気口』(2008年8月22日-8月24日・世田谷パブリックシアター、イデビアン・クルー公演)[16]
- 『大黒柱』(2008年12月18日-12月20日・川崎市アートセンターアルテリオ小劇場、イデビアン・クルー・オム公演)
- 『あたらしい世界』(2009年3月13日-3月15日・アサヒ・アートスクエア、群々公演)
- 『no direction。』(2009年3月25日-3月26日・愛知県芸術劇場小ホール、Nibroll公演)[17]
- 『6:0/作品集』(2009年7月7日-7月8日、群々公演)
- 『挑発スタア』(2009年8月20日-8月25日・にしすがも創造舎、イデビアン・クルー公演)
- 『コウカシタ』(2010年1月・タイ、イデビアン・クルー公演)
- 『静かな日』(2010年8月20日-8月21日、群々公演)
- 『One day, I woke up…』(2010年7月14日・調布市せんがわ劇場、APE公演)[18][注釈 2]
- 『出合頭』(2011年11月25日-11月30日、イデビアン・クルー公演)
- 『戦場のピクニック』(2013年5月2日-5月3日、しおめも公演)[19][注釈 3]
- 『麻痺 引き出し 嫉妬』(2013年9月28日-9月29日・北九州芸術劇場/2013年10月5日-10月7日・KAAT神奈川芸術劇場、イデビアン・クルー公演)
- 『図案』(2014年10月10日-10月12日・世田谷パブリックシアター、イデビアン・クルー公演)[20]
- 『結婚プレイ』 - (2015年2月4日-2月7日・パフォーミングギャラリー&カフェ絵空箱、シアタージャパンプロダクションズ公演)[21]
- 『UNDER GROUND PARTY』 (2015年6月27日・神楽坂セッションハウス、しおめも公演)
- 『ハウリング』(2016年3月18日-3月20日・世田谷パブリックシアター、イデビアン・クルー公演)[22]
- 『肩書ジャンクション』(2017年10月20日-10月22日・東京芸術劇場シアターイースト、イデビアン・クルー公演)[23]
映像作品
受賞歴
関連項目
脚注
注釈
- ^ ドラマリーディング+ディスカッションによる、戯曲のブラッシュアップ・ワークショップである「月いちリーディング」にて、神野三鈴の協力を得て一人芝居にて上演。
- ^ 「APE」のダンス2作品と劇場全館を使用して行うワークショップ参加者によるパフォーマンスの3本立てプログラムの1作品として上演された。
- ^ 演劇・ダンス・パフォーマンスなどジャンルを問わず集まった全15団体が、フェルナンド・アラバール「戦場のピクニック」一本の戯曲だけを連続で上演し料理しつくす演劇祭で上演された。
- ^ 「第15回AAF戯曲賞」での選考は2015年だが、「第4回せんだい短編戯曲賞」での選考は2016年。
- ^ 舞台『浮いていく背中に』のフライヤーに寄せたコメントにて、幼なじみであることを紹介している。
- ^ 同世代の振付家・演出家で結成したアーティスト集団『群々(むれ)』のメンバー。
外部リンク
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- 1995年/第1回 長谷川孝治『職員室の午後』
- 1996年/第2回 杉浦久幸『あなたがわかったと言うまで』
- 1997年/第3回 泊篤志『生態系カズクン』
- 1998年/第4回 夏井孝裕『knob』
- 1999年/第5回 高野竜『ハメルンのうわさ』
- 2000年/第6回 小里清『Hip Hop Typhoon‐少女には死にたがるクセがある』
- 2001年/第7回 棚瀬美幸『帰りたいうちに』
- 2002年/第8回 芳崎洋子『ゆらゆらと水』
- 2003年/第9回 黒岩力也『カナリア』
- 2004年/第10回 ひょうた『東おんなに京おんな』
- 2005年/第11回 田辺剛『その赤い点は血だ』
- 2006年/第12回 嶽本あゆ美『ダム』
- 2007年/第13回 黒川陽子『ハルメリ』
- 2008年/第14回 ナカヤマカズコ『しびれものがたり』
- 2009年/第15回 横山拓也『エダニク』
- 2010年/第16回 平塚直隆『トラックメロウ』/鹿目由紀『ここまでがユートピア』
- 2011年/第17回 柳井祥緒『花と魚』
- 2012年/第18回 原田ゆう『見上げる魚と目が合うか?』
- 2013年/第19回 刈馬カオス『クラッシュ・ワルツ』
- 2014年/第20回 角ひろみ『狭い家の鴨と蛇』
- 2015年/第21回 象千誠『畳と巡礼』
- 2016年/第22回 南出謙吾『触れただけ』
- 2017年/第23回 出口明・大田雄史『うかうかと終焉』
- 2018年/第24回 ピンク地底人3号『鎖骨に天使が眠っている』
- 2019年/第25回 三吉ほたて『泳げない海』
- 2020年/第26回 竹田モモコ『いびしない愛』
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- 2010年: 今井一隆『オトカ』
- 2011年: 鈴木穣『にわか雨、ときたま雨宿り』
- 2012年: ナガイヒデミ『水の音』
- 2013年: 佐々木透『家族の休日』/芝原里佳『マッシュ・ホール』
- 2014年: 原田ゆう『君は即ち春を吸ひこんだのだ』
- 2015年: 西史夏『檸檬の島』
- 2016年: くるみざわしん『同郷同年』
- 2017年: 該当なし
- 2018年: 中越信輔『酔鯨云々』
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