吉浜人形
吉浜人形株式会社(よしはまにんぎょう、英: Yoshihama Ningyou Co.Ltd.)は、愛知県高浜市に本社を置く人形店。愛知県最大規模の雛人形・五月人形の専門店である。社名は創業地である碧海郡吉浜村に由来する。 経営理念はサトウハチローの「うれしいひなまつり」に由来する「うれしい」。愛知県を商圏とし、育児誌『はじめてのひな祭り』を出版するなど、親子の絆が原点である節句文化の啓蒙に精力的に活動している。写真館である「創寫舘」と提携したり[1]、観光施設として紫峰人形美術館(2017年閉館)を運営している。また周辺の町並みは吉浜細工人形の町「人形小路」として整備されている[2]。 歴史概要高浜市の吉浜地区は江戸時代から続く細工人形の産地であり[3]、1964年(昭和39年)には「吉浜の細工人形つくり」が愛知県無形文化財に指定されている[4]。全国各地で菊人形の制作に携わっている人形師や菊師には吉浜ゆかりの者が多いという[4]。吉浜の人形師だった花雲斎紫峰(神谷留次)は、1940年(昭和15年)に創業した[3]。 1959年(昭和34年)には法人化を行い、どんぶり勘定の経営から脱却した[3]。高度経済成長期には国内の人形需要が拡大し、1970年代には第二次ベビーブームの波に乗って多店舗展開に着手した[3]。1974年(昭和49年)には豊川市に支店1号店となる豊川店を開設し、その後は岡崎市や豊田市にも支店を開設した[3]。若尾文子や竹下景子などをイメージタレントとしたテレビCMを放送して話題を集めた[3]。 その後は国内需要が縮小に向かい、2000年代前半には量販店向けOEM生産が売上の約5割を占めるようになった[3]。後に社長に就任する専務の神谷毅は「人形屋から節句事業屋への意識改革」を掲げ、2007年(平成19年)頃には量販店向けOEM生産から撤退し、直販店の販売に力を入れた[3]。2014年(平成26年)4月には本社の隣接地に吉浜さんさん保育園を開園させた[3][5]。 年表
店舗など店舗保育園
テレビコマーシャルイメージタレントとして若尾文子、竹下景子を起用したテレビコマーシャルを展開している。2007年より「うれしいひな祭り」をイメージソングとし、一般顧客による自然な「うれしいひな祭り」の風景をオンエアしている。さらに2010年には「五月人形の行進」をイメージソングで、兜と鎧を身に付けた男の子達がお城をバックに行進する風景をオンエア。主に愛知県のローカル局にてオンエアされる。また一部ラジオ局にもオンエアされている。 脚注外部リンクInformation related to 吉浜人形 |