向陽台 (稲城市)
向陽台(こうようだい)は、東京都稲城市の町名。現行行政地名は向陽台一丁目から六丁目。面積は0.94 km2[4]。郵便番号は206-0803[2]。 地理稲城市の北部に位置する。向陽台は多摩ニュータウン稲城エリアの中でも、最初に街びらきをした街である。多摩ニュータウンの建設計画の中では、最後期の開発地区の1つであり、これまでの開発の教訓を活かした街区設計がなされた。 この街を特徴づけているのが、丘陵という地形から生まれた都市景観。丘を背景として、地形の流れに沿うように高・中・低層の住宅群を配置し、無電柱化、商業エリアや公共施設の配置などが慎重に設計された結果、1995年度の「都市景観大賞」を受賞している。 城山公園には街のシンボルの展望台ファインタワーがあり、大規模な中央図書館、城山体験学習館、野草園、自然林散策路やバスケットゴールやテニスコートが完備されている。丘陵を活かした向陽台の城山橋からは府中の街並みや競馬場の花火大会を一望できるようになっており、くじら橋からは東京タワーや六本木ヒルズが一望できる。 中央公園は向陽台地区と長峰地区にまたがっており、向陽台地区には野球場がある。総合グラウンドと総合体育館は長峰地区にある。 全域が多摩ニュータウンの第1住区に属し、戸建住宅と集合住宅の両方が配置されたニュータウン内でも新しい街となっている。三丁目に市立向陽台小学校、市立第五中学校、四丁目に稲城中央公園、城山公園、野球場、稲城市立中央図書館、六丁目に城山小学校がある。 東、北は大丸、西、南は百村と接しており、地区の南側に南多摩尾根幹線道路が通っている。 地価住宅地の地価は、2017年(平成29年)1月1日の公示地価によれば、向陽台1丁目6番6の地点で20万3000円/m2となっている[5]。 歴史昭和終期に開発された地域であり、以前は百村の一部であった。多摩ニュータウンの開発によって向陽台が分離し、現在は尾根幹線道路の北側が向陽台、南側が百村となっている。かつては現在の尾根幹線道路の部分に竪谷戸川(たてやとがわ)という川が流れており、この川を谷底として「竪谷戸」と呼ばれる巨大な谷戸が南西から北東方向にかけてあったが、現在はその大部分が埋められ、盛土によって造成されており、武蔵野南線のトンネル付近にのみ、その名残を見ることが出来る。 当初は、当地域は多摩ニュータウン計画には含まれていなかったが、稲城村(当時)がこの構想に反発し、稲城村域にも新住宅市街地開発事業区域を拡張するよう要請し、多摩ニュータウン計画に組み込まれた。しかし、宅地造成後の雨水の処理方法に苦慮し、工事着手までに16年を要することとなった[6]。 街開きは1988年(昭和63年)で、1995年(平成7年)には国土交通省選定の「都市景観100選」に選ばれている。また、2006年(平成18年)には地域内にある城山公園に稲城市立中央図書館が開館した。2007年(平成19年)には向陽台六丁目に天然温泉施設が開業している。 沿革
交通鉄道京王相模原線を使用する場合は、徒歩・バスで稲城駅、またはバスで若葉台駅を利用するのが一般的である。 また、JR南武線の場合は南多摩駅、稲城長沼駅が利用しやすい範囲にある。 世帯数と人口2017年(平成29年)12月1日現在の世帯数と人口は以下の通りである[1]。
小・中学校の学区市立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りとなる[7]。
施設学校等
文化施設
公園
集合住宅公団
都営
民間
複合施設
商業施設・その他
飲食店
コンビニ
病院・歯科
ドラッグストア・調剤薬局
その他警察警察の管轄区域は以下の通りである[8]。
脚注
関連項目
外部リンク |