大垣車両区(おおがきしゃりょうく)は、岐阜県大垣市にある東海旅客鉄道(JR東海)の車両基地である。
敷地は西側にある養老鉄道養老線の線路脇まで広がっている。
歴史
配置車両に記される略号
「海カキ」…東海鉄道事業本部を意味する「海」と、大垣を意味する「カキ」から構成される。なお、国鉄時代は名古屋鉄道管理局を意味する「名」と合わせて「名カキ」であった。
配置車両
以下は、2023年10月1日現在の配置車両である[1]。機関車・貨車・客車は配置0両のため省略した。
特急形電車
- 285系
一般形電車
- 213系
- 5000番台の2両編成14本(H1 - H14編成)の計28両が配置されている[1]。
- 飯田線(豊橋駅 - 辰野駅間)、中央本線(辰野駅 - 茅野駅間)で使用されており、出入庫の際は東海道本線を走行する。
- 導入当初は当区へ配置されており、1999年に神領車両区へ転出したが、飯田線用の119系を置き換えるため、2011年10月から2012年3月にかけて当区へ再転入した。
- 311系
- 4両編成10本(G1 - G6・G10・G11・G14・G15編成)の計40両が配置されている[1]。
- 東海道本線(豊橋駅 - 米原駅間)、武豊線で運用されている。313系の増備により、2006年10月1日のダイヤ改正以降は大多数が普通列車での運用となった。2022年3月12日のダイヤ改正以前は東海道本線の静岡 ‐ 豊橋間でも運用されていた。
- 2012年3月のダイヤ改正前の行楽シーズンには「ナイスホリデー木曽路」として塩尻駅まで入線していた。過去には「ナイスホリデー近江路」として北陸本線長浜駅までの運用実績もある。
- 2015年3月のダイヤ改正前は中央本線(名古屋駅 - 多治見駅間)に入線していた。
- 2022年4月1日時点では15本60両が在籍した[4]が、2022年3月のダイヤ改正で神領車両区から313系が転入してきたことに伴い置き換えが開始され、2022年5月19日にG8・G12編成が[5]、2023年2月14日にG13編成が[6]、同年6月20日にG7編成が、同年8月14日にG9編成が[7]、同年12月20日にG5・G6編成が、その2日後の22日にG10編成が、いずれも廃車されている。
- 313系
- 以下の計318両が配置されている[1]。
- 313系は番台によって車内構造や仕様が異なるため、編成番号が細かく別けられている。
- 1700番台2本及び3000番台以外は東海道本線(静岡駅 - 米原駅間)と武豊線で普通・快速列車として使用されている。
- 1500番台3本、1600番台4本、1700番台1本は東海道本線(掛川駅 - 米原駅間)で常に2編成連結の6両編成で使用されている。
- 1700番台は3本のうち2本は飯田線と中央本線(辰野駅 - 上諏訪駅間、岡谷駅 - 塩尻駅間)、篠ノ井線(塩尻駅 - 松本駅間)で、残りの1本は1500番台または1600番台と連結して6両編成で東海道本線(掛川駅 - 米原駅間)で使用されている。
- 3000番台は2011年10月に119系の置き換え用として神領車両区から転入した車両で、2015年3月のダイヤ改正現在、13本が飯田線(豊橋駅 - 辰野駅間)・中央本線(辰野駅 - 茅野駅間)と東海道本線大垣駅 - 美濃赤坂駅間のワンマン列車を中心に使用されている。残りの3本は予備車で、0番台、1100番台、300番台および5300番台ならびに311系の代走として東海道本線静岡駅 - 米原駅間や武豊線でも運用につくこともある。また神領車両所属時(転属前)に大垣車両区に貸し出されて上記の運用に就いた事がある。
- 0番台・300番台は中央本線(名古屋駅 - 中津川駅間)と関西本線(名古屋駅 - 亀山駅間)でも使用されていた。但し、関西本線に関しては0番台のみ。2015年3月のダイヤ改正前の行楽シーズンに「ナイスホリデー木曽路」として塩尻駅まで入線していた。
- 6両編成の5000番台は東海道本線(浜松駅 - 米原駅間)の快速列車群での運用が中心である。運用数の関係上、検査入場した場合は1500番台・1600番台・1700番台のいずれか2編成併結の6両編成か0番台に300番台・5300番台・3000番台のいずれかを併結した6両編成にて代走される。8両の場合には予備の0番台か1100番台が連結して運用される。武豊線は最大編成が4両であるため、入線することはない。
- 2022年の改正までは詳細な番台によって運用を別けられていたが、改正からは共通運用が中心となっている。
- 2017年3月に発生した踏切事故[8][9]で、Y102編成の長期運用離脱に伴い車両が不足したため、神領車両区から1100番台が1編成(B6編成)転入したが、2020年10月1日付で神領車両区へ戻っている[10]。
- 1500・1600・1700番台は、2022年改正によって神領車両区に315系が投入されたため、2022年3月に同区から転入した。
- 1000番台は、2023年1月から5月にかけて神領車両区から転入した[6][7]。
- 2021年金山駅へのホーム柵設置に伴いドア部分にQRコードの貼り付けが行われた[11][12]。
過去の配置車両
- 急行形電車
- 近郊形電車
- 旧形電車
- 事業用電車
- 荷物車など
脚注
関連項目
座標: 北緯35度22分14秒 東経136度36分18秒 / 北緯35.37056度 東経136.60500度 / 35.37056; 136.60500