『学ぼうBOSAI』(まなぼうボウサイ)は、NHK Eテレで2013年4月10日から断続的に放送されている、防災をテーマとした学校放送番組。
概要
2011年の東日本大震災をきっかけに展開している大型キャンペーン企画・「NHK東日本大震災プロジェクト」協賛番組である。この番組では、子供も大人も心を動かし、深く考える番組として、プレゼンターや専門家が最新の知見や現場での取り組み、学校でのワークショップの様子を伝えるものである[1][2]。
本番組のベースとなった番組は2つある。1つは、2012年度に学校放送の特集企画として放送した『シンサイミライ学校』[注 1]であり、もう1つは同じ2012年度から定時放送としてスタートした「現場に出かけて現場で学ぶ」総合学習番組で主要テーマの1つが防災教育である『げんばるマン』である。
日本南海トラフを震源とする巨大地震の発生が懸念されていることもあり、NHKは2013年度の学校放送番組の編成見直しにあたり、岩手県釜石市における“釜石の奇跡”の実例を踏まえ、内容を拡充して子どもたちにも自分たちでいのちを守る力を身に着けてもらおうと、防災教育番組の定時化を実施することとしたのである。
この番組から慶応大学生が振付を考案した「じしんだんごむし体操」が生まれた[3]。これは地震が発生したら身を守るためにダンゴムシのように丸くなった方がいいという主旨の歌と体操である[3]。楽曲自体はMBSテレビの番組『お天気のお知らせ』で使用されていた楽曲「じゃがポテ仮面のじしんだんごむし」が元となっている[4][注 2]。
2017年度を最後に新作の放送が無くなり、地上波での放送も2021年度を最後に一旦終了したが、「NHK for School」公式サイトでのアーカイブ配信は、「シンサイミライ学校」のシリーズを除いて当面続けられている。また、地上波での防災教育番組の放送は1年半のブランクを挟み、2023年度からは『キミも防災サバイバー!』に引き継がれたが、2024年度は同番組に並行する形で本番組の放送も再開されている。
放送媒体・時間
どちらも日本時間 。
- 本放送
- 2013年度:水曜日 9:50 - 10:00
- 2014・2015年度:木曜日 9:30 - 9:40
- 2016・2017年度:木曜日 9:45 - 9:55
- 2018年度前期:金曜日 15:45 - 15:55
- 2018年度後期、2019年度(後期のみ放送):木曜日 9:55 - 10:05
- 2020年度(前期のみ放送)、2021年度(後期のみ放送):火曜日 10:05 - 10:15
- 2024年度:土曜日 5:50 - 6:00
- 再放送
- 2013・2014年度:日曜日 18:30 - 18:40
- 2015 - 2017年度:金曜日 15:45 - 15:55
放送概要
- 2013年度
- 以下の3シリーズで合計20回分を放送。原則隔週更新のため、新作の翌週は前週の再放送となっていた。
- 私たちが住む地球の声に耳を傾け、災害はなぜ発生するのかを知るとともに、災害の恐ろしさとそれに対する備えを行うことの大切さを学ぶ。同シリーズは2013年度に続いて、2014年度も2013年度放送分の再放送に加えて2014年度が初回放送となる新作も放送している。2016年度にも3本新作が制作され、合計17回分制作された。
- 私たちの命を守るために、日々奮闘する人たちの姿を追ったドキュメント。2014年度以降は2013年度放送分の再放送。全7回。
- 前述でも記載した通り、本番組の母体となった企画。故郷を愛し自分の判断と行動で、自分とみんなの命を守ることを学ぶ。2014年度以降は2013年度放送分の再放送。全6回。
- 放送期間が半年間に短縮された2019年度以降は放送スケジュールから外されており、2022年4月現在、このシリーズのみは「NHK for School」公式サイトでのアーカイブ配信も行われていない。2024年度の再放送においてもこのシリーズは外されている。
- 2014 - 2015年度
- 2013年度放送分の再放送(全20回)に2014年度が初回放送となる新作(全20回)を加えた全40回の放送となる。2014年度が初回放送となるシリーズ企画として、「地球の声を聴こう」のほかに、以下の2つの新シリーズが追加された。
- 東日本大震災の被災者を取材し、震災当時の想いや現在の心境を訊く。2015年度以降は2014年度放送分の再放送。全7回。
- 阪神・淡路大震災の経験を生かし、現在防災の現場で活動する人たちを追ったドキュメント。2015年度以降は2014年度放送分の再放送。全6回。
- 2016年度
- 37回分は2014年度までの放送分の再放送。残りの3回分は「地球の声を聴こう」の追加制作分。
- 2017年度
- 39回分は2016年度までの放送分の再放送。残りの1回分は「被災地に学ぶ」の特別編「子供が見た避難所生活」と題し、2016年に発生した熊本地震の被災地を取り上げている。この回が事実上最後の新作となった。
- 2018年度
- 2017年度に放送された40回分を再放送したが、前期と後期で放送時間が異なることから、放送の順序を入れ替えている。
- 2019 - 2021年度
- 放送期間が半年に縮小されたため、「シンサイミライ学校」を終了させ、それ以外のシリーズから19 - 20回分を抜粋して放送した。
- 2024年度
- 3年ぶりに放送再開。8月3日までの4か月間で「地球の声を聴こう」全17回を再放送した[注 3]。8月10日から9月14日までは「命を守るチカラ」7回中6回分を再放送(「天気予報で災害を防ぐ・気象台」のみ未放送)。9月21日には「被災者に学ぶ 子供が見た避難所生活」を再放送。9月28日から11月9日までは「東日本大震災 被災者に学ぶ」全7回を再放送。11月16日から12月21日までは「阪神・淡路大震災 いのちのリレー」全6回を再放送。12月28日からは「地球の声を聴こう」の2巡目に入る予定。8月以降の放送日程は放送終了以降に公式サイトへ反映される。なお、早朝枠につき学校の長期休暇期間も放送が行われている。
放送リスト
「地震に備えよう!」や、「災害に備えよう!」という内容と題して、これまでの災害の映像と共に振り返る。
出演
- 地球の声を聴こう
- 命を守るチカラ
- シンサイミライ学校
- 東日本大震災 被災者に学ぶ
- 阪神・淡路大震災 いのちのリレー
- ナレーション(出演当時、北郷<神戸在局>を除き大阪在局のNHKアナウンサー)
- 被災地に学ぶ 子供が見た避難所生活
制作協力・制作著作
制作協力・制作著作クレジットは下記のシリーズ企画により少し異なる。
- 地球の声を聴こう - 制作協力:NHKエデュケーショナル、制作著作:NHK
- 命を守るチカラ、東日本大震災 被災者に学ぶ - 制作協力:NHKプラネット、制作著作:NHK
- シンサイミライ学校 - 制作著作:NHK大阪放送局
- 阪神・淡路大震災 いのちのリレー - 制作著作:NHK大阪放送局(第1 - 3回)、NHK神戸放送局(第4回)、NHK大阪放送局・NHK神戸放送局(第5・6回)
- 被災地に学ぶ 子供が見た避難所生活 - 制作著作:NHK
脚注
注釈
- ^ 源流となったのは、阪神・淡路大震災を経験したNHK大阪放送局が中心となりWEB上で展開していた「リエゾン被災人」というサイトである。これを東日本大震災後に「NHKそなえる防災」というポータルサイトに衣替えした。
- ^ タイトルを変えただけで楽曲自体は変更がない。
- ^ 当初は7月27日までの予定であったが、同日に2024年パリオリンピック中継が入ったため1週順延した。
出典
関連項目
外部リンク
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