安芸灘諸島連絡架橋安芸灘諸島連絡架橋(あきなだしょとうれんらくかきょう)は、本州側の広島県呉市とその南東に位置する安芸灘諸島の島々を結ぶ、8つの橋梁(総延長:約 5,300 m)の総称である。愛称の「安芸灘とびしま海道」と呼ばれることが多い。 7号橋の岡村大橋は、小規模な橋ながら広島県と愛媛県の県境をまたいでいる。 概要広島県呉市の本州側から、安芸灘諸島のうち、5つの有人島と2つの無人島を結ぶルートを8本の橋で瀬戸内海を渡るルートである[1]。本州側から、8橋で唯一の有料道路となる安芸灘大橋(1号橋)で下蒲刈島へ渡る。続いて、上蒲刈島へは蒲刈大橋(2号橋)、豊島へは豊島大橋(3号橋)、大崎下島へは豊浜大橋(4号橋)と有人島に渡っていく。さらに、農耕地がある無人島の平羅島へは平羅橋(5号橋)、同じく無人島の中ノ島へは中の瀬戸大橋(6号橋)で海を渡り、最後に岡村島へ岡村大橋(7号橋)で渡る[1]。 現在8号橋(名称未定)を除き、1号から7号までの7本の橋で供用されており、有料の安芸灘大橋を除いて、他の橋は無料で通行できる[2]。8号橋は計画段階であり事業化されていない。岡村島から先の交通路は、小大下島、大下島、大三島、四国の今治市と船で連絡する[1]。また、岡村島から4本の橋により小大下島、大下島、柏島を経由して大三島へ繋ぎ、西瀬戸自動車道(瀬戸内しまなみ海道)に接続する関前諸島架橋構想が存在する。 各橋梁の形式は、吊り橋や斜張橋、トラス橋というように、それぞれが異なっている[1]。 愛称2008年8月28日、公募により1号橋(安芸灘大橋)から7号橋(岡村大橋)の区間愛称が「安芸灘とびしま海道」に決定した。また、「しまなみ海道」をもじって「裏しまなみ海道」と呼ばれることもある。また、5号橋から7号橋までを含む大崎下島から岡村島へと至る区間には「安芸灘オレンジライン」の愛称がある。 『安芸灘とびしま海道』は、全国から寄せられた3118件の愛称決定応募作品の中から選ばれたものであり「瀬戸内海に浮かぶ島々は、あたかも庭園をわたる飛石(とびいし)のようで、安芸灘へと通じる海の道…」をイメージして名付けられたとされている[3]。 構成する橋
沿線瀬戸内海の中西部に位置する安芸灘の島々を結ぶ道路である。しまなみ海道と比較すると橋そのものの規模は小さく、観光地としてはマイナーな点は否めないが、下蒲刈島の朝鮮通信使関連の建物の復元や、上蒲刈島のビーチ・宿泊施設・温泉・B&G・天文台等を有するリゾート施設(県民の浜蒲刈)、大崎下島の御手洗地区などに「風待ち港」として賑わいを見せていた当時の面影を残す町並みがある[2]。
通過する自治体広島県呉市 - 愛媛県今治市(旧・関前村であり今治市街まで通じているわけではない)将来的には豊田郡大崎上島町まで
脚注
参考文献
外部リンク
|