『宗像教授シリーズ』(むなかたきょうじゅシリーズ)は、星野之宣による日本の漫画、及びそれを原作としたテレビドラマと小説のシリーズ。
主人公の宗像伝奇が日本各地の様々な場所を学術調査で訪れ、その地の歴史や伝承などを独自の視点で再検証し、その結果、超次元的・超自然的な事件に遭遇していく様を描く。
連載形式としては、1話完結、もしくは2 - 3話で完結する短編シリーズの積み重ねという形になっている。
シリーズ第1作は『コミックバーガー』(スコラ)1990年20号、21号掲載の『巨人(ダイダラ)伝説』だが、これは後に『コミックトム』(潮出版社)で開始され現在まで至る連載のメインテーマとなる「民俗学・古代史の新解釈」とは異なり、伝奇SF的色彩が濃厚で、超古代文明の遺物である巨人=タイタン=ダイダラボッチが実際に登場する。
実際の作品名としては、『宗像教授伝奇考』(むなかたきょうじゅでんきこう、1995年 - 1999年、月刊コミックトム→月刊コミックトムプラス、潮出版社)と、その続篇の『宗像教授異考録』(むなかたきょうじゅいこうろく、2004年 - 2010年、ビッグコミック、小学館)、読切の『スサノオ最後の戦い』(2013年、ビッグコミック、小学館のアンソロジー『天才たちの競演』第2集に収録)、番外編『クビライ -世界帝国の完成-』(後述)、『宗像教授世界篇』(むなかたきょうじゅせかいへん、2023年[1] - 、ビッグコミック、小学館)が存在する。
この他、主人公としてではないが『レインマン』(2015年 - 2018年、ビッグコミック、小学館)にも宗像が登場している。
2009年11月5日から2010年1月3日まで、日本の漫画原画としては初めて大英博物館(「Asahi Shimbun Displays」コーナー)に翻訳展示された[2][3][4]。
全6巻+特別版1巻。
全7巻。
(注)第七集の巻末広告によれば文庫版は「全8巻」となっており、「第八集」が企画されていた模様。しかし、出版社のHPでは、本作品は「全7巻」と明記しており、未刊となっている。
小学館特製版として再発刊。全8巻。
(注)「収録作品」は希望コミックス版での話数を示し、ビッグコミックススペシャル版の目次に用いられている話数とは異なる。ビッグコミックススペシャル版の目次では、file.35までが希望コミックスと同じ、「クビライ」がfile.36、「イソラ幻想」がfile.37、以降順送りでfile.40までとなる。「土の女」、「マレビトの仮面」は話数が与えられず、番外扱いとなっている。
完結。全15巻。
小学館ビッグコミックススペシャルより刊行。既作品より選出された作品を収録。
『神南火』(かむなび)は、『異考録』が執筆される以前に、同じ雑誌である『ビッグコミック』および『ビッグコミック増刊号』に掲載されたシリーズで、忌部捷一郎の妹である歴史家・忌部神奈が主人公である。
テーマ的に大きく重なり、その後に描かれた『異考録』にも神奈が登場する。また、「花と磐」のエピソードには、宗像と異様なまでに顔が似ている『月刊ビッグ文芸』編集長・行方 和里男(なめかた わりお)が登場する。単行本全1巻(小学館・ビッグコミックススペシャル)。
NHKとのタイアップ作品。2003年に放送されたNHKスペシャル『文明の道 第8集 クビライの夢・ユーラシア帝国の完成[6]』を下敷きにした作品で、モンゴルを訪れた宗像がクビライ・ハンの時代をバックにモンゴル帝国のスケールの大きさと、それを築いた男チンギス・ハンの出自についての謎に迫る。
以下は『宗像教授の伝奇考(2)』版。
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