小沼治夫

小沼 治夫（こぬま はるお、1899年（明治32年）1月1日^[1][2] - 1989年（平成元年）1月17日^[1]）は、日本の陸軍軍人。最終階級は陸軍少将。

栃木県出身^[1][2][3]。小学校教師・小沼茂助の長男として生まれる^[1]。佐野中学校（現栃木県立佐野高等学校・附属中学校）、仙台陸軍地方幼年学校、中央幼年学校を経て、1920年（大正9年）5月、陸軍士官学校（32期）を卒業^[1][2][4]。同年12月、歩兵少尉に任官し歩兵第30連隊留守隊付となる^[1][4]。歩兵第30連隊付、仙台陸軍教導学校付などを経て、1931年（昭和6年）11月、陸軍大学校（43期）を卒業し歩兵第30連隊中隊長に就任した^[1][2][3]。

1932年（昭和7年）12月、参謀本部付勤務となり、参謀本部員を務め、1935年（昭和10年）8月、歩兵少佐に進級した^[1]。1937年（昭和12年）8月、北支那方面軍第2軍参謀に発令され日中戦争に出征^[1][2][3]。1938年（昭和13年）3月、歩兵中佐に昇進した^[1]。同年5月、陸大教官兼参謀本部員に発令されて帰国し、1940年（昭和15年）8月、歩兵大佐に昇進^[1][3]。

1940年12月、参謀本部戦史課長兼陸大教官に就任^[1]。1942年（昭和17年）9月、第17軍高級参謀として太平洋戦争に出征^[1][2][3]。ガダルカナル島の戦いの指導を行う^[2]。1943年（昭和18年）5月、陸大教官に発令されて帰国し、1944年（昭和19年）8月、陸軍少将に進んだ^[1][2][3]。同年12月、第14方面軍参謀副長に転じ、フィリピンの戦いの指導に従事^[1][2][3]。1945年（昭和20年）4月、陸大付に発令され^[2][3]、同年6月、東京に帰着^[1]。同月、東部軍司令部付となり、同年8月、東部軍管区兼第12方面軍参謀副長に就任して終戦を迎えた^[1][2][3]。

1945年9月、大本営参謀を兼務し、同年11月、陸軍省軍務局付となる^[1]。同年12月、第一復員省官房俘虜関係調査部次長に就任し、1947年（昭和22年）4月に退官した^[1]。同年11月28日、公職追放仮指定を受けた^[5]。

その後、1958年（昭和33年）1月から1970年（昭和45年）5月まで電通印刷所（現電通テック）社長を務めた^[1]。

• 秦郁彦編『日本陸海軍総合事典』第2版、東京大学出版会、2005年。
• 福川秀樹『日本陸軍将官辞典』芙蓉書房出版、2001年。
• 外山操編『陸海軍将官人事総覧 陸軍篇』芙蓉書房出版、1981年。